2012年1月19日木曜日

人が人を好きになるメカニズム

単純接触効果  たくさん触れていると好意をもつ
熟知接触効果  深くふれると好意を持つ
初頭接触の心理効果 最初に好印象を与えなくては 単純接触効果は発動しない
生理的興奮 ドキドキしている時、悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい。
類似意識の効果 似ているひとを好きになる
同調ダンス 相手の仕草を真似ると好意をもつ
親和欲求 不安時には人といたくなる
自己評価 自己評価が下がっている時、相手に好意をもつ
住居近接 住む場所が近いと好意をもつ
対人距離 そばにいるから好意を持つ
凝視 視線は距離を縮める
密接距離 物理的距離が近いと相手に好意を持つ
特定化 相手だからと特定させると好意を持つ
自己開示の心理効果 秘密の打ち明けで心理的距離を縮める
好意の返報性 好意を示せば相手も好意を返してくれる
自我関与 私は〇〇です。私が〇〇だ。私が、どれだけ入っているか
マイナスからプラスへ評価を変更>ずっとプラス評価>終始マイナス評価>プラスからマイナス評価
フットインザドアテクニック ささやかなお願いをしてから面倒なお願いをする
フェイスインザドアテクニック 大きな要求を拒否させておいて、罪悪感から小さな要求を通す
スマイル、スキンシップ、視線
緊張緩和 ものを食べている時は気持ちが受け入れやすくなっている
感覚遮断の心理効果 感覚遮断時は錯覚を起こしやすい






こんな風にどうしたら相手に好意を持たせるかのテクニックがふんだんに書いていました。

感情というのは、身体やまわりの環境によってどんなふうにでも左右されてしまう存在であると心理学では考えられているのだなと改めて感じました。

頭で考えてから身体が動くのではない。 
身体が置かれているまわりの環境に従って、
最適な感情の答えを探しだして当てはめているかのようです。

脳みそは自分自身のオーナーではなく、身体の奴隷だったんですね。

恋愛という最もメジャーな行為を例にして、

心理学の基本的考えかたを学ぶことの出来る本でした。

受験脳の作り方 読了



これいい本でした。

2010年までの脳科学や記憶に関する知見で、こう勉強したら脳にとって有益だということを教えてくれる、ものすごいライトな本でした。

ライトすぎて、多くの雑多な脳科学本に埋もれてしまいそうなんですが、記憶という観点から文章を書いているので、読んでいて迷子にならなくてすみました。

本書のテーマはどうやって勉強した内容を記憶していけるか?

そもそも有限な脳は覚えるよりも覚えないないようにできているので、そこをどうこじ開けて覚えさせるかということをテーマにしています。

どうやって脳みそを騙すか?

答えはなんども反復すること 反復すると、脳がこれは重要だなと騙され覚えてくれる。

脳みそにシータ波の波が出ているときに覚えこませてしまう。

シータ波がでるのは、感情が高ぶっている時、初めてのものに出会ったり未知のものに出会ったりしたときにでるそうです。

また、感情は記憶されやすいので、感情をこめて記憶していくこと。

夕食前の空腹時には記憶しやすい。

もろもろのやり方が書いてあるライトな本でした。脳科学本を期待するとちょっと違うけれども、

池谷裕二の軽快な文章は楽しめました。