2011年7月31日日曜日

短所を伸ばそう 性格分析ナビ 再読



懐かしい。

16の性格分類指標MBTIマイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標)というユング心理学から派生した 性格分析を利用して人間の性格を当てはめようとする本


生まれながらにして性格はある程度決まってきているのだが、


決まりやすいのは 感覚的に五感で感じたものを重視するか


直観的に脳みそで感じたものを重視するのかの二通りに分けられるとしている。


性格の傾向を16通りに分類しておくのは、難しいだろうし上手くいくのかわからないが、


人間関係の悩みのなかにいるときになんでもいいから手がかりが欲しいという効用はできると思う。


数年前にチェックした項目に再び回答してみると変わった所もあるし、変わらない所もある。


MBTIやこういうカウンセリングは本で読んで質問に答えて分類されたところを読んで当たってる違っていると思うことは殆ど効果はなく、


その後のカウンセリングでどう思ったかを話しながら分析していくことに意味がある。

アラブの大富豪 アラビア社会の王族の歴史と国家








カタール国籍の人々の推定一人頭GDP14万ドルて!こりゃ確かにバルサは喜んで胸スポンサー契約するわ。


世界の一人あたり名目GDP(USドル)

アラブの王族たちがどうやって財を成し、いまそれをどう活用しているかが書かれた本。

アラブの国々の国家間での意識の違いが読めてとても面白い。

アラブといってイスラム教の印象で、ひとまとめで見てしまうのはとても勿体無いことだと、この本は教えてくれた。

サウジアラビア サウド家 メッカを手に入れた19世紀の新興国家 
その王子のひとり アルワリード王子

UAE 1971年イギリスの肝いりで作られた連邦国家
長兄 アブダビ 次兄 ドバイ
この二つの国家の関係性

石油マネーを元にUAEに組み込まれず独立の道を選んだカタールとバーレーン 

機を見るに敏なクウェート

ヨルダン ハシミテ王国 ムハンマドの末裔 アラブ最高の名門 でも貧しい。
イスラエルとアメリカ とヨルダンの関係性 名門だが金がないので、周旋するのに最適な国家


この地域に石油資源が与えてくれた恩恵というのはものすごい。

そのお金をつかって、20世紀は豪遊していたが、21世紀にはいってからは投資に回すようになった。

アラブの王族や国家間の関係性を知るのに最適な本だった。

2011年7月22日金曜日

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で  「普遍語」英語と「国語」日本語






日本語が亡びるとき 英語の世紀 二年前の小林秀雄賞。これが名著と言うやつか。英語に駆逐される世界主要文学のひとつ日本文学。
言文一致体は話し言葉と書き言葉を同じくしたものではない。夏目、二葉亭たち明治の翻訳者達が死ぬ思い出で作り上げた日本語で西洋語を読む為に刷新された文体。漢語を殺して作った言葉。今度は英語によって、その明治の言葉が死滅する。


文章を書くこと、書き残すためには、一番大事なのは読む人がいるかどうかだ。
知の図書館が、英語でできている以上、殆どの二重言語者たちは英語を読む。
英語(外国語)を読んだ物を日本語に直して日本語で書いた人々が明治期の翻訳者たちの文豪だった。
いまの知の探求する人たちは、英語で読んだことを、再度英語で書くことの魅力に抵抗できるのだろうか。
英語で書けば、読む人の数は全世界的に広がっている。
読んだあと、人間は書かざるえない。書かれたものはいくらか読まれる。また書かれる。
どんどんと大きく発展していく英語の知の図書館に、日本語の知の図書館は対抗できるのだろうか。


できないだろう。でも、できないなりに日本語を守るために、きちんとした日本語を教えていかなくてはならない。 
日本語は、明治期に古文と漢文を切り捨ててしまった。戦争後に常用漢字にしてしまい、旧仮名づかいを捨ててしまった。
読み言葉が違う以上、古典との接点がなくなった。それは日本語自体の豊穣さを失わせてしまう。


ふらんす 仏蘭西 フランス France  すべて同じ意味だが、 もっているイメージは違う。


ひらがなには、なよっとした女性的イメージがあり、 漢字には硬さ カタカナには強さ 
アルファベットには外的な雰囲気がある。 日本語は、音の数はとても少ないなか、言葉のかたちで
心情を表現してきた。 それが理解できる人間を作らなくてはならない。


それ自体が、いまの日本語話者に与えられた責任なのだ。 抗ってそれでも日本語が滅びるならば仕方ない。ただ手をこまねいてみている事はしてはいけない。


日本語で書く小説家の憂国の書だった。


一章アイオワの青い空のしたで<自分たちの言葉>で書く人々


この章は、まるで小説のよう。若干の憂鬱さが漂っていて、アメリカ中央部の白人社会と
小説家を目指すIWPプログラムに講師として参加したときの話が書かれている。


二章 パリでの話


パリでの経験 とくに過去の普遍語フランス語がどう没落していき、普遍語以外の言語を守ることが人間の知性を守ることになるという講演をした話。また、西洋文明に出会い、無理矢理にも近代化せざるえなかった日本人の悲しさ。日本語で書かれたものは英語圏では読まれず、英語で書かれたものは日本語圏では読まれる非対称きわまる関係。


三章 地球のあちこちで<外の言葉>で書いていた人々


国家論と国民文学論 話し言葉が書き言葉になるまでは、書き言葉は東アジアだったら漢文、ヨーロッパだったらラテン語。それが印刷技術から国語が誕生した模様を書く。
言葉の本質は読むことから「叡智のある人」に出会うことが出来た。叡智の求める人とは、精神的に高潔で勇気がある人格者ではなく、知らないことを知りたいと思う人の事を言う。そして、そのなかの幾人かが「叡智のある人」になる。叡智は知の図書館に言語として半永久的に保管される。
世界を支配する普遍語を現地語に翻訳する行為。これによって現地語が「国語」に成長していき、数学を初めとする純粋な普遍語をつかう自然科学に「文学」が対抗していった。
自然科学の拠り所は「真理」であり、文学の拠り所は「文章」そのもの。文学の弱さは、実際に読まれないと伝わらない。自然科学はテキストブックにまとめられるが、文学はテキストそのものを読まなくてはならない。


四章 日本語という「国語」の誕生 及び 五章 日本近代文学の奇跡


日本語誕生の歴史 とくに明治期、西洋への対抗の為に曲折しながらも生き抜いた事が日本近代文学を成立させた。


六章 インターネット時代と英語と「国語」


文学の終わり それは英語の世紀に入ったことにある。
「叡智を求める人」が英語で読むようになってきた。「国語」は倫理観や哲学、正義、思索をする抽象度の高い文章ではなくなり、口語として現地語へと転落していく。


七章 英語教育と日本語教育


日本語が「亡びる」運命を避けるためになにをすべきか。エリートが完璧な英語話者となること。海外の叡智をきちんと翻訳をすること。多くの日本人に対してはよりきちんと日本語を勉強すること。
「国語」としての日本語は亡びる可能性があることを認識し、その復興と保護に向きあうことが、「国語」保持のために必要になる。叡智を求める多くのひとが戻りたくなるような日本語を作り、伝えていくことが将来の世界人類のためになる。
それでも亡びる運命ならば、死にいくところを正視するしかない。

2011年7月20日水曜日

世界一わかりやすい4コマビジネス書ガイド 読了。



世界一わかりやすい4コマビジネス書ガイド 読了。

ビジネス書のエッセンスを、4コマ漫画で表現。


文章は速読できても、四コマ漫画は速読できないんだな。


http://bloomingdesign.net/wordpress/
その為、読書のスピード感は抑えられるが、
代わりに勉子ちゃんが、道筋案内を務めてくれる。


50冊のビジネス書のエッセンスが詰まっていて、ハイライトシーンばかり読めるので、ほんとう前向きになれる。
落ち込んでいるのは自分だけじゃないんだなと思う。
著者の勉子さんも悩んでいたんだあ、と共感できた。 自分も落ち込んでばかりじゃ駄目だな。ちょっと前向きに色々と行動してみようと、気持ちを前向きに上げてくれた本。


50冊の本を紹介する本なので、数冊引っかかる本があれば読もうか。


恋愛から、シゴト論、古典自己啓発本、 実際の仕事技術、コミュニケーション、考えかた、


沢山の本が紹介されていて、どれかには必ず琴線に触れるものが見つかりそうだ。


前向きになれる本をみつけるための本。


まずは、


この本から読んでみよう。

虹色のトロツキーを読み終えた  安彦良和の描く漫画 満州国と戦前関東軍

日本近現代史について全く知識がなかったが、

政治にうごめく日本近現代史がわずかながら理解できた。

内モンゴル自治区


一度だけ内モンゴルの草原で、数日だけ馬を走らせたが、

あんな真平らのところで歩兵戦をしたことにビビる。 殆ど草原しかなく、

日本国内の空気とは全然ちがく、乾燥し、木の影も少ないところで

武器弾薬、食料水の補給に苦しむなか戦ったのか。。。



虹色のトロツキー1巻

昭和10年代の満州を舞台にした日蒙2世が満州国で翻弄されていく話。すごく面白い。歴史上の有名人と、架空の人物で主人公、日蒙混血のウムボルトが織り成す物語。一巻はまだ序章。
石原莞爾と辻政信のあいだに人生を翻弄され、自由闊達な国策大学という奇妙な大学「建国大学」との学生たちの仲間意識というものにひねくれながらも愛着を覚え始めている時期



虹色のトロツキー 2巻



徐々に話が展開していく。 ウムボルトが建大を蒸発して故郷に戻り、孫逸文と接触する。銀巴里の歌手と会う。そこに奉天の楠部が張っており、通遼の日本軍が中国の農村に潜んだ孫逸文一派を取り囲む。逃げる三人。ジャムツの逃げるシーンはガンダムを彷彿させる。建大に戻るウムボルト。そこで日本人の青年たちの馬小屋立てこもり騒動があった。このあたりは青春記。安彦良和はこの話を青春記にすることも考えたらしい。




虹色のトロツキー3巻


ハルピンで、ユダヤ系のなかにもソ連のコミュニストがでてきた、ユダヤ系を使って沿海州にイスラエルをつくろうと画策する辻少佐。ウムボルトは知らぬ間にトロツキーとユダヤ系ロシア人のあいだの最重要人物へになっていった。運命がどんどんと翻弄されていってしまう。
この巻のハイライト楠部大尉とウムボルトの戦い。合気柔術創始者の植芝の弟子であるウムボルトが楠部大尉を倒し殺してしまうシーンはぐっときた。日本人を殺せば殺すほどあなたの日本人の血は薄まるのよの麗花の言葉は重かった。そして宗将軍のもとに合流し、抗日義軍を率いることに。大きな流れに翻弄されていく人生はキツイが、漫画として凄まじく面白い。





虹色のトロツキー4巻

初っ端から満洲国の重鎮が集合。小説でも漫画でも自分にとって初めての満洲の物語。

松岡洋右の南満州鉄道の列車「あじあ」の中での足の投げ出し方などは性格が出ていて読んでいて楽しい。画で説明するのは面白い漫画だ。
だんだんと軍部内部での対立軸もはっきりしてきた。本流が日ソ同盟で中国、英米と戦争派。辻少佐や石原莞爾が中国同盟で英米と戦争回避だったのか。川島芳子、李香蘭、麗花、魅力的な女性陣が勢揃い。
馬を寝かせて奇襲作戦。モンゴル馬をあそこまで乗りこなすのは大変だろう。植芝先生登場。やはり一番かっこいい。匪賊からウムボルトを取り戻しにきた、安江大佐が次に活躍していく。



虹色のトロツキー5巻


ウムボルトの人生はどんどんと変遷していく。たった一冬の間に人生が一変してしまった。ウムボルトにとって一番大事な出来事である「父、深見圭介の計画」がだんだんと見えてくる。
トロツキー計画の答えを見つけ出す為に満州国の興安軍少尉となる。敵と味方を行き来していく人間模様。麗花が偽満の将校となったウムボルトの元を去って消えてしまう。満州国興安軍ウルジン少将など、モンゴル系軍人がたくさん出てくる。現在の外蒙古とロシアと内蒙古にわかれたモンゴル民族の歴史が伝わってくる。ウムボルトが兵士とモンゴル語で話すシーンにモンゴル文字が振られているのはすごい良かった。キリル文字ではなかった時代だ。モンゴルの分裂した感覚をすごく感じることができた。 




虹色のトロツキー6巻


とうとう魔都上海にいる見世物トロツキーと、ウムボルトが接触した巻。
おやじを殺し、母を犯して殺した人間を探すという目的がウムボルトにはつきまとう。それが辛い。
そんななかで、清涼剤として建国大の恩師中山優先生との再会。建国大がとても素晴らしい存在として書かれている。学友との議論、友情、土地を愛することなど、精神の生まれ故郷として、学校を素晴らしい存在として書いている。ウムボルトの人生で最も幸福だったんだろうなあと想像してしまう。
安江大佐の子供が書いたラストの解説で、安江大佐の言葉に胸を締め付けられる。
「日本をこのようにしてしまったのは、我々年配の者達の責任だ。俺はその責任を取る。ソ連が入って来たら拘引されるだろう。俺は逃げも隠れもしない。」




虹色のトロツキー 7巻


ウムボルトが麗花を連れて建大に帰還。麗花を義父の所に預けることになる。日蒙二世、偽満と麗花に呼ばれ、義父は日本軍に親密であること、ウムボルトの中に流れている日本人の血を嫌悪し、麗花を押し倒せざるえなかった苦しみが感じられる。日蒙双方の意識からは五族協和は成し遂げられる気配は感じられない。
ウムボルトはノモンハン戦線へ。満州国軍蒙古少年隊に配属され、興安軍としてノモンハンへ出撃した。
外蒙とソ連邦 満州国軍と関東軍 蒙古人を二分しての戦争が勃発。
戦場の逃げ場の無さ、自分には想像しかできないが、こんな風に命がそこら中で消えていく感じなのか。
戦場にでて、戦車など近代兵器に差があるなかで戦う兵士たちはどうだったのだろうか。
辻権作が戦場に向かう際、満州国軍が離散した兵に囲まれ、国軍いまだ成らず はぐっときた。
関東軍も自分と同じ日本人だということを忘れられないなと思った。



虹色のトロツキー 8巻 完


読了。本当に面白かった。戦争てマジで怖い。こんな風には決して自分は戦えない。
ウムボルトのような青年はたくさんいたんだろうと考えを巡らせてしまう。。。
大きな運命に抗って生きた青年がいたんだろうという想像力が駆け巡る作品。
現実に起こった事件や時代を鮮やかに描くために、空想の人物を組み合わせた作品だった。
空想の人物だから現実の部分を描きれない為、ラストは戦死しかなかったのだな。


ノモンハン事件終結後、すぐに第二次大戦勃発。1939年にとうとう世界大戦が始まった。


最後の1990年代日本の終わり方は、ノモンハンと自分たちの時代は陸続きなんだと改めて思った。
そして秋葉原のシーンと安彦良和本人のデフォルメ絵が出てきたシーンで鳥肌が立って、わずかに希望を感じさせてくれる読後感が良かった。


これがエンターテイメントなんだ、凄いな。

2011年7月14日木曜日

結婚の条件 小倉千加子著   結婚の条件も社会階層で違う

結婚の条件


フェミニズム論のコラム集。
けっこう辛辣な本だった。

女性にとって結婚とはなんぞや?

生まれた階層を維持するためのお金を持っているかどうか。(自分かもしくは旦那が)


結婚市場に持ち込むのは、 男は財力、女は美貌
これの交換なんだよ この方針でこの本は進んでいく。

人それぞれ、男女には理想の結婚像があり、その結婚相手に対して自分の価値が足りない時、

年齢というタイム制限がある中、どうするか?

それが結婚の難しさだ。

だったら、結婚以外での出産や育児の方法があれば理想的だよね。
でも、日本社会はそこまで合理的にできていないから、悩ましい。

内田樹と真逆だなと思ったのは、教育はクライアントへ提供するサービスだと言い切っているところだ。 頭でっかちの本かもしれないが、そういう人は結婚しないんだと言っているのも面白い。

2011年7月12日火曜日

図説女子高制服百科 制服イラスト集




なにかを網羅する事は、選挙活動に近いな。
政治家は、地域の有権者を歩いて地道にコンタクトをとっていく。

高校まではローカルなもの。
仙台の学校に青森の人はそうやたらめったら通学しない。
なので、制服図鑑を作ろうとしたら、その地域をとことん歩き回らないとならないだろうと想像しながら読んだ。
その地域での学校の立場や地位も紹介されているので、各地方を調査するのは手間がかかりそうだ。
藤女子高等学校 (札幌) 地方の学校はどうやって調べたんだろうか。



残念ながらこの本は、すべてを網羅しているわけでもないみたいだ。
載っている学校がどういったコンセプトで選択されたかはわからないし明示されていない。


服に関する図鑑は写真じゃなくイラストがいい。イラストのほうが情報量が少なくて閲覧しやすい。
光や色合いを絵で調節できるので、より洗練されてみえる。そのかわり奥行きがなくてイメージが変わったりもする。



制服の魅力の一つは、100年間の洋装が生きた形で残っていること。


森英恵など有名デザイナーの制服は、バブルの雰囲気を漂わせてくれる。
いまの主流はアパレル企業と協同で制服を作る
昔ながらの制服は、セーラー服が多い。セーラー服を着るのは伝統校の証拠ぽい。
生徒が投票して制服を選ぶととてもベーシックでコンサバティブな紺ブレザー、スカートになる。
生徒は制服は引き継ぐものだから、と考えているのかな?

ただでさえ、洋服は流行でどんどんと消え去るのに、制服には数十年単位でデザインが残っている。

それは本当にすごいことだと思う。博物館に入っているのではなく、実際に使用されている。毎日着られている。

セーター服の起源も、イギリス海軍の軍服から20世紀初頭に子供服として世界的に流行したのを、福岡女学院が1921年に導入したことがきっかけらしい。



制服のイラストの脇に学校紹介が載っている。


倒産したりした学校もあり、競争が激しい学校法人の運営も垣間見える。
経営が厳しくなると、起死回生として制服を変えたり、学校名を変えたりする。学習環境の改善などを図ったりしている。
甘い経営はとてもじゃないが出来ないみたいだ。


そして大手の聖心女子グループや大妻女子グループが地方に乗り込んでくるのを迎え撃つ地元女子高。
解説文には、OGが紹介されていて、この有名人はこの名門校出身だったのか!と驚くところも多かった。
高校の校風が載っており、友人の、ああこの性格だったからこの高校だったのか、も透けてみえるところもある。




絵師は、上手いひともいれば、頭身がおかしいひともいて玉石混交。


そして、この本は図書館で借りられた。置いていないと思ったが、リクエストしたら2weekで来た。図書館てすごい便利。

2011年7月11日月曜日

歴史を紀行する 司馬遼太郎



新装版発売。

竜馬と酒と黒潮と (高知)

会津人の維新の傷跡(会津若松)

近江商人を創ったちの秘密 (滋賀)

体制のなかの反骨精神(佐賀)

加賀百万石の長いねむり(金沢)

”好いても惚れぬ”権力の貸座敷(京都)

独立王国薩摩の外交感覚 (鹿児島)

桃太郎の末裔たちの国 (岡山)

郷土閥を作らぬ南部気質 (盛岡)

忘れられた徳川家のふるさと (三河)

維新の起爆力・長州の遺恨 (萩)

政権を亡ぼす宿命の都 (大阪)


昭和44年刊行

日本各地の土地の風土と、土地の風土が日本史に影響を与えた時を想像する紀行文。

昭和44年というと1969年頃。 

今から40年前の日本の風土、過去の金沢、三河、萩に旅をできる本。

それも旅の案内役に司馬遼太郎の解説がついて!とても楽しい。

佐賀で立ちションベンをするエピソードまでにも、歴史的な意味合いを込めてしまうのだ。

12の土地への旅をとてもロマンティシズムに彩って描く姿は魅力に溢れていた。

昭和46年から「街道をゆく」がスタートするので、その2年前に書かれた本だ。

司馬遼太郎の本はいつも楽しい。本当に楽しみながら読める。

2011年7月9日土曜日

学ぶ意欲の心理学 市川伸一 学習の動機付けってどうやるの?心理学からのアプローチが書かれた入門新書

http://ci.nii.ac.jp/naid/110001893063/堀野緑・市川伸一 1997 高校生の英語学習における学習動機と学習方略.教育心理学研究,45, 140-147.

学習動機。勉強の内容が面白いと感じた人ほど効果的な勉強方法を考える。
また、英単語を覚えるには繰り返しよりも、接頭語を意識したり関連付けで覚えた層が成績は良い。
内容の面白さが動機を産み、負荷の高い勉強法への意欲を湧く。負荷の高い勉強は効果が高い。
結果として、いい成績をあげることができる。 という内容。

教育心理学の、学ぶ意欲について書かれた本。




いい本だった。
読めば、やる気を科学的に分析することの大変さを感じる。
そして、心理学の学説を援用して持論に権威つけることを戒めてくれる。


この本は、動機付け=モチベーション を論じる前に基礎心理学の講義が一章分入る。
著者が一番大事にしているのは、教育心理学はまだまだ限界をもった学説であること。
振り回されない為に、基礎的な心理学の流れを押さえておく必要があるという部分だ。

心理学の基礎は、動物実験やモデルを使って一般化したもので、
心を抽象的なモデル化して分析していく学問だと示す。
結果としてどうしても基礎理論は抽象化し、全ての事象を網羅しようとするので極端になりがちだ。
心理学にはこういう弱点がある。


学習の2要因モデル 
縦軸に、学習内容が自分にとって大事かどうか
横軸に、学習が役にたつかたたないか

市川伸一の理想としては、学習内容に興味がない状態では、
他人との競争や、
負けたくないという自尊心、
みんなと一緒にやる楽しみ

ということからスタートしたとしても

徐々に学習自体に興味を持つ、
自分の能力を訓練する喜び、
実生活に活かしていくように進んでいく

という方向に進んでいくことを期待している。

好きなことこそ上手なれ 

すきになることで、学習方法も考え出し、効率的に勉強をするようになる。

しかし、教育学者として大きな問題がある。
この学習理論を実際の教室に適応させるときにエライ手間が係る点だ。

オーダーメイドで個人個人の動機付けを見ていかなくてはならない。

また、算数の九九は、好きだろうが嫌いだろうが、できなくてはならない。

教育者として、学習者に将来食って生きて行く為には、つぶしの効く学力をつけなくてはならない現実問題がある。


教えなくちゃならない学習と
好きでモチベーションのあがる学習

この二つをどう配分するのが効果的かを見つけ出すこと、それが学習理論を教育心理学の分野で求められていることだというのも理解した。


ラストの教育の意味とはが心に響いた。

教育の意味とは

なりたい自分と なれる自分の領域をひろげること

イイ本だった。

2011年7月5日火曜日

ヒトはどうして死ぬのか? 死の遺伝子が設計された理由が感動的




生物の細胞はなぜ死ぬのだろう?

プログラムされた細胞の死 「アポトーシス」について書かれた簡単な新書


新書の最初の章で、
著者のやっている学問分野の現状を解説してくれるのはいい本だと思っている。
まずは、その分野の現状がわかり、著者がきちんと専門なのかを教えてくれる。
もうひとつは、その分野がもっと知りたいと思ったときの先導役になる。

細胞の死は二種類ある。  細胞の自殺「アポトーシス」と細胞の事故死「ネクローシス」

通常、細胞が分化していくときは、わざと沢山作っておいて、消去する方法をとる。

無駄は大きいが、不測の事態に備えると同時に、細胞分裂は2の二乗で増えるから多めに作られてしまう。

細胞分裂と細胞を殺す遺伝子「アポトーシス」はセットで生命維持に取り掛かっている。

身体がガンに侵されたりウィルスに晒されたとき、
治すのではなく、殺してしまい、新鮮な細胞を新しく作ったほうが効率が良い。

細胞を分化するとき、その境目の細胞が死ぬことで、手足やしっぽが作られている。


そんな高度な生命維持をしていく生命だが、回復できない細胞がある。それは、脳の神経細胞や心筋細胞だ。
ここは一生涯使い続けなくてはならない。高度の生命維持をしている為、代替えが効かない。
また、通常の細胞分裂も上限の回数が決まっていて、無限にはできない。


今後の研究は、ガンやエイズなどへの治療方法へ活かしていくと考えている。
しかし、現実にはお金もかかり、ガンのプロセス自体が完璧に解明されていないので、
アプローチもとても困難になっている。理論を現実の効用に落としこむのは、相当に大変なことなのだと、この本は考えさせられる。新薬を作ることの難しさなどは、想像以上だった。


最終章は、細胞の死を研究してきた著者の死生観

生命がはじめて自殺死というプログラムを自分の遺伝子に組み込んだのは 男女という性がうまれたときだという。
生殖細胞が減数分裂をする、遺伝子をシャッフルする過程で、生命は多様な遺伝子プールを得ることができた。そこから生命の進化に繋がったと考えれている。


性と死が密接になったのは、遺伝子がシャッフルされて新しい遺伝子が生まれ続けることだ。
ここで、生命は爆発的に進化した。
その結果、生命自身が生き延びていくことに無理が生じてしまった。
ひとつの遺伝子を何度もコピーしていくことで、傷ついたり劣化してしまう。
そこで古くなった遺伝子を維持していくよりは、新しい遺伝子に切り替えることになった。

それが「死」だ。死があることで、生命は何度も更新されていく。

「性」の繁殖システムで作られた「生」がある。
その「生」の連続性を維持していく為に「死」が必要である。
「死」という自己消去機能があったからこそ、遺伝子の「生」の連続性は保たれ繁栄できた。


生命自身が 自分の死ぬという利他的な行動をする為、遺伝子たちは連続性を保ち、生き延びていくことができたし、将来も生き延びていくことができる。

生命は将来の「生」ために自分自身の「死」という利他的な行為をする、 そんな死生観。


仮に、不老不死が達成できたら社会はどうなるか?

地球がパンクしてしまう。起こりうる可能性はまずは戦争だ。細胞の自殺死はなくなっても、事故死はなくせない。 ひとが多かったら人減らしするだろう。
次に起ころうのは、出産の制限、子供を作ることは禁止されるだろうな。
不老不死が達成された社会はとても凄惨なものになってしまう。



生き物は、「必ず死ねる」 それはとても哀しいことだが、将来の生命たちに必ず必要なものだったんだな。
そして、自分たちの命も、前のひとが死んでくれた上に立っている。
そのバトンを次に繋げることが命なんだという事を明確に感じさせてくれた本だった。

2011年7月4日月曜日

なれる!SE3 今度は提案活動!

なれる!SE3 失敗しない?提案活動




新入社員SEのプログラマー奮戦記 

作家は、本当に大変だ。

後書きで、徹夜続きで、何度もやり直して、起きている最中ずっとPCを開いて仕事をしてる。

それでも、好きな仕事だからこそ、「大変だけどやっぱり好きだからなあ」(ノ´∀`*)ていう気持ちで書いている。


今回の本のメインテーマは、どんなに大変でもやっぱり仕事は楽しいなあ。 

仕事賛歌の小説。

世の中に不要な職業人はいない。自分の視点だけじゃ見えなかったものが物語が進んでいくうちに見えてくる。この本で一番面白かったテーマだと思う。


開発は開発の論理で動き、営業は営業の論理で動く。

そして、ライバルの大企業は大企業の論理で動き、  今回のクライアントのシステム部課長、橋本女史は過去の経験から 厳しく律した行動を取っていく。 

提案活動がうまくいかなく絶望的になった時、

諦めない新入社員 桜坂工兵が、無理を突破していき、勝利に導く。

痛快な話で、水戸黄門的な定番だが、 
そこに SE業界 を舞台 というオリジナリティに 
「ライトノベルの恋愛」というエッセンスが読み口を柔らかくしてくれ、
ちょっと面白い作品になっている。



なれる!SE 


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なれる!SE2


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