2012年3月14日水曜日

遊牧国家の誕生 読了



紀元前1000年ちかくのスキタイと 紀元前2世紀の匈奴のお話がメイン

文字も文献もない世界

発掘された美術品で、どこの影響下にあったのかを推測するしかないのですね。

ロシアのエルミタージュ美術館所蔵のものが多く、ロシアはヨーロッパでありつつも、

やはりモンゴルなど遊牧民国家の後継国家だったというのがよくわかります。

高校の世界教師の副読本として、マニアックな分野をどんどんと本にしてくれるのはありがたいです。

2012年3月5日月曜日

あなたが子どもだったころ 河合隼雄 読了




2007年に死去した河合隼雄の本

1991年に出版された本なのでおよそ20年前の本でした。

おおくの著名人の子供のころ、どうだったかをインタビュー形式で拾っています。

鶴見俊輔 谷川俊太郎 武満徹 井上ひさし等 もう鬼籍した方もでてきたり

生きていらしても、もう社会になにかを発表することを止めていらしたりするかたがいたりと

平成初期の文化人が多数出てきます。

いまから20年前に生きていた人々というのは 昭和初期に子供時代をすごしていた方々がおおいわけで

やはり戦争体験とその後の民主化を思春期という時代に過ごした方が多い。

思春期というのはとかく危うい時期で、すべてのことが混乱するだろうに、権威となる国家や父親まで

混乱していた時期というのは大変な時代だったのだなあと思いを馳せるしかありませんでした。

それでも、いまは大人になった子供たちの小さいころは、思春期特有の生き死にを体験し

危機を乗り越えて大きくなられたことがわかり、 社会の混乱よりも人間が大人になるほうが

強いことなんだとも感じ取ることが出来ました。

いま読み返すと、平成初期から昭和初期を振り返るというなかなかない経験ができて

新書にはない魅力があった本でした。

「結果を出す人」の仕事のすすめ方 読了





自己投資の読書とは仕事の道具である。

書籍の価値とは先人の知恵の結集

それをたった1500円で読めることは、まるで知のハイウェイに乗るかの如く。

それを活かしましょう。どう活かしていったのか実演してくれる本。

本を読んで1つだけでも読んだことを活かしましょうというのは、よく言われることですが、

なかなか実践しつづけることってのは難しいです。


たった一冊でもそうなのに、それを200冊分の本を読み、その内容を実際の行動にどう活かしたのかを公表する内容です。

ちょっと文章が断片的にはなるので読みやすくはないのですが、

小説のように文章を読まれる本ではなく、でてきたアイデアをどう使ったを報告する本なので、そのうち慣れてきます。

「書籍を書き起こす人は読者よりもその分野では長けているひとなので、

先人にどれだけ近づけれるか、それはどれだけ愚直に真似ることができるか」

200冊の本を著者の方が読み込んで、何度も何度も教えてくれます。

この本で学ぶことは、読んだ本を実践することは大事で、行動しなければ結果は残せないということでした。

わかりきっていることなのに、実践するのは難しい内容です。

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一瞬の風になれ 読了










高校陸上がテーマの青春小説

本屋大賞は 現代ものの青春ものが多いっすね。

2007年の小説で、文体はものすごく口語表現。本の厚さの割には会話文がおおいのですんなり読めました。

陸上のなかでも花形種目、100m200m400mリレー、ショートスプリントの空気がすごい伝わります。

最後のエンディングがちょっとばかり好きじゃなかったのが残念でしたが、

青春小説として、こんな風に高校時代過ごしたかったと思わせてくれる小説でした。