2011年6月29日水曜日

タイタンの妖女 = 宇宙空想探検記 + 宗教 + 自由意志 

タイタンの妖女 爆笑問題太田光 推薦



最初のページに、著者が解釈した箇所以外はすべて事実が書かれていると謳っている。

未来に行われた火星地球戦争
「ウィンストン・ナイルズ・ラムファードの火星小史」の著者、ウィンストン・ナイルズ・ラムファードと、
ある役割を担ったマラカイ・コンスタント。二人の人物の出会いから物語は始まる。


様々な架空本を引用していき、最大の幸福とアクシデントに見舞われたマラカイ・コンスタントの人生史を綴っていく。


「タイタンの妖女」は火星地球戦争以後半世紀以上の研究が纏めてあるといった体裁を取っている
未来の話である火星地球戦争のさらに未来から書かれたマラカイ・コンスタントとウィンストン・ナイルズ・ラムファードの伝記という姿をしている。




終章まで終わり、読み返してみると、最初に伏線が張り巡らされている。
二度読みをしているとニヤケてしまった。二度読みは一度クリアしたダンジョンをなぞっていく感覚。
一度読みとは全然違う感覚になる。


物語は宇宙船での、空想旅行記の作りになっている。
架空の戦争、架空の宗教、架空の科学、架空の生物。空想で塗り固められている本。
なのに、それぞれが否にリアルに迫ってくるのが困ってしまう。ディテールが細かいし、綺麗なのだ。
出てくる生き物達が変にリアルな精神構造をしている。架空の世界に読者を紛れ込ませてしまう。
結果、宇宙に放り出された気持ちになる。一緒に冒険をするハメになる。
それが、タイタンの妖女という作品の本当に良い所だ。


また筋が不明瞭なことを退屈させないくらいに、言葉のテンポや面白い造語が沢山でてくる。
そんな著者カート・ヴォガネット・ジュニアの遊びに付き合う感覚もある。結果としてエライ遠いところまで運ばれるが。


好きな言葉は p232 「この極度に挫折を味わった男が哲学を書いた唯一の火星人であり、この極度に自己挫折的な女が、詩を書いた唯一の火星人だったという事実は、一考に値すると思うね」


ラストはとても心地良かった。太田光の言うように、このオチかよ!と読書中は感じるが、読み終わるとあれで良かったなと思える。


全てにおいて映像が思い浮かぶ凄い文章だった。本なのに目の前にCGが飛び交う感覚になる。

2011年6月28日火曜日

希望難民ご一行様 ピースボートと承認の共同体幻想  希望を諦める事をどうやって成し遂げるか



21世紀初頭の日本は諦めることをどうやって成し遂げるかをずっと考えているのだな。
20年以上続く経済不況。色んなモノを失ってきて、それでもどうやって精神を生き延びるかを皆で考え続けている。




社会学専攻の大学院生がピースボート乗って観察してきたルポ+若者の貧窮、格差問題をとりあげた本



ピースボート世界一周99万円
飲み屋で貼ってあるやつ。


あれは、三枚貼ると、千円の割引になる。
それと、毎週何枚貼ったか、ボランティアで全国順位発表される。競争の楽しさがある。


ピースボートに乗る若い人は社会に弾かれはじめたことが多い。
乗る人の所得は安い。学生と、専門職年配を除き年収200万円代
社会的にあまり強くない人々が乗る。
規模の大きい会社の社員は殆どいない。

現在は、社会的上昇するチャンスは限られている。封建制のときよりは自由だが、18歳か22歳での選択がほぼ人生を決める。
例外はいくらでもあるが、不況の為、社会的地位の上昇する機会が少なくなってる。

願い続ければ夢は叶う。
夢は諦めない。諦めるのはお前だ。
この自己啓発、ポジティブシンキングはとても辛い。過酷で残酷な道だ。


そのポジティブシンキングに失敗したあと、別の道を模索している。
ピースボートにはそんな若者がたくさん乗ってくる。
ピースボートの役割は、所属する団体、貢献することのできる組織を提供することだ。
低所得者層の人間は、寄るべき組織がないことが多い。またその組織に貢献することも、経営上位層からこうやって貢献せよ、とコントロールされながら貢献を要求される。
それによって人間的にきつくなり飛び出してしまい、寄るべき組織を失う。
孤立した人に対して、ピースボートは平等で自由な空気と自発的なボランティアで、ピースボートにコミットメントすることを要求する。
実際は、ピースボートという会社が周到に用意してくれている仮初めのボランティアでもあっても、乗っかることが心地いい。


そのコミットメントがあることで、人々は集まることができる。そしてそこに共同体、仲間ができる。
そのうちに目的や希望を諦めて(共同体自体の維持が目的となり)、地に足がついたように生きるようになる。
友人が沢山でき、社会関係資本が蓄積される。希望を捨てて、成熟することができる。


分裂しがちな低所得者層に、連帯の場所を提供する。
仲間自体、それがやすらぎや楽しみになって日々の不満を忘れさせてくれる。


ピースボートは、内部でめちゃめちゃ濃い人間性ができる。

それがその人の社会関係資本になる。友達ができる。
友達と仲良く遊んで、ルームシェアして、たまに集まってホームパーティやって過ごせればいいや、くらいになる。

近代は、村を解体して、会社結社を作った。会社から弾かれた、外に出て行った人々は、現代では経済的に弱者になりやすい。
そんな彼らに友達どおしで助け合って、ほどほどに暮らして行けばいいよ。という村を提供する。
ピースボートは村を提供してくれた。
この村コミュニティは社会を改善していこうとする目的は持たない。関係を維持していき、そこそこに楽しむことを目的とする。
社会を変えるのは社会的精神的エリートに任せよう。

自分たちは日々の暮らしをそこそこに楽しみながら生きていく方法を取っていく。
低所得者層と上位層で分離していくなか、上位層に上がれなかった人間がいる。

それでもどうやって納得した人生を生きていくかを考えせてくれる本。






福島正伸さんのような夢を諦めない。
ポップ心理学のような引き寄せの魔法、
信じたら無意識が勝手に叶えてくれる
そんな原始的な宗教観や求道者の様な厳しい道を諦めて、暮らせるようになる。

ピースボートは、夢を諦める船だ。

諦める(成熟)てキツイ作業だ。

2011年6月25日土曜日

食える数学  仕事にする数学への態度は、実学として。




数学てなぜ挫折するのか? なんで数学だけをやっていると食えなくなるのか?

数学は実学部分と、証明がメインの部分があるから。




アカデミックの世界と企業を両方経験し、食うための数学を提案している本。

序章では、数学を、過度に憧れたり敬遠したりしないで欲しい。

こういう風に実学として役立ってますと紹介している。


数学の理屈はわかる。でも実際に作ってみろといっても出来ない・・・

因数分解はSuicaに 役に立ってる。  
津波解析には非線形の微分方程式が役立っている。
フーリエ解析を使い、油田を探す。
確率で迷惑メールフィルタ 統計で MLBアスレチックスの快進撃

様々な分野で役立っているのに、なんで数学てこんなに勉強するのが大変なの?


数学て 頭のなかに成果物が見えにくい。


なにに役立っているのかわからない。先生に相談すると、数学はそれ自体が美しいといって逃げられる。

数学を分類すると、

数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ まで 高校数学があり、 

Ⅳ 大学理系数学 

数学科数学  

の計5種類にわけてみる。 この中で証明がメインなのは、数学科数学。

それ以外は、道具としての(実学)数学が大事になる。数学科数学以外では、証明が完全にわかっている必要はない。


では、数学科数学の特徴は?

厳密性がとても高い。一般化をする。

数学を考え始めると具体的にどう役立っているか、そこまで到達できないで、理解不能で諦めてしまう。

→そういう所でつまずきを減らして勉強を進めるには?

基本から勉強するのではなく、逆に応用問題や実際に社会で役立っていたり、統計で使ったり
しながら覚えていく。
基礎を重ねて応用発展に進むより、具体的に応用されているほうが理論部分は簡単
なにより現実的なイメージが付きやすい。

算数や数学は体育。計算をたくさんして身体化することが大事


今から数学に興味をもったら。

大人になったんだから、好奇心に赴くまま、自分の仕事に役立つままに勉強していこう

数学を使う分野は広い。面白いし、とても深い。共通理解がある。新しい言葉を覚えるのと同じだ。

2011年6月24日金曜日

ご飯を噛むことの効用

http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20110608.html

医学が認めた!食欲をコントロールできる技 

ためしてガッテン6月8日放送






三十回噛め。 

これより多くても少なくてもダメだ。 

三十回より多い場合は、口の中に入れすぎだ。 


噛むことの効用は、痩せる。 




噛むことで、ヒスタミンが分泌される。 

それが満腹中枢を刺激する。 

お腹一杯になりすぎて、ご飯を食べたくとも食べられなくなる。 

腹持ちも良くなる。自分の場合、食べた後でも6時間立ってもお腹が空かない。 


次は、味がよくわかる様になる。 

三十回噛むことで、ご飯と対話する。 

オーガ勇次郎が、刃牙に伝授したご飯の食べ方。 
http://blog.livedoor.jp/hisabisaniwarota/archives/51949921.html






ワインの場合、香りを開かせる、口の中で回すなどする。 

ご飯も同じ様に噛むことで、味の広がりがわかる。 

旨い食べ物が心に響くようになる。 




三番目に、甘いモノ、柔らかいモノが物足りなくなる。 

マズいと感じる。柔らかすぎて味気なくマズい。 

ケーキを三十回噛んで食べられるか? 

10回で溶けてなくなってしまう。 




実際にやってみて思うことは、
リバウンドは起きる。身体がびっくりする感じで、体調は不良になる。 

壊れた食事習慣を強制的に治すので。 



意志の力は、ご飯を三十回で飲み込む。これを守ることに費やされる。 

日々の生活での我慢はしなくて良い。意志の力を節約することができる。 

食べ物は三十回噛むことに注意をむける。

2011年6月23日木曜日

目からウロコかもしれない 結婚難民

結婚するためには、お金が必要。
再読


結婚難民たちを分析したエッセイコラム集

お金稼がなくちゃ駄目だ。 
2005年時点年収と結婚率の割合。http://www.par.co.jp/contents02_02.html


そもそも結婚したくない。
女性嫌悪に繋がる嫌な思いを沢山してきて、羹に懲りて膾を吹く状態


結婚すると決断する年収て幾ら?
2005年の調査で400万以上が多い 2010年だと300万円以上


後書きに 男にとって 結婚すること=勝つこと と定義しているのかもしれない

これ凄く心境に近いものがある。

著者は、自分の両親たちよりは所得水準の低い暮らしをしないといけない諦めは持とう、と言う。
お金に価値観を縛られるのは、昔の時代の価値観を引きずっているだけだと価値観の再構築を迫る本。
明確な新しい価値観はどこにあるのかは示されないが。。。


新しい価値観というのでは、お金よりも生活できる家事能力やらが大事だ。


ふとこの結論を見て、家事能力が低い人間がどうして生まれるのかを書いた



あなたの苦手な彼女について  橋本治


を思い出す。

この本では、豊かになった日本が1970年以降ウーマンリブ 女性社会進出していった。社会進出した女性たちは、専業主婦を対立軸にして地位を向上させていった。主婦たちは、豊かになり家事の仕事がなくなった。暇になるのは自分の仕事が無くなると同義なので

なにもしない外の仕事(勉強も含む)をする男と女の子供たちを増やし、家事を増やしていった。

2011年6月21日火曜日

CGC 大手スーパーに対抗するために出来た中小企業の共同仕入れシステム

http://www.cgcjapan.co.jp/

カンブリア宮殿2011年6月16日分で拝見
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20110616.html
CGCグループ代表の堀内淳弘氏

テレビで取り上げられる方にしては珍しく印象が暗い。CMをうつ業界やテレビとは対極にいる世界の人々だと思う。
でも消費者を直接相手にしているわけではないBtoB会社てこういうもんだよね。
前回放送のP&Gの華やかなイメージとは対極するものがあって印象的だった。


卸会社とは違う点は、こちらは加盟店227社の80%の合意形成のもとで行動を決めるところだ。
年間のトップ会議は280回、そこに分科会などが相当数含まれる。
合意形成にはえらく時間がかかるが、決めるまでの情報交換や話し合うことで結論へのコミットメントを高める。
またインフォーマルなやり取りができたりする。


カンブリア宮殿の商売にはCGCグループのような互助組織を取り上げてもメリットにならない。
むしろこうやって取り上げると、CMを沢山流してくれるイオンや大手消費財企業にあまり良い印象を与えないと思うのに。

村上龍はエライと思った。W村上と言われていた村上春樹がカタルーニャで「非現実的な夢想者」という講演をやったようにふたりとも社会の前線で意思表明している点がカッコ良い。



facebookやmixiなどのソーシャル・ネットワークでグラフ理論で繋がりの研究がより進化した。
そして、近代から現代にかけて、昔ながらのしがらみをつくってきたムラ社会から 会社組織へ発展した。
今度は会社組織が機能しなくなってきたり、大規模化しすぎて社会が上手くいかなくなってきたところを
今度は 新しい小さい繋がりが 埋めていくように出来ていく。

人間が作る社会システムとはとても柔軟にしぶとく出来ていて一つの理屈だけじゃできていないな。

2011年6月19日日曜日

最高齢プロフェッショナルの教え  各業界最高齢のプロ論



91歳 最高齢マンガ家 アンパンマン やなせたかし

69歳でアンパンマンがヒット。

88歳 最高齢パイロット 高橋 淳

78歳 最高齢ギター職人 矢入 一男

96歳 最高齢喫茶店店主 関口 一郎

85歳 最高齢落語家 桂 米丸

83歳 最高齢ライフセーバー 本間 錦一 

93歳 最高齢スキーヤー高橋 巖夫

89歳 最高齢ピアニスト 室井 摩耶子

82歳 最高齢花火職人 小口 昭三

84歳 最高齢社氏 継枝 邑一

90歳 最高齢DJ 安藤 延夫

90歳 最高齢バーテンダー 山崎 達郎

51歳 最高齢JRA騎手 安藤 光彰

83歳 最高齢洋樽職人 斎藤 光雄

103歳 最高齢声楽家 嘉納 愛子

最高齢プロフェッショナル

本の形や編集方法は、プロ論に近い。



最高齢で現役で働き続けている人は芯が違う。強かった。


この映像を思い浮かぶ。


将来は心配、それを考えても仕方ないじゃないか。

それぞれがどう人生に向い合ってきたのか、どう仕事と向き合っているのかをまとめた本でした。

カッコイイことをまとめて編集しているから、鵜呑みにはできない。

でも、色んな生き方を選んできて、それでも一人前として食っていけるんだ。

そういったロールモデルをたくさん紹介してくれる。


あとは、80以上だと戦場に出ていた人が多いから、人生の若い時期に最も過酷な経験を

せざる得なかった人々がたくさん出てくる。戦場の事は語られないが、相当に辛かったろうな。

それでも、私の人生は良かったですよ。もっと上手くなりたい、進歩したい。本物をみたい。

そんな向上心にあふれた人々の生き方が描かれていて、読み応えがあります。


仕事が楽しくなるコツは、 来た仕事は全部やる。

のめり込んでやってみろ。 好きなことをやれ 食べるために仕方なく。

貧乏をしないで売れる努力をしろ、一生かかっても作れないものに挑戦している。克己心をもつ。

なんでも挑戦、体験のズタ袋を作る。新しい発見が一生続く道を歩む。今日より明日いいものを作りたい。

苦しい仕事にチャレンジをする。あと二日だけ続けよう。限界ギリギリまで挑戦。自分で仕事を作る。

細かい計画はしない。なんとかなる。常に楽しく。興味のあることをやる。失敗を怖がりすぎない。


好きを貫く。


人は色んな生き方をするなあ。 人生をひとつの大きな流れとして捉え、バトンタッチしていく。

あとは、人が生きることは、世間はなんとかなる、人生をなんとかするというポジティブな強烈な意志そうなろうとする万有意志」 (Universal Will to Become, UWTB) 


が働いているのかもしれない。生きること、年齢を重ねるのは怖いが、怖がりすぎる必要はないな。

2011年6月16日木曜日

¥年収200万円からのお金と人生人生を真剣に考える 読了




ファイナンシャルプランナー田口智隆さんの 新作 年収200万円からのお金と人生を真剣に考える

読了。

11歳のバフェット28歳貯金ゼロから考えるお金 の著者

一貫して語られるテーマは、お金に縛られない自由を作り出しましょう。
そのために、お金に関するアドバイスや、どん底を経験して、そこからお金に困らないまでに
なった生活パターンや考え方、行動をシェアしましょう!という趣旨の本

年収200万円代 少ないと思ったが 年収ラボ を読むと、男性382万人、女性408万人 
がこの年収層のボリュームになる。 

確かに、月給制で20万円貰えたら悪くない。 ボーナスはあって2ヶ月 とすると280万円

金持っている人は、もっと当然ながら貰っているが、まわりにいる感覚だと妥当な金額だとも思う。

   目次

  1. お給料だけで大丈夫?
  2. 雪だるまを作る前に ~お給料とお小遣いをみ直そう
  3. 雪だるまをつくろう ~副収入を手に入れよう
  4. 雪だるまを大きくしよう ~投資のスタート
  5. 大きくなった雪だるまから小さな雪だるまをつくろう ~フロー収入をえる
  6. お金のストレスフリーを実現したら

前提として給料は上がらない。上がりにくい状況にある。
で、いったい人生において幾ら必要になるか 20世紀の普通の生活として考えていたものを
全部手にいれようとすると、3億円かかる。
大卒の平均年収は 2億7000万円  ほぼ年収とその他の投資で見合うことはできる。
が、このラインからはみ出してしまった人間も多い。

そうなってくると、人間的な暮らしをしたければ、色々と頭を使わなくてはならない。

自分の年金を作る それを雪だるまに例えて 
その雪だろまを大きくしていこうというのがこの本のテーマ

雪だるまを大きくする前に 

自分の仕事「本業」 を頑張ろう。


次に、節約をする。無駄な出費をなくす 給料の20%は貯金に回す

そもそも無駄な出費てなに?かを知るために90日間レコーディングダイエット・マネー版を提案している。

そのやり方は、買ったもの全てのレシートを取っておく。 それをノートに貼り付ける。 食べた物全てを記入するレコーディングダイエットのように、出費したお金すべてを記録しておく。

それで一ヶ月ごとに、無駄金、投資支出、日々の消費 などに分類し、評価をしていく。
結果として無駄を減らしていくという方法。

自分の場合は、レコーディングだけは毎日やっている。なので一ヶ月に掛かった消費額は把握できている。

ただ、それの評価はしていない。できていないので、なかなかお金が貯まらない。
でも、毎週家計簿をつける習慣があるので、無駄なものを買おうとする消費自体は少なくなった。

気軽にスマートフォンアプリで家計簿は出来るが、スマートフォンアプリだと、どうしても現金出納帳
なので、旅行や結婚式等、大きい金額が動いたときに分析がしずらい難点がある。

なので、ノートにダイレクトに貼るというのはいい方法だ!


雪だるま(自分年金)は生活を節約して見直しただけではそんなに大きくならない。

その為、副業を考える必要がある。

副業の目安として、月に3万円稼ぐことができる。

単純にヤフオクで売りさばいてもいい。趣味を兼ねたアルバイトをしてもいい。

とにかく金額は3万円を月々稼ぐこと その方法は自分たちで試行錯誤してくれ!



とにかくもできた月々種銭3万円プラスαで 投資のスタート

投資は、手間のかからない投資信託で開始がベスト。

投資信託の選択基準は

販売手数料が安い物(0%もある)
信託報酬が1%以下のもの(こちらは保有期間ずっとかかるのでできるだけ安く)
預かり資産残高が月々増えている商品 (人気があるから購入者が多い)

保有したあとは、日々のパフォーマンスに左右されないこと


1000万円までたまったら

REIT不動産投資信託や収益不動産 など。。。 1000万円が種銭の最低限度というわけですね。


未来の話として、お金のストレスフリーを実現できたら、人生においてお金に縛られない生き方を追求してみたらどうだろうか?

と締めておわる。


種銭を作るためにどの程度の金額が月々必要か、ざっくりだがわかるのがありがたい。


一番楽しい部分は、副業を考えるところだろう。参考例としてあがったライターさんや家庭教師の

例は斬新で面白いし、自分たちにもできそうな夢をかんじさせる。


お金のことは、やはり真剣に考えなくてはならないのだな。 

2011年6月15日水曜日

「死にカタログ」 死に方、死ぬ場所、死ぬ年齢、死ぬ物語、をカタログ化してます。



序章 はじめに


自分の両親は宇宙人かもしれない。て子供の頃、疑っていた時期がありました。

本当は宇宙人で、自分が見ているときだけ、人間の格好になる。

そんな捉えどころのない感覚、親友に話してもお前頭おかしいぞと言われる始末

それと死って似てる。から 始まります。

目次


  1. 死の入り口
  2. 死のカタチ
  3. 死のタイミング
  4. 死の場所
  5. 死の理由
  6. 死のものがたり
  7. 死のしまい方



死について考え始めた著者は、死の入り口で、色んな人から止められます。「止めときな」


仕事大丈夫なの?疲れていない?


そこからイラストで死の表現が、見開きが3回、計6ページが展開されます。


7ページ目では死の表現が終わり、死の事を考える毒気にやれれ吐いてしまったイラストで終了。


死自体を扱うことがあまりに難しくて気持ち悪くなるので、周辺の数字やものがたりを


カタログとして目録をつくり始めました。その目録をイラストとして100ページ以上描いてある本。


だから「死にカタログ」




2.死のカタチでは、世界各地の死生観がイラストでカタログ化されています。


基本的に 生きている世界があり、 死 という瞬間があり 死んでいる世界が
あるという考えが主流のようです。

バイキングの死生観は、ヴァルハラに行って、また戦い、
パプアニューギニア、トロブリアンド諸島の死生観は、実在しているとなりの島に引越しをする。
ジプシーの死生観は、死んだあとは生きている人は死んだ人をいなかった者として扱い、
現代生物学の死生観は、遺伝子の乗り換えで、不老不死を実現しているイラストを描く。


3.死のタイミングは、いつ人は死ぬんだろうを取り扱っています。

カラダの平均寿命と こころの平均寿命 がテーマです。

4.死の場所は、どこで人は多く死ぬんだろうを数字でカタログしています。
一番多いのはアジア、続いてアフリカ
街中での死亡事故の箇所、家の死亡事故の箇所、8割の日本人はベッドの上で死にます。


5.死の理由は、死因のちょっと手前の問題を取り上げています。

いつの間にか死んだり、突然だったり、段階的にだったり、長い闘病生活の上だったり
意識不明のままだったりします。
具体的には老衰、癌、自殺や交通事故だったりします。それをグラフをイラストしてカタログ化してます。


この本のメイン箇所 

6.死のものがたり 死のイメージは、死ぬまでの物語が作る。

死んだとき、カッコイイ死、ダサい死、良い死、悪い死 死に方ひとつとっても色んなイメージがあります。

どんな死に方の物語が現実の世界やフィクションの世界であったのかをカタログしています。

ピカソの人生満喫な物語や、宮本武蔵の人生史、著者のおじいさん、ひとの人生史を描くことで死の物語をイラストとして表現しています。

日本の映画配給収入ランキングトップ20のうち、9割が人が死ぬ物語だそうです。

死というのは、それだけ迫力があって刺激的です。

ただ「死=物語 ではない」 すでにある死の物語に自分の死をあてはめても、

楽しいけれど空想なんだと思います と言います。「自分の死」と「世の中の死の物語」がすり替わってる。。。


7.死のしまい方

死を知ったときにひとがどんな態度を取るかを調べ、それをイラストにしています。

人生を一本の長い絨毯として捉え、それを折りたたんでいくことが自分の人生観、死生観です

と表明してこの本は終わります。


ラストまで読んで、最初の、未知の宇宙人扱いだった死がずいぶんとすっきりとしてきます。

人間で生まれてきた以上、死ぬことは決まっていて、

それを受け入れる為にイラストを描き、見えないものをできるだけ目に見えるようにしてくれるのは

とても嬉しいです。

「自分の死」とは、だれもが一度は絶対に経験することで、生きてきた人は絶対に経験していることですから怖くても、 それを受け入れなくてはならないですね。

その受け入れる為に一役買いそうな本でした。

2011年6月10日金曜日

本気で結婚したかったら 「お見合い」という方法がベスト

お見合い塾で婚活しよう!






結婚てなんだろう?

結婚は多くの苦悩を生むが、独身は何の喜びも生まない。
金のために結婚するものは悪い人間であり、恋のために結婚するのは愚かな人間である。
サミュエル・ジョンソン(イギリスの批評家)

山田由美子 お見合い十戒

  • 「妥協」と「妥当」を知りなさい
  • 「選ぶ」よりも「選ばれ」なさい
  • できるだけたくさんの人に会いなさい
  • 仲人にかわいがれなさい
  • 「忙しい」は禁句
  • 交際中はとにかくたくさん会いなさい
  • 言葉を大切にしなさい
  • プロポーズは演出しなさい
  • 交際からが本当のスタートと心得なさい

本気で結婚を考えているようになったらお見合いが一番だ。

本としても、とてもわかりやすく作られている。まとめのレジュメを作っている最中
殆どの内容が箇条書きでまとめられている、表にできる、そして具体例が出てくる。
最初のページに十戒として要約を書いてくれているくらいなのでとてもわかりやすい。
わかりやすい事が、正しいとは言えないが、読みやすい本だった。



結婚したいひとに、仲人制度が良い理由。

仲人を通じて出会う異性は結婚したがっているしかいない。
結婚相談所みたいにマッチングが多すぎて選べない事もない。
仲人が間に入っていることで、きちんとした客観的なアドバイスが貰える。
理想が高くなりすぎず、現実的な選択ができる。高くなっても仲人さんにたしなめられる。
(むしろ、たしなめてくれる仲人さんを選ぶことが大事だと言っている)

仲人制度にはこんなメリットがあるんだ。本当のアドバイザーを頼むのだな。


結婚できる時間てある程度限られているってこの本を読むと改めて思う。

女性なら、子供が欲しかったら34歳までで結婚を決めないとお見合いの引き合い自体が減る。
男性ならば収入がとても大事だ。

年齢は27歳までが第一のターム 34歳までが第二ターム 44歳までが第三ターム

それぞれに男性、女性で 行動が違う。

~27歳男性 遊べ 
~27歳女性 自分磨き
~34歳男性 忙しくても出会いの場所へ  
~34歳女性 お見合いで自分磨き
~44歳男性 出会いの数が減るから一回ずつを大事に 
~44歳女性 何を優先するかを明確に 

両性とも、、なにより30歳を過ぎると、両親の健康がちょっとずつ怪しくなってくる。。。
そうなってくると、外との付き合いも厳しくなってくる。


仲人さんに結婚の紹介をお願いしてからの行動

(前提として)お見合いに向いている人とは。

  • プロフィールに良いことが一つでも書ける人
  • どんな人が自分に合うかわからない人
  • 素直な人
で、やはり 男は収入、女は若さ で決まる。

結婚の成婚はその範囲内でトレードオフで決まる。
最初の条件だけで決めないで、実際に会うこと。
それも出来る限りたくさんの人と会ってみて。
仲人が勧めても、今は会ったら絶対に結婚しなくちゃいけないわけじゃなく、
三回くらい会って「やっぱり結婚は考えられないです」というのも全然あり。

お見合い相手は仲人からみてあなたに妥当だと思われる人を勧めてくれるので、
何人も会って、90分以上は相手と話して、感じたことを仲人にフィードバックしてください。
そのフィードバックで、再度仲人側も次の人を勧めてくれる。

それを何度も繰り返している間にだんだんと自分が見えてくる。
だから、仲人さんにはかわいがれなさい、そして忙しいと言わないこと
をお見合い十戒に挙げている。

結婚にむけて

だいたいデート15回くらいで結婚するかしないかが見えてくるらしい。
プロポーズの意思を仲人さんに伝える
結婚式とは家族の為にするもの

結婚したい、家族を持ちたい、その意思が強くなったらお見合いの仲人に頼んでみようと思う。


家庭の幸福があらゆる野心の到達点である。サミュエル・ジョンソン(イギリスの批評家)


2011年6月6日月曜日

ポールアーデン PLAY JOB


サンクチュアリ出版かなあ、と思ったら、やっぱりサンクチュアリ出版だった。

出版社を考えなくても手にとっている感覚があるのは、ブランディングだ。

紙がちょっと厚くて手に取るとしっくりとハマる感じ。

装丁も古い本を模しているから、表面がわざとザラついていたりする。

立ち読みでも、図書館でも手にとって読んだほうが触覚も楽しめて色々と感じ入れる本。


テーマはplay job 仕事楽しんでる?





仕事楽しんでる?

仕事で遊ぶには、どういった覚悟が必要で、どういった振る舞いをしたら良いか。

よりリスキーな人間になれ!と説いている詩集、写真集の 中間みたいな 本

本の中身も、アイディアたっぷりだと思うが、

出す出版社も、本一冊に対して http://www.sanctuarybooks.jp/playjob/


サイトを作っている丁寧さ

たぶん購入したのが、渋谷スクランブル交差点にあるQフロントビル7階 ツタヤ 渋谷店


エレベーターをでて、すぐにサンクチュアリ出版の本は棚が組まれていたように思う。

本に対してここまでぎっちりと嫌味なく細かい仕事をするのは、とても重要なことだと認識した本だった。

特に働き方に関する本だから、どれだけ丁寧な仕事が大事か、

その為にはどれだけ仕事を楽しんでいるか?

そんなことを感じた本だ。

有吉弘行の嫌われない毒舌のすすめ 読了

人たらし術が書いてある。


毒舌が毒舌になるには、本質を付いていること。(ただしあまりに本質は付き過ぎないこと)


処世術本でもある。

無礼講だ!と言われた時こそ、褒めちぎる(この世界に無礼講なんてない!)

マイナスの印象をもたれている人にどう取り入るか?
→その人が気に入っている相手から取り入んで、その人から自分を褒めさせる

コミュニケーションなんて必要ない!!!

場の力学で、敵を作って、結束する、 派閥には入らず、遠からずを作る。

自分の見られ方を意識する。

「言うなよ」「ここだけの話だ」はセットにしておく。そうやって、話を広める。
特に、悪い話ではなく、いい話の場合は絶大な効果をもたらす。

ヨイショは細かい部分でする。
人に相談してみる(そして、ひとを喜ばせる)頼られてうれしくない人間なんていない。
答えの知っている質問をして、相手を気持よくさせる。
どんな話でも共感して、聞き役に徹する。
サシ飲みをして、相手の気を緩ませて、弱点を握っておく

優秀な同期は、先輩社員として敬ったほうがいい。
後輩は、将来売れそうな人間とだけ付き合う。
出る杭は打っておく

人たらしの妙技で惑わさせられる、不思議な感覚を持った本。

2011年6月5日日曜日

人生で、取り戻せないものを失った時に読む本





ヴィクトールフランクル それでも人生にイエスと言う 再読


この本は、なにかを失って二度と取り戻せないとき、読む本。
若さでも、子どもでも、親でも、失業でもなんでも、命でも、もう取り戻せないと感じたときに読むと心にすっと落ちてくる。




自分が、自分の力で変えられない運命に直面したとき、どんな態度を取るか。


自分なりの要約は、
人間性を無くし、死と隣合わせになった極限で残ったのは意志のみ。
意志をどう行使するか。そこにしか未来はわからない。
今が歴史になっていく。将来から自分を見ないで。
過去からの積み重ねは強力だけど、意志の力で跳ね返して。
彼方の人生は運命に翻弄されるが、
彼方にはどう生きたかの証は与えられるのは、彼方しかいないんだ。


頑張れば、人生を変えられるとは言わないし、そんな事をできるようなユダヤ人の状況でもなかった。
3.11で家が流されて、頑張れば失われた命が戻るわけでもない。


魔法少女ほむらちゃんみたいにやり直しは、効かないのだ。


でも、そのなかで唯一出来るのは自分がどういった態度で生きたか。


フランクル先生のカコイイところは、現在時点を一番の出発点にしてる。


人生や世界に意味はあるの?ないの?わからん、論理的には。でも、それを超えて覚悟、態度は示すことはできる。


そして、意味を作ることはできる、可能性を選ぶんじゃなくて、可能性を作るのだ。


世界は与えられるものじゃなくて、作る物だ。と、第二次大戦で傷ついた側のひとが言っている。


それで、世界って意味あるのだろうか?


あなたが与えてください。 


最後のいまわの時に、ギリギリでもどういった態度を取れたかどうか




最後の審判のときに、神様からこう生きろと与えられた問を上手くこなせたかどうかではなく、


自分で作った問を自分で裁き、その裁きを神様が追認してくれる感覚だ。


別に、無神論ぽい醒めた見方をしているわけでもなく、特定の宗教の教義を原理的に守るのではなく


自分自身の宗教心で、自分自身を裁き、それを 生命の上位概念たちが その裁きの結果を


徹頭徹尾、支持してくれる感覚。






どんなに良いことを考えていて、やる気になっても人間は怠惰な生き物だ。


それに、自分たちでつくる意志だと決めたとき、その責任の重さにクラクラって来て、逃げたくなるよね。


わかる。とても今を生きることは責任を伴う重い事柄だし、自分自身で下した決断は、二度と取り戻しはできない。


過去には戻れない。だから、苦しいと思う。


でも、みんな不完全だし、その為に人間はひとりで生まれてこれない。ふたりから生まれてきて、まわりには沢山いるのだ。


だから、人生にイエスと言おう!

2011年6月3日金曜日

アサヒビールの中興の祖 樋口廣太郎

お借りした本
前例がない。 だからやる




アサヒビール躍進をした
樋口廣太郎氏の本 1926年 大正15年 昭和元年生まれ 京都府出身

夕日ビールとまで馬鹿にされていたアサヒビールに住友銀行から出向し、

日本一のビールを作るまでの軌跡

やったこと
工場毎の利益管理は見ない。工場は最高の商品を作ることに専念させた。
損切りとして、売り場から古いビールを撤去させた。
設備投資をした。

殆どが単純なのだが、やはり心構えが違う。
切ろうとしても掴めない、掴ませない意思の強さ
人使いのウマさが半端ない。

営業と、技術が喧嘩をしていた。
責任のなすりつけあいをしていたので、上手いことスムーズに流れるように調整をした。
時間がないとお客様から言われれば、移動の車に乗り込んで、商談してしまう強引さとお茶目さ。
若い人に任せよう。どうしても年寄りは、残された時間の短さから保守的になってしまう。


なにより 明るい職場、明るい会社にしよう


居心地の良くリラックスしたらよくなるというのを信じ切った。


公正明大、積極性、いいものをつくる、失敗を恐れるな


特別なことはいらないから、本当に必要なもんだけを大事にしようとしている。
挨拶から身だしなみ、大きな声、部下の悩みみっつ聞き出すこと。マイナス情報を大事にする。
成功したCI活動を止めること。本業が大事だ。
感謝の心。その感謝は、お客様、地域、従業員、先人たち すべてに注がれる。
それを表現するために、先輩社員の慰霊碑を建てる!この発想は凄い。


先人を大切にする精神を忘れたらいけない。
京都出身、関西出身の人らしい死者への歴史の重みを感じる。
人員整理系のリストラをしたら、本当に苦しくなる。
ご飯が食えなくちゃみんなでお粥をたべよう
三食を二食にしよう。リストラは切ったほうも切られたほうも心に傷を負う。
初代社長の地位復権。心にダイナモを。自分で自己燃焼していく。

そして

知に溺れるな
かしこ、あほう より あほう かしこ であれ
他人の悪口を言わない。
一つの商品を磨きあげる。
前進は若手の仕事、撤退を決めるのがトップの仕事。
引退したら存在感をなくすのが大事。
社員を萎縮させるな。
ビールは文化です。



この本を読んで、関西に行きたくなりました。

こういう性格になりたい。こういう人格でありたいと思います。

慰霊碑を建てる発想は関東にはあまり聞かない発想だ。

良い経営者だったんだなというのが読んでいて感じます。

ブックオフで100円で売っているので、お気軽に読んで合わなければ途中で読まなくても済む値段です。

就活の法則 再読





就活

一やりたいこと

二やれること

三世の中から求められていること

一二三のマッチングしたものを仕事にせよ。


特に二やれることを人は甘くみてしまう。努力で後々やれるだろう!それはないから!

この本の極意は、とてもキツイ。自分の実力をみろ。自分のポジションをきちんと把握しろ。

これを独りでやるのは、難しい。自分は自分を高めに見積もるもんだし

それを本一冊ではむずい。だからこその先生とか先輩とか、自分の頭を抑えつけてくれる

現実を見せてくれる存在がいるんだね。

それが自分にはわからなかった。流浪になったあとだからこそ、身に染みて理解できる本。

厳しいことをいってくれる先生を大事にしろよ!と。

marginal 日本辺境論 日本属国論 お茶目な人

日本辺境論 読了

初めて内田樹(たつる)の本を買って読んだ本。


日本人及び日本国が東アジアの辺境の地で永久にあり続ける宿命について書かれた本。


日本人て不真面目だよね。知ってるくせに知らないふりするし、ルールは守らないし

場の流れに流されて、自分は本当は反対だったがまわりの流れを止めることができなかったと

かいって責任を回避しようとするし。

なんでそんな国なんだ?

日本は、辺境に存在する国だから。

弱っちくて、でもボロボロにやられるほどには近くなく、

むしろ強さはあるくせに知らんほうが徳だと

思ったら知らない振りをする。

バカな子な振りをする。

ひとつの軸を中心に 内田の雑談が始まる。

日本て地政学的に辺境にあったからね。


中国、アメリカ含め、あまりにまわりの国が強すぎた。自分たちで決められる範囲が限られた民族だった。

他者が動いて、秩序をつくってそれにどう対応していこうかと決めてきた民族史。


やっぱり劣等感がある。日本人とはどういった存在かが気になる

そんな風になんども問うている姿そのものが

回帰性そのものが日本人だ。日本人てなに?て問い 自体が そのまま答えになってしまっている

なんで、そうなっちゃったの?

外からいいものが沢山くるのだもの。

新しい物自体を取り入れるのが上手くいった人間が勝って来た歴史がある。

固有のもの自体が不明瞭。

あっちいけ、こっちいけ そんなふらふらしている振る舞い自体が日本人なんだと。

受身体質の日本人に対して、批判的だけど、自分も日本人だしね。という感覚は忘れない。

受身は、世界にたいしても、学びにたいしても同じで

特に学びにたいしては、絶大な効用をもたらしたと綴る。

その代わりに、ゼロからなにかを立ち上げたという業績には結びつきづらいが。。。

第三章は、 機の論理

これは武道に対する姿勢。天下無敵の意味とはなんぞや。


自分はこの人の本は大好きだ。

世の中をひっくり返して見せてくれるお茶目なおじさんだ。

2011年6月1日水曜日

ウェブ進化論 再読 企業は変わったが、この人の思想はいまだに通じると信じたい




ジャック(黒ラブラドール) を15歳まで あんなに元気に生活させているのは心から感服。
12歳くらいが寿命なのに。 本当にすごい。

直感を信じて好きを貫け 

好きを貫くために戦略を

直感を信じて好きを貫け という檄文をはてな周辺に 2007年に書いた人

「はてな」はその時は、カンブリア宮殿でmixiと並んで評される会社だった。

この文章ひとつで本当に心が熱くなった思い出がある。

ウェブ進化論を書かれた2006年時点でグーグルが最高の時代だった。

そして、この本の趣旨、webは善である。それは今でも変わってない気がする。

ウェブ上とはいえ、誰でも気軽に動き回れる世界は心地いい。



あちら側 基幹技術やテクノロジー プラットフォーム
こちら側 フィジカルやインターフェイス

あちら側の進化の話が書いてある。
結局は、こちら側もiphoneやipadでだいぶ様変わりしたし
あちら側もどんどんと進んでいった。

IT産業でもあちら側とこちら側という考え方を教えてくれた。

個の能力向上を説いた。能力向上こそが全て 

その為にインプットとして

知恵へのアクセスは高速道路のようにスムーズに早くできるようになった

アウトプットする場所も沢山ふえた。

一生涯勉強して、自分自身を磨き上げてくれ。

人生を楽天主義オプティミズムで生きようと言った人。

彼をその気持ちにしたのはシリコンバレーという土地だったらしい。



彼にとっての聖地。世界中の技術者が集まって、明るく楽しくやっている田舎町だった時期があり

そこにドンドンとお金と人がなだれ込んで世界を決定する場所へと変わっていった。

90年代で世界で一番成長していた場所を過ごした人の興奮と躍動感をすごく感じる。

その反面、日本は本当に成長をしない時代がいまでも続いている。

ただ、2000年代には、リーマンショックもまだ起きていなくとも、貧富の差が拡大していってそれに懸念をもっていた。

彼にとっては、一番人生でリスクを取って、その波に乗っかった時期だったのだな。

そこでの思いが、彼の基本思想になっていく。リスクを取り、個人能力を磨こう。好きこそ物の上手なれ。

朝起きて、会社に行きたい!完璧に楽しんでる!どんどんと世界が変わっていく。そこの中心地に

自分がいる興奮。流れは早いが、それに乗っかろうとする愉快な世界と仲間たち。

マドルスルー 先行きが見えない中手探りで困難に立ち向かう それを楽しむ心



10年前の本を読んでいて、とても羨ましくなったのと同時に心が踊ってもくる。

彼は30代半ばから40代にかけて こんなにも楽しいビジネスをしてきたのだ。

だからこそ、あとに続くひとも、楽しんでくれ、飛び込めば絶対に楽しめる。

変に縮こまるな。もっとおおらかになろう。明るく楽しく、狂気に好きを貫こうと言い続けてきたんだな

とても愛情深い人だ。  

街場のメディア論 内田樹読了!




内田樹


たつる先生の本 やっぱり面白い。 

キャリアについても、一般的な考え方に違う視点を与えてくれる。 

キャリアについて最初に自分の適した仕事があり、それを見つけるのが 
仕事探しなんだ 

それを見つけることが 就職活動というものなんだという考え方にケチをつける 

まず仕事をする、そしてそのなかで自発的に育っていくものがあって、 

そこで振り返ってみて、ああ、こういう能力があったのかという適性が見えてくるという考え方をする。 

就職活動のとき、確かに多くのひとはそういってくれたが、自分の場合、メディアに毒されていたんだろう。 

コーリング(天職)に合えさえすれば、才能は開くと考えてしまっていた。 

なので、けっこう失敗をして、手痛いダメージを受けたりした。 

たつる先生のスタンスは 

なんでも、最初はわからない、経験していないことがわかるわけない という立場をとり 

それを振り返ってみて、そこに意味合いを見出すことしか人間にはできないと語ってくれるのだ。 

年長者、師匠の経験からの知恵を大事にする人なんだなというのを再び自分の中に思い出させてくれた著者だ。 

わかるって時は現場で右往左往しているときで、使わなくちゃならない時には、 

人間は使えるようになるもんだというスタンス。 これも納得。 

いまの仕事も そうしないといけない状況に追い込まれたおかげで、覚えるのはすぐにできるようになった。 

だれもやるひとがいない、じぶんがやるしかないときに人の能力は向上する。 

それがコーリングの意味合いだよと。 


メディアについても、自分の身体性をかけた生の声を発しているか、その声からでたものでないと 

価値はないと考えているみたいだ。  

インフラが商取引のように考えられるようになってしまい、全体の利益を守ることをしなくなってしまったことを嘆く。 

個別の自分自身の利益だけを追求するようになったのは、この商取引の考え方を人間の活動、全ての分野に通用するものと錯覚して、教育や医療など、全体の利益となる部分に適用してしまったことがいまのめんどくささを生んでいるのかもしれない。 

この本の白眉は 

6講 本棚の効用について 

本棚には既読の本、未読の本が仕舞ってある。そして、並び順もその人の考え方がでている。 

既読の本からは自分てどういう人間だったのか、未読の本からはこういう人間になりたいんだ 

並び順で、その人の思考がわかったりする。 

なかでグチャグチャに考えがつまっている脳みそを表面にだして、見ることのできる 

本当にお手軽な方法でもある。 

それが楽しいんだ。本棚には未来と過去とみられたい自分が同居している。 

だからこそ蔵書は個人的な楽しみになるんだ、そして自分の未来を予想していて、 

こうありたい自分自身を表現していたりするものなんだ。 

Garden Tokyo jacket and bottoms in Morikun wedding party



もりくんとたかちゃんの結婚式でお会いした社長様

株式会社ナインヒルズ  Garden TOKYO

Mr. Okada is Designer and running own company! 


leggings


ブログ アーカイブ