2013年12月29日日曜日

菊池寛の真田幸村

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菊池寛の真田幸村 という40pにも満たない短編読む。

さすがにこれだけの短さだと、あらすじ、ダイジェストのようになる。

物語というよりも、真田家の譜代から豊臣恩顧でもないのに、

最後まで付いて行った武者ぶりを評論している。

文体も思ったよりも堅い。

でも、この短さが、wikiを読んでいるような、それでいて、瑣末な部分は、
菊池寛の頭脳で省略されているから、一気に細かい合戦などを把握しやすい本だと思う。

青空文庫は本当にありがたい。

青空文庫で、大谷刑部吉継のはなし

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青空文庫に版権切れした吉川英治が入って、逆に吉川英治を読むようになった。

大谷吉継最後の、石田三成が蜂起した関ヶ原の戦い、小早川秀秋の裏切りで、戦死。

大谷刑部吉継と、石田治部三成のほんとうに、短い話。

そんな太閤秀吉が死んでからあっという間に利を求めて、徳川内府に寝返ったなか、

命短しなか、最後は友情のために負ける戦に臨んだ人間

吉川英治の義を貫き通すことは、死より勝るという考え方が色濃くでている。

三国志、宮本武蔵などの長編だけではなく、短編も青空文庫では、拾えるのでいいです。

岡田君官兵衛には、期待しています。

岡田君官兵衛には、期待しています。


黒田如水のはなし

青空文庫で無料で読めるようになったのがうれしい。
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黒田如水というくらいだから、死ぬまで以降やると思ったら半生のみの短編、

元服間近の黒田長政と幼少期の後藤又兵衛の登場等、ある程度の初歩知識がないと意味が分からないところもたくさんある。

黒田官兵衛を読むなら、司馬遼太郎の播磨灘物語が長い分、黒田官兵衛の父、黒田宗円の代から描いており説明が細かい印象。

播磨、兵庫県など、関西人以外だとわからない土地の匂いがわからない。

司馬遼太郎の魅力は、その地域、地域の空気を描いてくれる点だと思う。それが独善的な見方だとしても。



吉川英治の「黒田如水」は1575年7月の長篠の合戦後から1980年7月までのたった6年間だけを書いた本。

それも30歳から36歳というすごく活動的な時代を描いた。 半兵衛が死んだのが36歳で、入れ替わるように羽柴家の幕僚と参加

すごくさわやかなモノノフであり、そして知者、策士でありながら、武士の魂をもっているように描かれた。

(それも書かれた時代が1943年の戦争ど真ん中で宮本武蔵で人気作家になった朝日新聞での連載)

読んだ兵士の方々がいたのかわからないが、自分もこのように武士の本分を成し遂げたいと思わせてくれる高揚感はすごくある。



話のメインは、毛利勢力圏だった播磨を織田勢力圏にひっくり返そうと策略、戦争、外交、諸々をつうじて上手くいっていたところに

荒木村重反乱、説得にいった際に、逆に捕らえられ、有岡城の1年間あまり幽閉されるところ。

そして、救出後、息子を殺害するように命じた主君 信長に 謁見するシーン

歴史小説とは、ある程度の大まかな流れは、史実に任せるが、細かい描写は、より劇的で面白い方にするというのがかいま見れていい

黒田官兵衛が有岡城から救出されて、子供の黒田長政を竹中半兵衛に連れられてくるシーンなどは、すでに半兵衛は陣没している

1579年6月陣没

黒田官兵衛救出1579年10月なので、時期が合わないが、どう描写したら劇的なのか、面白いのか、

信長に謁見するところ、そして処刑されたと思っていた息子との再会というクライマックスを盛り上げるために、

歴史小説は、絶対に参照資料になり得ないことと、歴史文献を上手い形で調理して(史実を曲げてでも)魅力ある人間模様を描く楽しさ。

歴史小説の醍醐味が詰まっている。

それにしても黒田官兵衛という人物。

播磨灘物語で、いちど読んでいるのだが、どうしても官兵衛は主要人物なのに、劇的な人生を歩んでいるのに、

記憶に残りにくい。 

名声だけはすごくあるのだが、晩年、如水という名前で、表舞台から引っ込んだからか、どうも印象が薄くなってしまう。

岡田君黒田官兵衛は、清涼感あり、武士としての実直さは、演じるのは得意そうだが、相反するように、策略を巡らせて、鳥取兵糧攻めなど描けるか。

軍監として臨んだ文禄慶長の役をしっかりと描いてほしいとも思う。

九州の大名は、ほとんど大河で取り上げられないので、どんな描写でもいいから、朝鮮征伐を描いてほしいです。

それが出来ると、こんどは九州島津4兄弟も大河の可能性も高まってくると思うのです。 

なれるSE4まで読み進める事ができました


自分はこのライトノベルはけっこうおすすめです。

まずは、舞台がファンタジーではなく現実の社会

そして、数多く有る高校生が舞台

仕事を舞台にしてるがライトノベルの定石(関わった女子は全員主人公に好意を寄せる)

仕事を舞台にした小説はやまほどあるが、ラノベの決まり事はきちんと守っている。

内容は

新卒がいきなり、苦労しながら、悪戦苦闘しつつ、

多くの仲間に助けられて、

一発逆転の勝負に勝つという流れ

ジャンプ的な楽しさ満載な娯楽に特化している。

物語の流れ自体に凄いと感動はしないが、まるで自分がこの難しく拗れた仕事を解決したヒーローになったような気持ちには確実になれる。

だから、安心して楽しめる。

業界の中のことはわからないが、

プロジェクト管理の手間や、各ベンダーの調整やら、

だいぶバイヤスかかっても、ほんの少しだけでも、垣間見れる所が良い。

ライトノベルなのに、ファンタジーでもなく、
沢山ありまくる高校を舞台にした作品でもなく、

現実世界との間に繋がりがある、半沢直樹みたいな作品群


2013年12月27日金曜日

悠木ジョシとオダギリスキョージュ



  悠木まどかは神かもしれない


タイトルは、ライトノベル
内容も小学生の淡い恋模様
確かに解説にあるように、これに出てくる子供達は、本当に嫌味っぽい。
最初は、ちょっと嫌な気分になる。
慣れてくると、この話し方が気にならなくなる。

みんなそこの進学学習塾という社会で、みんながその世界の在り方に適応して順位を競っているなかで、

その中の順位が高い悠木まどかという美少女は、自分が選びとったまた違った夢を持って進んでいく。

どうしても社会である以上、順位というものは発生するのはしかたないし、自分も会社以外の組織でも、その中で順位付けはされているけれど、

当たり前の事だけど、自分の所属している組織の順位は、別の所にいったら、別の順位付けに曝される。

それから逃れる事は出来ないけれど、

せめて、順位付けさせるなら、自分自身の選んだ世界において、自分のやりたいことで順位付けされようじゃないかと、

そんな事を訴えている本だと感じた