2011年4月21日木曜日

予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える  予防接種の有用性と薬禍




自分が子供の頃、20年前はインフルエンザ予防接種の副作用が問題視されていた頃だった。

そして、自分もインフルエンザ予防接種二回目で体調を崩し、二ヶ月の入院を体験した。


原因不明。直近で受けたインフルエンザ予防接種が疑われていたが、結局は不明のままに退院。

半年間の自宅療養の末に小学校に復帰したのだったなあ。


それから20年経って、予防接種がどれだけ有用かをこの本で学ぶ。

とても腑に落ちる本だ。

ワクチン禍に巻き込まれた側は、苦しかったが、これは乗り越えるべき壁のように感じて

いまでは、積極的にワクチンを擁護する気持ちになっている。

知れば知る程、仕方なかったことだったのだなあと納得できる。残念ながら運がなかった。

そもそも病気自体が、なにが原因でそうなるのか完璧にはわからないのだし。

その中でワクチンは、打っておくと保険にはなる。

ゼロリスクは有り得ないが、リスクは減らすことができる。ベターなものだったのだ。



あとこの本はアメリカの失敗のカタチ、日本の失敗のカタチを提示してくれる。

1976年、アメリカは豚インフルエンザの大流行を恐すぎて、

恐怖で過剰に予防をやり過ぎて失敗した例


日本は、ワクチンに関して、

投与するときでも、投与しないときでも、片側のリスクを無視して、

仮初めのノーリスクを想定するというところがとてもおもしろい。(それか自己責任で押し付けちゃう)

日本の失敗パターンは、原発に近いものがあるな。

2011年4月7日木曜日

新渡戸稲造「武士道」は 100年前の日本人の倫理観をビシビシ伝えてくれた

再読




武士道は楽しかった。 
日本人なら特別に難しいことを言っているわけでもないです。納得出来るかできないかはともかくこういう倫理観あるよね。
でてくる事例は、伊達政宗や忠臣蔵、江戸時代の武士たち、 あたまにすっと浮かびます。外国の本なんかより何倍もすっと入ってきます。


この本自体がひとつの物語になっていました。
武士道というものが、どういうものか、 どういうものを大事にするか、どうやって日本人の倫理観に刷り込まれていって
今後どうなるだろうか。 章と章の繋ぎが つながりを楽しみながら読むことに意味がある本です。



ラスト二章が秀逸。 
武士道は封建主義という母胎を失った。 
桜のように散っていくだろう。 


いずれかから香りが漂っている。 
どこからか漂っているかわからないが、、、 
その地に昔栄えていた文明の残り香なのかもしれない。 


倫理体系としての武士道は滅んでしまったけれど、土のなか、ひとのなかに染みこんで残っている
百年前の新渡戸稲造は、頑張って日本の無意識の倫理観を言葉に書き起こそうと努力されてきたのだな。 

この本は、えらく情景が思い浮かべることができます。

伊達政宗が言った言葉、忠臣蔵のシーン、等々
殆どの海外の本ではないので、自分たちと地続きの倫理観をたっぷりと堪能できます。

12章の切腹シーンの描写(引用)は、ちょっとばかり鳥肌もん。 

基本的に道徳書。自己啓発本も大類なら道徳本になるんだろうから、近代の日本の自己啓発書。


あまり文字に残されなかった日本封建社会が培ってきた倫理観の残滓を掻き集めてまとめ上げ、


そこに、新渡戸稲造の理想が乗っかり、武士道が陥った限界を見せて、桜のように滅んでいくさまを描いていってました。 


ラストがね、FF7の最後のシーンを思い浮かびながら、しんみりしつつも、どこかで心が温まる終わり方をした本でした。


桜が咲いているこの2weekの間に読んだほうが何倍も面白い。


オススメしたい本でした。