2010年6月23日水曜日

FC東京対京都サンガ ナビスコを観ての雑感 2010.66 ナビスコグループリーグA六節

今更ながら発掘したサッカーの感想がみつかったので、ここに残しておく


京都のファイブバック、スリートップ作戦に驚いた 
あんだけ守りを固めるチームは初めてみた。 
5-2-3で、ディエゴや柳沢やドゥトラが中盤に下がってくる。そこからたて本一発で勝負仕掛けるスタイル。 
これも、DFの強さがないから、DFを多めにしておいたんだろうか 

対する東京は、4-4-2。赤嶺をポストマンで勝負仕掛けるスタイル。 
それに加えて石川が、鈴木が走り回る。 
殆どのチャンスは石川経由で生まれる 
梶山10は手を広げて中盤の底でパスを要求するが、プレスがかかるとバックパス。 
底が捌けるのは羨ましいが、あんなに棒立ちだと使いづらい。はしらなくても抜けるなら良いのだが、 
徳永は適性ポジションではないので、どうしようもない。 
前半は殆どこれといった動きなし。 
羽生と、石川のポジションチェンジ 
羽生が走り回るがボールは来ない。 
京都は、ディエゴと、ポジションが被っている日本人選手がいたりと、三人だけで崩す意識しかない。ただ、サイドが高めなので、サイドチェンジなどは試みていた 

後半。東京のサイドのポジションが上がる。ラインを高めに設定し始めた。サイドの攻防に見応えでてくる。なんにしても石川の斬り込みは、素晴らしい。 
松下対京都17番。ワザと東京は17番をはなしていたのかな。あそこでは一対一が生まれてた。 

バックスからたてパスで、フォワードが競り合って東京にファール。 
ジャスティス岡田審判の判定に苛つき始めるファンたち 
左25メートルくらいから、かべの下を通したライナーFKが決まり東京リード。韓国人の五輪代表候補らしい。 
プロ初ゴール。 
ようやく、京都が動く。ただ、体力の問題、暑かったので、70分以降は梶山がようやく前を向いてプレーでき始める。バックラインは、高めに、ディフェンスに入らずイケイケで攻める東京。京都の反撃は、中盤にどっしり構えるディエゴ二人三人は、もろともしないドリブル。 
体力なくて、ノープレッシャーの打ち合いになる。 
京都がようやくサイドを使い始めて突入するが、中の弱さはどうしてもダメで崩されずに京都敗戦。前後分断サッカーには、ボランチにスーパーがいないとどうしても、単発になる。レッズには、長谷部がいて、ワシントンがいて、ポンテがいて、個人の才能があったことがわかる。 
ひきこもりは個人の才能が必要だと。 
体力は、あの暑さは大変だったろう。 

2010年6月22日火曜日

リクルートはずっとあこがれの企業であって欲しい

リクルートのDNA読了
江副浩正氏のリクルート立ち上げの半生を描かれた本
ベンチャーを立ち上げる苦しさや、面白さ、時代の目を見るすばやさ
そして、リクルート事件、リクルートコスモスで多額の借金を抱えた会社

そして、それを見事完済してみせたリクルート現在の社員たち

アイディアが思いもよらないところから飛んでくる。
発想がとても自由だった森ビルの屋根裏部屋の会社運営

自社ビルを購入すると
会社は傾くというパーキンソンの法則そのままに傾いてしまったリクルート

自分は何度もリクルートを受けたような気がする。
そもそもR-CAPではじかれるし、面接もあまり得意ではなく、おっとりナチュラルな感じでいると
何度も見られたりした。
成長できるをキーワードに社員を集めてきて、それに自分たちの世代は熱狂したのだ。
社会のはじっこにいたから、メインストリームに登れなければ、地力をつけるしかない。

そんなふうにあこがれの企業だったな。そんな思いでと、自分には合わないものを
向こう側が見ぬいてくれていた事に感謝だ。
いつまでも輝かしい企業であってほしい。そんな思いを持ちながら読んでいた。

山口組に関してのまとめて概略がわかる本

山口組の弾子飼の書評を読み
山口組概論 最強組織はなぜ成立したのかを読了


いま、相撲協会がやくざとの癒着ですごくもめている。ただ、これを読む限りにおいて
それは数十年培ってきた関係性だともいえる

港湾労働者としてスタートし、その後、二代目が興行の世界で身を立てる

そして、第二次世界大戦での政府による活用
敗戦後の混乱期において、市民を守る側
1995年には阪神大震災での活躍

23歳の田岡一雄を戦後すぐに抜擢するその能力そして、美空ひばりの後見人となる。
まるで、日本の組織ではない行動の大胆さ
それは、日本ではアウトローとして生きてきたからかもしれない。

そして、そのかわりに身内で戦争ごっこを始めたり、それによって民間人を巻き込んだり
賭博を生業にする暴力団との癒着で、相撲の権威はしぬほど失墜したりさせている。

どちらもひとつの組織が行っているのだ。本当によくわからない。

アウトローとして生きていくには、自分の性格や能力は足りなかったが、
こういったところにはみ出してくる人をどうにか吸収する場所は必要なのだという言説には納得。

悪いことだから、見なかったことにしましょう というのが最悪の行動パターンだ。

問題は貧困、格差、病気、いつの時代もどこの国でもある問題だ。
そして、一番のつらさは孤独 孤立することなのだ。

孤独のきつさは、ドロップアウトして、行き場がない時は本当に苦しい。
そこに山口組やらの暴力団が入っていく
社会不適合者をどう扱っていくのか、精神病患者に対する扱いを取り上げた
狂気という隣人にも書かれていたが、
これを無視するという方向でなかったことにしようとする圧力が社会には凄いのではないだろうか。

その山口組も暴対法の影響でリストラのあらしだそうだ。
そこからも滑り落ちた人たちはどうなるのだろうか。

社会の裏側から見た本
山口組に好意的に書かれている本 今度は反対側からの意見や本を読みたくなる。
総会屋問題や、取り立てなど、そういったところに携わったひとの話には
暴力沙汰というのは絶えないと聞くのだ。そして、暴力という最大の武器を持っている。
それは、近代国家として、政府と警察しか持たないと決めたものなんだ。

野崎弘樹著 の働き方

働き方革命 あなたが今日から日本を変える方法

バリバリ働くのではなく、すべてのこと、人生を楽しんで、仕事中毒にならないで
きちんと、家族、恋人、いろんな人と幸せに暮らしていけるように、仕事のあり方を変えよう
と提案している本

2009年の11月に日経アソシエのセミナーでお話を伺った。その時はバリバリのビジネスマンとして
登場。NPOの運営は基本的にはビジネスの方法と変わらないんだという主張がはっきりとわかった

終わったあと、徒労感というか、充実した疲れが感じられた。

本を読んでみると、あの熱い野崎さんの姿を照らし合わせながら読めるので良い
本を読むときは、東京にいるならば、確実に著者さんの講演会は聞きにいったほうが良い。
それで、想起できるイメージ量が半端ない。

この人の本は体験を時系列につづっていってくれる。だから読みやすい。ビジョンの選定や、
それに対するあやしさなんかも書かれている。追体験できるのだ。一緒に野崎氏の人生を経験できるのだ。この本の最高の魅力の部分だ

ビジョンを紙に落とし込み、それを眺めることで、それに対する目標と行動指針を立てていく

本の読者と著者を分けている部分は、この行動なんだろう。

この人はとりあえず無理やりでも実行してみる。そしてその枠のなかでアイディアを出していく
在宅勤務や、マニュアル化、メールのフォーマット作成

楽しい仕事とは、小さくとも自分に裁量権を持てる仕事だ。使われているのは正直いってつらいのだ。
面白さは、本当に壱ミリもない。
最期に、どこに向かっていたかわからず、がむしゃらに仕事をしていて、
それで進んだは良いが、どこに進んだのかわからず、不安に駆られていた
いまは、どんなおんぼろ車でも、目標は定まっているから、ある程度の気は楽になる。

ビジョンを大事にするという話だった。これを自分は大上段でとらえたり、望んだりしたら、勝手に
体が動いてくれて、実現できるとは思わない(ずっと思っていてプランを立てても、少しの挫折で計画全体が駄目になってしまうのだ)
だから、いまは身近なこと、やりたいこと、やらないこと、長期的にも短期的にもすべて書き出すという行為をしている。それをやっただけで凄く心地よくなったのは間違えない

このひとの働き方9時から6時まで。それを無理やり導入するわけにはいかないんだが
それでもこの働き方は、とても魅力だ。ひとつの参考事例として、今後お会いしたい人間だ。

自分もそういった面白く、傍を楽にすることをしていこうと思う。

具体例が書かれているので、最初に生協に申し込んだら、値段が高くて、商品の選択も少なくて
辞めたということが実家であった。
つぎは自分の住んでいる市にコミットメントすることもしていきたいと思う。
うちの町には、定年過ぎのおじいさんと、結婚した若者と、子供と、働き盛りがまだきちんと揃って
いる関東の小さな町なのだ。だからこそ、いろいろとできるかもしれない

こういう風にモチベーションを高めてくれる野崎さん。この本を読んで良かった

2010年6月20日日曜日

28歳貯金ゼロから考えるお金のこと

28歳貯金ゼロから考えるお金のこと をきちんと再読
田口智隆さんは、埼玉出身ということでシンパシーを覚える。

とてもわかりやすく説明してくれる。
きちんとお金のことを考えましょう。
28歳の現在 38歳のときどういう生活を送りたいですか?

本気で現実をみてください。真剣に考えてください


では、これくらいのお金が必要になりますね。
そのために、どうしたらいいでしょうか。
貯金をしましょう。 支出をきちんと管理して、無駄を省きましょう。
資産形成=(収入-支出)+(資産×±利回り)

肝としては、利回りについて、ここでプラスにもっていけるのが本当に難しい。
それができる人は時流にのるカンのあるひとか、能力のあるひとだ。それか
きちんとしたブレーンを得ているか。

この人から保険を見直してもらいたいと思った次第だった。
実際に依頼してみようかな。

モテ本案内51 モテ本世界への水先案内人

モテ本案内51 水野俊哉氏 のまとめ本を読了

この本を読んで、恋愛マトリックス ぐっとうぃる博士 を読んだ。
本を読んだだけでは相変わらずモテルということは当たり前だけれどもありません。

そこには意思と実行力と決断力、が必要になります。
こういった本は気持ちを盛り上げる助け舟にしかなりません。

ただし恋愛マトリックスという本は、身も蓋もないことを書かれていて、
とてもすきでした。

こうやってインデックス本をまとめてくれるひとがいるから、アクセスできた本でもあった。
この本は入り口にすぎませんが、そこから広げていって、実践と検証。そして、モテ本を読んで
勇気をもらってまた、現実の実践に挑むことができるのでしょう。

そういったモテ本のもつギブスや松葉づえの力は実感しています。
そして、インデックス本だっけあって、きちんと次の本につなげてくれたので、この本は読んで
正解だったと思います。

2010年6月19日土曜日

内海正人さんの部下に仕事を任せる術

内海正人さんには、一度だけお会いしたことがある。
とてもアクティブな方で、運動をすることがとても好きな方だった。
経営者はパワーが溢れかえっているから、どこまでも自分の限界に挑戦する生き物なんだと
語っていらっしゃった。

内海さんの仕事は部下にまかせようを読了
どうしても、忙しかったころ、なにもできなかったころは、積んどくしていたのをどんどんと読み進めている。

仕事、組織、特に労務の専門家なので、会社内で辞める、辞めないなど感情にかかる部分がすごく大きいことに気がつかれて、良い組織はコミュニケーションが円滑に進んでいる企業だと感じられたそうな。
部下をもつこと、その部下に仕事を任せること、そうすると、自分の時間が持てて、仕事がよりはかどりやすくなることについて書かれた本。

本だけでは伝わりきれない。このひとの人の温かさは。とても柔和で、お会いしていて気持ちいい感覚になる。そんな方に対して失礼にも内海さんが出場するフルマラソンの撮影をする予定だったのだが、体調をその当時最悪までに崩していたので、前日のドタキャンという最悪の行動をしてしまったのだ、自分が。。。だから、すごく負い目を感じている。本当ごめんなさい。

労務関係は理論ではなく、ほとんどが感情のもつれから生まれてきたものだと感じているらしい。
仕事を任すということは、管理職にとって大事な仕事だけれど、いままでのスキルとは違う
コミュニケーションと観察眼が要求されることを説いている

本の半ばはそのためのテクニック論。すこしの変化、日報の行間や態度、やる気にさせつつ、成果を上げさせるにはどうすればいいのか。

自分たち、部下の立場からの意見は、権限がなにもない状態でこれをやれと言われたことをやることほどつまらないものはない、その時点で不安感にさらされるのだ。
楽ちんだが、命令されているロボットで頭はいらないよ、君を鍛える必要ないよと言われているみたいでさ。。。

自分が自発的に動けないたが、それが推奨される環境ではなく、(途中で意見が止まってしまい)やる気メーターはどんどんと下がっていった。「やりがい」て困難を自分たちが当事者で乗り越えたときに一番得られるだろう。自分は仕事やっていて本当に楽しい!!!て思ったことが本当にないんだよな。それが得たい。

本書のまとめでは、
労使間の対立の一番の原因は、対話の欠如
仕事はひとと人との「感情のやりとり」

このひとは、本よりも実際に話を聞いたり見たりするほうが、楽しい方だと思う。

本のことは言うがやすし、行うは難し
だからこそ、実践に落とし込むことのむずかしさを感じる。

そして、読者ターゲットは会社が10人以上に膨れたときの会社の社長さんや人事・総務。彼らに対する売り込みツールとしてとても良い本だと感じた。

なにより「対話」 仕事はこれに尽きる。それを改めて認識させられた本だった。

マネーヘッタチャン のヘッテルとフエーテル 再読

ヘッテルとフエーテル読了しました。

著者さんには、お会いしたことはないが、マイミクあべちゃん@101挑戦力の友人だそうな。
彼はいったい何者?

面白かった。FXの危険性や、カツマーは勝間さん一人勝ち
銀行のあくどい商売。ホワイトバンド。お金を巻き上げるひとを揶揄して、わかりやすく童話で解説

で、ヘッテルさんが勝間さんに直撃したら、でもあなたの本、私の本より売れていないでしょ!
嘘かネタか聞き間違いか、確かにそれを言われたら負けちまう。。。

地道にコツコツですね。そんな当たり前の感想と、世間の怖さをこんんなにもわかりやすく
説明されたら、ファンになってしまうね。

狂気という隣人

狂気という隣人読了
精神科医の現場報告

岩波明氏というのは都立松沢病院という精神科の病院の勤務を経ている。
おもにこの病院で行われている治療方法や、急性精神病の本当に重いバージョンを受け持ってきた
ひとの話だ。
都立松沢病院。おもに統合失調症(精神分裂病)患者に対する精神科単科病院。

みえざる精神科医の戦いを記してくれている。
そこには、ほんもののサイコキラーがいて、そして、どうやっても止められなかったうつでの自殺の衝撃

ほかの病気と違って姿がきちんととらえることができないことから
医師間同士でも、正確な判定がくだせない分野。
そして、精神不安定な患者はどこにも引き取られることなく、病院に押し込まれる現状。

司法が精神鑑定を行った場合、そこで病状が発見されたら、その時点で無罪放免になってしまう不備
それを引き受けるのが、精神病院。それも私立では手間がかかるから公立に押しつけられる。

一精神科医が、殺人者が本当に精神を病んでいたか、それの分析をしろと。
病んでいたら、その殺人はなかったことになり、病院で治療するわけだ。

その判断の重みは本当は医師ひとりに任せてるのはおかしい。どうにかしてくれと言っている。

悲痛な叫び声だ。

この本は明るい未来なんか示してくれていない。

本当のレポートだった。

最後に、日本には、希望というものがみえなくなったのかもしれない。
そうまとめていた。それは、最新作ビジネスマンの精神科にも書かれていた。

希望か。とても難しい課題に挑んできた人だったんだな。
心から尊敬でき、そして、この著者の本をどんどんと読み進めることに決めた
本を読んで、成功か失敗かは、その続きの本を読みたくなるかどうかだと聞いた。
そういった意味で当たりを引いた。

今年にはいって読み進めたいと感じたひとは宇都宮徹壱、小田嶋隆、に続いて岩波明だ。
小田嶋本に限っては、基本的に読み終えた。 宇都宮本もあと弐冊 岩波明はまだまだ読める
良い本に巡り合えるとこういう嬉しさがある。

山田暢久の自伝

火の玉ボーイ2008年3月発売

2010年引退もしていなくて、34歳でバリバリレッズの主力を務めているタリーこと山田暢久
センターバック起用で、また今期も活躍中、
浦和にとってのマルディーニ、プジョルのようなもんだ。

彼の小学生からの自伝。浦和ファンにしか読まれないし、出てきた小学生の時のライバルは
ほっとっきぱなしで自伝が語られる.
本当にその辺のインタビューをつなぎ合わせたようなものだったが、ファンブックだからこれでいいんだろう。

たぶん、Jリーグで一番長くプレーしているのではないか?
94年入団 プロ17年目 か。
怪我にはめっぽう強かった。まだ35歳?もう35歳?

一試合に一回はポカを犯すが、身体能力はまだ健在。スピラノビッチとの相性も良い

代表には縁遠かったけれども順風満帆なサッカー人生
そのなかでも苦悩はあったんだということが当たり前だけれどもあったわけだ。
97年ケッペル体制のとき、そんなに嫌だったのか

もう一度、優勝してーなあ。レッズ。
この選手の引退試合は想像できないが、数年のうちにあるわけだ。
暢久がいるうちに、もう一度だけ黄金期を作って、04年から06年の勝者のイメージをうまく
引き継いでほしい

永遠に現役をやっていそうなイメージなのだが
大怪我でもしてしまえば、背番号6とのお別れもあるんだなあ。

2010年のワールドカップのセンターラインは阿部、トゥーリオ、長谷部 といった形で
本当に守備の堅かったころのレッズのイメージがあるんじゃないかと勝手に思ったりしている。


タリーの引退までにもう一度勝利を見たい。


それも暢久が現役でバリバリでているうちに。

2010年6月16日水曜日

あってはならないことがあってしまった という事は事実から目を背けている

戦争する脳 計見一雄著
この本の書かれている事は、一人の精神科医が現場で経験した事を元にして、それに戦争時の脳のあり方がこうだったのではないかと論じている本。本人がいうように、床屋談義なのかもしれない。

基本的なメッセージは、スタンドアローンの脳みそで、一人で考えた本や思想に対して信じ込むな。むしろ肉体性を大事にしろというスタンスで望んでいる。
答えは肉体がよく知っているという事だ。

基本的に脳は、欲望と攻撃で、できている。
それを交通整理するのが、前頭葉「ここは、否定する脳。」だから、脳みそに優劣はなく、肉体の
優劣もないと評する。(これが本当かどうかは知らない)

衝撃は、ポジティブシンキングは、そのまま現状把握を拒む。
こうありたいが為に自分にとって不利な情報を否認してしまう危険性がある。






ポジティブシンキングについて、願い続ければかなう、その弱点をきちんと書いている点に凄く好感を持った。

戦争屋が、ポジティブシンキングすると、破滅する。
経営者や政治家は、軽い躁状態だといいかもしれないが。

イラク戦争時のラムズフェルドを例にだし、否定的情報を一切無視してやっていたことを例にだす

精神科医らしく?観念を信じない。肉体が伴っていない考え方には否定的な意見
スタンドアローンの脳みそはマトモなことを考えないと切り捨てる姿は心地いい。

よくいわれる自由意思はあるかないか、脳が考える前に体は動きだす。脳が出せるのは、それを拒否する、動くのを止めること。その間は0.3秒。だから、脳の役割は、ネガティブコントロール。ダメージコントロール。をしている。生物が持っている攻撃欲求と、愛着欲求を、どうコントロールするか。やるという判断は出来ないが、これはやらないという判断を下すことは可能なのだ。

CEOとは、もともと軍艦の副艦長をさしていたらしいのだ。なかでの、ロジスティクスや、武器の用意、ご飯の用意、諸々の役割をやる地味な仕事だった。それが何時の間にやら、起業トップを表す言葉に変わった。

父君が海軍士官だったこともあり、軍事関係のネタが多い。
強い軍隊は、まず始めに便所の確保からはいる。そして食事。
殆ど肉体の事ばかりだ。

もともと、著者は、緊急精神科医。
そこから、海兵隊のイラク戦争時のPTSDについて書く。
戦場とは、精神が疲弊する場所。ここでは、疲弊した戦士を送り返すのではなく、現場近くで、7日間の睡眠と休養を与える。
現場に近くで、やらないと兵士が仲間を裏切った自責の念で、逆に傷付き、難治化する。
緊急介入と、数日間の肉体疲労の除去これでだいたいが現場に戻れるらしい。

中隊が、前線で、闘える日数は90日が目処。肉体的損傷、精神的疲弊でこれ以上は、不可能
精神的疲弊のみならば、210日が目処

睡眠は、48時間以上寝ていなければ、ほぼ脳が機能しなくなり、72時間でアウト

脳の本ながら、精神よりも、肉体やフィジカルを重視する。
日本の本で、よくありがちだ。でも、上手く実行できない。さすが現場の人間が書いた本だ。
あと、この人が素晴らしいのは一人の人間の考え方それだけ一つを正しいと思うなよ。
と言い切っている所だ。

そして、現在のシームレスな日常という戦場。そこにどれだけのストレスがため込んでいるのか
そんなことを少しだけ匂わしながらこの新書は終わった。

いい本だった。肉体の重要性を説く精神科医はとても健全だと思う。
そして、軍事への造詣のある精神科医というのも少ないだろう。

この人の本は続けて読んでいきたい。こうやって良い作家にめぐり逢えたら、著作を殆どすべて
読んで、自分の血肉にする事が大事なんだ。

98年の本を2010年に読んだ。

サポーター新世紀 ナショナリズムと帰属意識 宇都宮徹壱さんの1998年の各国から集まるサポーターの姿を写真に収めた作品
98年の事を思い出した。2002年のホスト国として、どれだけ振る舞えるか、この異質なワールドカップをどう迎えることができるか、それがこの作品のテーマとして流れていた。
結局は、2002年は、本当に大きな暴動も起こったわけでもなく、のんびりした空気のなか
日本のグループリーグ突破でノルマを果たしたし、とりたてて問題なく進んだ大会だったと思う。

2010年ワールドカップ。ナショナリズムについて、ちょっとばかり変わってきたように思う。
このフランス大会の本を読んでいて、
いま思えばナイーブだったなあと。
2002の、誤審を起こしたテムジュンは許し難い存在だが、、、
2010年の韓国代表は、心の底から応援してる。
アジアの枠を確保のために、どのチームでもいいから、ひとつはベスト16にあげなくてはならないという気運がある。
期待していたオーストラリアが、ドイツに虐殺、
死のグループG、北朝鮮、
敗退するであろう日本代表 (カメルーンに勝ってしまったが)

韓国に頑張って欲しいと、うまれてはじめてそんな気持をもった大会だ。
多分ね、Jリーグにアジア人枠ができて韓国人を戦力にし始めた。
北朝鮮のエース、チョンテセだって、生まれは日本、国籍は韓国、代表は北朝鮮というわけのわからない経歴。
身内(クラブ)のなかに選手がいたら、確かに批判する気にならないな。
ナショナリズムの枠が、ワールドカップになると、大陸の応援するまでに広い連帯をもてる。
ACLで、アジア各国と戦うことも増えたのもあるな。
ACLは、アジア意識というものをサッカーファンに植え込んでくれたイベントだった。
でも、FC東京は嫌いだ。 なぜだろうか。

でも、野球ファンに対峙すれば、サッカーファンとしての連帯意識を持つ。

スポーツの予算を減らそうとしたら、野球ファンともスポーツという枠で連帯する。

そんなふうにフランス大会のサッカーファンは、どんどんと成熟していった。

それこそが魅力だ。ワールドカップは守備的だし、同じ様な眠たい試合が続くが
それでも、いろんな国が集まって開催される地球のお祭りなんだなというのは、
この98フランスでも、2010南アフリカでも変わらないというのは、ある。
そして、やっぱりクラブチームよりも、個性的なチームが多い。移籍で補充するという
技が使えないから、レヴェルの問題ではなく、カラーがにじみ出ている。そこがやはり面白い。

2010年6月5日土曜日

勉強会への入門書

会社って楽しい?

読了しました。小説風に出来ているので、読み易いが、小咄程度の長さなので、出てくる人物自体に
親密感を得られるわけではない。

ただ、これは、美崎栄一郎氏が出版するにあたって、色々と得た知見をすべてといっていいほど載せている本だった。基幹店のPOSデータの重要性等々。

勉強会自体は、行きたいが。。。
最初の取っ掛かり。ここって安全なの?の部分が一番のネックとなっている。
その為に参加者の雰囲気や、安心かどうか、事前にメールを送る試みをためしてみなはれ
と説いている。

その中に入っていくと、人間関係ができるし、そして、うまいぐあいに回っていく。

本には書かれてはいないが、その後、続かなくなる勉強会が出てきたり、なかで恋愛関係が発生したりしてサークルクラッシャーのような出来事が起きたり、
集客に苦労して、やりたい事がなんなのか訳わかんなくなっていき、手仕舞いになる事も起こる。
簡単なリスクのないプチ起業のようなものかもしれない。

そういった面はあるけれども、勉強会で出会える人というのは、多くがあまり普段の仕事で出会えるタイプの人というわけではなく、雲の上の存在だったりするし、なにより沢山のひとに出会える。なにより友人ができるのだ。

同業界の仲間に集まりを作り横の繋がりを持っておくというのは、勉強会ブームがある前から
存在はしていたのだろうが、それがSNSやらの発展でカジュアルにできるようになったので
勉強会への入門書といった要素が込められているのが此の本だったと思う。

2010年6月3日木曜日

ビジネスマンの精神科 読了

http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/e/c5d13956357e4c9c79eed6bd072fdc89

このブログを読んで、
ビジネスマンの精神科を読んだ。
まず驚きは2009年の10月発売なのに、もうアマゾンでは在庫無しとなっていること。
検索しても出てこなかったわけだ。これだけの本をあまりに無碍に扱うなあ。
絶版に限り、電子本で出しまくって欲しい。紙の書籍には敵わないが、それでも良い。
あとは、図書館がどれだけの本をきちんと貯蔵することができるかの勝負でもある。

この本は、ビジネスマンとして、メンタルヘルスを守るための道しるべを示してくれている。
そして、俗流心理学を排除し、精神医学の限界値を示してくれる
人生の苦しさというものに対しては精神医学は太刀打ちできないのだ。
わかるのは、外から見た疾患としての症状。それをどう手助けするか、
その原因となるストレスの元には直接のアプローチはできない。


有名な病気。。。気分変調症=抑うつ神経症 これとうつ病は別物扱いされてきた。前者は甘えだと言われ後者は病気だと言われていた。

その定義がかわり、 
うつ病は ゆううつさ 抑制(意欲の低下) 睡眠障害と食欲不振があるときに認定される 
症状のことをうつ状態とされるようになった。あいまいさをさけ、表に出てくる症状を重視するようになった。

うつ状態には、うつ病、気分変調症、適応障害 などと分けられるようになった。

抑うつ神経症は元々の性格が原因と外部のストレスに対する反応ということになったが、
思ったよりも薬の効果が効いたので、軽症のうつ病という判断をすることになった。
出てくる症状だけを見て、判断していくという合理主義の方向に精神医学は走り出したと認識している。

そして、精神科はいまどういう役割を果たしているかを問われている。症状だけを判断すると
問題は投薬治療になる。対処療法だ。問題が生きる悩みということになると、それは精神科の
範疇を越えてしまう。でも、周りにひとがいない人はどうすれば?
そのとき、生きがいや家族や恋人に見つけられるひとは良いが、それが見つけられないひとも
たくさんいる。生きがいを見つけるのが難しい混乱状態(アノミー)に社会が陥っていると述べる。

希望が失われてしまった社会  joe'sblog でも書かれているように、30年間仕事の消化試合をしてくれといわれてやる気をもてるひとはいるのだろうか。
色んなものは諦めてきた人生で、仕事を成し遂げたいという気持ちを諦めるという事ができるのだろうか。

病気に逃げているという批判に対しては、それはそうだが、生きることへの悩みを真摯に傾けて聞いてくれる場所や人間はどこにいるのだろうか。
そこが無ければこのうつ状態は継続するだろうと自分は考えている。


その後、フロイト批判に入る。フロイトの言ったトラウマが引き起こすという言説は臨床的には見受けられず、むしろ直近の問題でうつ状態が引き起こされることが主だと述べる。
むしろ、根掘り葉掘り聞く心理療法は傷をめくり返すようなものだと断罪する。
ここで、マルクスとフロイトを並べる。どちらも熱烈な信奉者を抱え、そして、現在否定されている考え方であるということ。

精神の病気(特に統合失調症)はキャリア形成において、望んでいたものを得ることが困難になってしまったことを明らかにする。それは病気なのだから仕方ない。が、残酷な宣告でもある。

この本は至極真っ当な精神医学のことを書いていて、とても参考になった。
そして、社会における雇用の硬直性が原因のひとつだと言っている。

確かに働いて辛い。あの忙しさ、労働の単純さ、人件費を削り、利益だしを行なう。
そして、体力の限界まで走り回る。糸がどこかで切れる。
ふと、そんなことを考えさせられる本だった。

2010年6月2日水曜日

浦和再生と 股旅フットボール 読了

松本山雅は4部チーム
レッズは1部 それも、代表を三人くらい抱えているビッグクラブ

2009年天皇杯二回戦でジャイアントキリング食らいました。

宇都宮撤壱さんの股旅フットボールを読了
4部から3部であるJFLに上がるのが相当に狭き門であること
全国9つの地域リーグ一位が集まってたった2から3チームしか上がれない。
80くらいのリーグのチャンピオンが集まって、この狭き門
天国と地獄がそこに転がっているのがわかる。
2005年から2007年地域リーグと決勝大会の模様が書かれている。
こんなところは誰も注目してすらいなかった。
でも、ここがJ全体の理念の柱である地域主権、百年構想の最前線だったというのはこの本で納得

2010年現在Jリーグを目指すチームがたくさんあり、
近いうちにJ2が22チームまで膨れ上がるまでは拡大路線
枠が19まで埋まって(verdy倒産すると18)
あと3から4枠しか余裕がないこと。

JFLから拡大路線で瞬時に動かないと、枠はそろそろ埋まる。
そして、J2に上がる際に無理をした借金が J3ができたとき(JFLとの降格ができたとき)
どの程度破綻するクラブができるか想像だにつかないこと。
それが怖い。

地域の誇りの結集として、川淵さんが持ち込んだ全国にサッカーチームを。J百年構想は
スポーツを使った新たなチャレンジを大きくもたらした。
ここに出てくるひと達は、皆地方にいて、その地方からの発信の勝負をしていた。 
ここで取り上げられたファジアーノ岡山や岐阜FCはJ2に、ほかにはJFLにあがったチームが
取り上げられている。その裏にアマチュアとしてやってきたチームとプロを目指すチームが混じった混在している。

島崎英純「浦和再生」のなかで、レッズの一試合であった天皇杯2回戦が
松本山雅FCにとって相当なまでのインパクトがあったと言う事が想像できた。




J自体が思ったよりも磐石ではないけれども、矛盾を抱えながら、税リーグと揶揄されながら
百年構想という理念は、多くのひとの心に火をつけて、Jの御旗となったのだったな。


2009年のチーム状況は殆ど見れなかったが、浦和再生でだいぶキャッチアップできた。
今期は結構見にいけている。
今の爺さんのチームは大好きだけれども、
面白いんだけれども、、、ツートップの一角がどうにか出てこないことには、
どう仕様も無いし、浦和も浦和でぎりぎり黒字に留まっていて
赤字になっても、三菱の補填はないという状況にはかわりない。
トゥーリオの造反。サンクスが去り、ポンテが絶不調。高原の不発。
若手偏重という言葉。ただ、チーム全体としてポジティブに捉えられていることを確認する

オフト時代に前後分裂サッカーをして、その勢いをもって2004年のセカンドステージ新潟戦で
山瀬が怪我をするまでは最高のゲームをしていた。そこから下降線を降り、建て直しの時期に
入ったのだ。2007年最終節で横浜FCにまけ、連覇が出来なかったとき、
ここまでの重症に陥るとは思ってもいなかった。
ただし、我慢というか、建て直しの時期をきちんと設けていて、それをこなしたからこその
03年からの07年までタイトルを取り続けたことが出来たともいえる。
チームとして、いまのチームを見守ることが俺らのチームを支えることだと思った。
百年構想のなかで戦っているチームを見ることで、
レッズは確かに恵まれた地域に発足したが、地道な活動の基に花開いた
チームだったという事を思い出させてくれた。

参考になったモテ本

メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書

http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/51802984.html
に紹介されていたので、購入。しようとしたがどこにも置いていない。
アマゾンでもない。困った。もう諦めたとおもっていたのに、秋葉原ヨドバシカメラの本屋には
びっしりと置いてある。あそこの本はこういった系統からマンガもツボを押さえ、本もきちんとした
好きな本が置いてある、そんなに広くないが一番好きな本屋さんかもしれない。
アマゾンでないからといって、その本が売り切れてしまっているわけではないんだな、という
当たり前の事を始めて体感した本としても印象に残る本だ。

女の子の取り説1
人くくりに女の子て纏めないであげて。
女の子の取り説2
女の子にとって外見は男が思っている以上に大事。男にとって外見が最重要課題
だったら女はそれに特化した。意識が向いているので男にもそれを求める。
だから、外見を気にしろ。
女の子の取り説3
喧嘩しないで、絶対平和主義
女の子の取り説4
見た目と中身のギャップを作るな。 これは初耳。考えたことすらなかった論点。
ギャップがある。。。不安ー懸念
ギャップがない。。。安心ー納得  うん!これはこの本の白眉になる。
女の子の取り説5
優しい人が好き 女の子の話しを聞いてくれる人が好き
異常に気を使われたり猫かわいがりされても、馬鹿にされた気分になる。心から信頼すべき
女の子の取り説6
女の子はコンプレックスの塊である
女の子の取り説7
女の子は華やかな場所が好きである


納得の本。胸に突き刺さるけれども、男側からの著者の優しさというのがにじみ出ていて
それがとても嬉しい。そんな本でした。

文学少女と飢え渇く幽霊

文学少女と飢え渇くゴースト
 文学少女の二巻を読み終えた。
ライトノベルだから、キャラクターの魅力は満載。
おなじみの理事長の孫や、お屋敷住まいや、家族に恵まれていない謎めいた主人公。
そういった決まりきった約束事も面白いのだ。

遠子先輩のツンデレ要素を味わうために、 みつ編みお下げでどじっこで、でも頭は明晰で、文章を食べることが食事になるという異常性。

この巻は嵐が丘がモチーフになっているため、全く読んだことなかったイギリス文学を手に取った。
嵐が丘を読み、
飢え渇くゴーストを読み終えた







嵐が丘の世界は相当に魅力的だ。ここまでの文章をエミリーブロンテが作り、その周辺文学の存在も知ることができた。

遠子先輩に会いたければ、次はあれだ、武者小路実篤の友情を読まなくちゃいけない。

遠子先輩は良いナビゲーターだ。武者小路実篤はこの機会が無ければ一生読まないだろう。
白樺派というのがなんなのかすらよくわかっていない。
お下げの三つ編みで、文学少女という萌えキャッチーさは、素晴らしいよ。
その為には、過去の古典一冊読まなくちゃならないという負荷がある。
それが調度良い負荷になっている感じ。

小説というなかの物語はあまりに華麗だ。美しい。

だから、今は読む本を吟味する。家に積読がたくさんあるのでそういう時ありがたい。

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