2010年8月18日水曜日

スリー・ベルズ~聖夜に起こった3つの不思議な事件~ を観終えました

後藤ひろひと作の演劇 初観劇。ほとんどストレートプレイは観たことないんだ。
だから、ほとんど初めての演劇がこんなに面白いものを見せられたらはまってしまうだろうな。

いやー、面白かった。
演劇は殆ど観たことないなかで、
コンテンツは今読んでいる漫画やアニメは、
どちらかというとキャラクターのカッコよさや可愛さありきで勝負をしている作品ばかり
をみていたのでストーリーで笑わせて泣かせる演出、脚本に感激。




ネタバレチックなことを書くと、お客さんを巻き込んでいき、笑わせて最後に泣かせる。
すすり泣きと笑い声が一緒くたにある演劇でした。

タイムテーブルをみていたら、120分の時間で、18時半からスタートで、きちんと20分で登場人物の紹介をして
そして、展開して、話が進み、8時ごろ、残り30分で一番悲しい状態になり、
最後のシーンで笑わせて、泣かせて、感動させて終わらす。

殆ど初めて演劇をみたけれど、すごく時間通りに創られているんだなという感動。
こういった話の進め方の構造がしっかりとあることにこの演劇の歴史の長さを感じました。

また、小学生の子供の演技が素晴らしくて、それに本当に感激でした。

三者の物語がバラバラに進んでいきながら、ドンドンと3人の世界が近づいてきてくれて
最後のシーンで一緒になる。物語のなかに入り込んで一緒に進んでいけました

最初はムカつくキャラクターがのちに愛すべきキャラクターに変わっていくのね。
あめ女の同僚とか、ストリートミュージシャンとか。

最初の20分は飽きるかなあと思ったけれど、ラスト近辺は泣くのを我慢するので精一杯です。
時たま入る細かい笑いが面白くて、良かったです。

あとは、舞台俳優さんのカッコよさはハンパない。
舞台といえばバレエかミュージカルしか観たことなかったが、舞台も面白いんだな。


    2010年8月10日火曜日

    落ちこぼれ

    落ちこぼれ

    誕生日にプレゼントしてもらった詩集。
    詩集をプレゼントするっていうのは、なかなか嬉しいものだ。
    相手のことを理解していないとダメだし、それプラス その詩集の内容も知っていなくてはならない。

    戦争の詩 韓国の詩 

    もっと強く

    もっと強く願ってもいいのだ
    わたしたちは明石の鯛がたべたいと

    もっと強く願ってもいいのだ
    わたしたちは幾種類ものジャムが
    いつも食卓にあるようにと

    もっと強く願っていいのだ
    わたしたちは朝日の射すあかるい台所が
    ほしいと

    すりきれた靴はあっさりとすて
    キュッと鳴る新しい靴の感触を
    もっとしばしば味わいたいと

    秋 旅に出たひとがあれば
    ウィンクで送ってやればいいのだ

    なぜだろう
    萎縮することが生活なのだと
    おもいこんでしまった村と町
    家々のひさしは上目づかいのまぶた

    おーい 小さな時計屋さん
    猫背をのばし あなたは叫んでいいのだ
    今年もついに土用の鰻と会わなかったと

    おーい小さな釣道具さん
    あなたは叫んでいいのだ
    俺はまだ伊勢の海もみていないと

    女がほしければ奪うのもいいのだ
    男がほしければ奪うのもいいのだ

    ああ わたしたちが
    もっともっと貪婪にならないかぎり
    なにごとも始まりはしないのだ

    汲む Y.Yに

    感受性を鍛える必要はなかったのだなあ、
    頼りない生牡蠣のような感受性

    生牡蠣の表現がびびっと来た、あのドロドロ具合にヨワヨワしさ
    感受性を表現するのにこれほどぴったりなものはあるのだろうか


    すべてのいい仕事の核には
    震える弱いアンテナが隠されている きっと・・・


    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ

    人生の意味を 読了

    50代くらいの方から薦められた本
    人生の意味 キャロル・アドリエンヌ
    スピリチュアルな本だ。
    書いてあることは、内面の直感を信じなさい。
    「すべてのことは実現可能である」がこの本の根本思想になる
    それに従った内容が書き出されていく。

    理論としては、稚拙なのかもしれない。でもこれくらいの単純明快さは人の心を奮い立たせてくれる
    そして、大事なひとから薦められたので、読まなくちゃならないという義務感もあった。
    自己啓発に近いので、読んでいて前に進もう、行動を起こそうとする燃料になる。

    自分に嘘をついて偽る必要なんてないんです
    だれにも生きたい生き方があって、それを踏み出すか踏み出さないかの違いなんです
    そして、シンクロシニティ 自分のまわりに起こることにはすべて意味がある
    自分がなにをしたいのか、なにをすべきなのか、そこに浮かび上がってくる事自体が正しいことで
    あり、それを追求することが、人生を生きることになるのだ と言う。
    直感をしんじろとずっと説いているのだ。
    物事の決断の仕方
    「この決断をしたら、胸が弾むようなきもちになる、それとも胸が締め付けられるような気持ちになる」

    このときもいまも自分は生きる目的に迷っていたなと思った。この本が説いているのは、好きなことをやっていればおのずと道は開いてくるということだ。
    自己批判する癖をやめなさい。
    心のなかの障害を取り除いていきなさい。
    批判的な考え方から目を逸らしなさい
    未来でも過去でもなく、現在に意識を集中しなさい
    本当の自分を発揮しなさい
    のようなことが書かれている。

    この人生の意味という本は、神から与えられた世界に自分の魂が選択して、この世の中のこの場所に降りてきた。そして生きるという選択を自ら魂が選んだ。それは、なにかをすべきことが魂のなかにあったのだ。それは自分自身が一番知っている。それを世間や考え方の間違いで阻害して見つけられなくなってしまっている場合がある。それをきちんと見付け出してあげよう。答えはすべて自分の心、本心、魂、思いが知っている。それを見つめること、表にだしてあげること。それこそが与えられた使命であり、やらなくてはならない事だったりするのだ。

    2010年8月8日日曜日

    トップアスリートの勝つコトバを読み終えた

    根本真吾さん の 本 トップアスリートの勝つコトバ を読み終えた
    スポーツ界には名言が転がっている。
    名言集でも、マイケル・ジョーダンやイチローだけでなく、アメリカの高校生のリザーブ選手のコトバなど
    いろんなところから、いろんなレベルのひとのコトバを集めてくれている。

    そして、それをまとめた根本さんも、MIZUNOのグローブを抱えて、アメリカ中を旅をして売り込みを
    していった経験を語ってくれる。
    自分にとっては、そこがとても魅力的だったのだ。

    個人的経験を書くということがどれほど付加価値をつけるか、その為の経験をどれだけ積めるか、
    その為にどれだけ動けるか、それがこの本で一番学んだことだった。

    2010年8月7日土曜日

    すぐやるひとの豊田さんの本を読み終えた

    とにかくすぐやる人の仕事の習慣

    著者の豊田圭一さんにはお会いしたことはないのだが、感動したところや、感想を
    メールでお送りしたらすぐに2時間あまりで返信が返ってきた。
    それは感動的でした。
    前作よりはラテン系のノリは下がったように思い、うまく行かなかった時代の話なども書かれていて
    共感もてました。スーパーな人でも、若い頃やミスをどうしたかということはとても参考になります。

    ビジネス書はひとつ実行することが大事と言われています。この本のなかで書かれていた読んだ本の
    要約をまとめることを進めていました。
    それを読んで、自分はこうやって要約をつくるようになりました。
    これがドンドンと他人に読ませる文章にして行くことがこれからの目標です。

    これは図書館で借りたのですが、予約多数、できるだけ早く返却希望の紙が挟んであり、
    そんな紙ははじめてみたので、それはけっこう驚きでした。人気があるんだ。すこしばかり嬉しくなります。

    浦和レッズ黄金期の本

    ビッグクラブ 浦和レッズモデルができるまで

    島崎英純氏の2001年から2006年までのレッズの歴史
    レッズはこの本のあと崩壊していったのです。
    栄華の絶頂期にチームの要、犬飼社長や森GMが喧嘩をして
    どんどんと崩壊していきました。
    それまで長期的プランがなかったクラブがきちんと目標を立てて
    それにむけた準備をしていった時代でした。
    この本を読むとすべてが懐かしくなります。
    トォットがいたのはこんなに昔だったのか。永井も息の長いプレイヤーになったな。
    田中、長谷部、鈴木啓太が若手から中心になっていく時代。

    いまのレッズ2010年は土台作りということで全然勝てず、中位に沈んでいるのですが
    それでも、この時代をみるとどれだけ土台を作ることが大事だったか
    2004年セカンドステージのショートカウンター時代が最高に強かったことを思い出しました。

    エメルソンがレッズを離れて5年も経っているのかhttp://netafull.net/urawa-reds/035298.html
    いまはエメルソン ワシントンの コンビでフルミネンセでやっているのか
    願わくば、レッズで見たかった。

    内モンゴル自治区の乗馬の旅

     

    先週、内モンゴル自治区から帰国しました。 
    最高に素晴らしい旅でした。 

    ギャロップの一歩手前くらいかなあ 
    時速100キロでる馬を60キロまで抑えてギャロップ 

    ここまで来るのに三回落馬です 
    一回目は馬乗り始めて2日目 

    自動車の通る土道で上り坂を馬がはやく走りすぎてコントロールできなくなり落馬。 
    右腰を打ち身 
    2回目は3日目 砂地があるところでギャロップ。全速力で走らせる命令を馬に出して 
    牛の群れのなかを駆け抜けたところ、牛を避けきれず、正面衝突。 
    頭から放り投げ出されて一回転したせいで、受身をきちんとれたので、左肘の打ち身 
    ですみました。が、自信をめっちゃ失いました 

    三回目は3日目の昼食後、馬を使って、稜線の砂丘というか山を登っては下ってはをしている最中に 
    馬がコントロールできず(自分が高いところにびびっちゃった)右腰から落馬 

    激痛が走りました。腰とともに精神的に。馬は気品たかいけれど、ナメられてしまった。 
    もうコントロール効かないくらいに関係が悪化 

    4日間で三回落馬したひとは初めてだったらしいです。今回もう一人も3回の落馬経験 

    で、4日目も言う事聞かなくて現地スタッフの牧民の少年ナンディにヘルプしてもらって。 
    それで、最後は馬のチェンジをしてと言われた。 
    乗り心地が馬によって違うもんだと感じました。感性が合わない。乗りこなせない。逆に怖かった。 
    ので、乗換をやめさせてもらって、舐められてる馬に再度乗った。 
    そして、雷雨が発生。ギャロップで逃げなくちゃ行けなかったので、 
    走らせたが、ビビってるからコントロール出来ないことで、また落馬しかけたら 
    牧民スタッフのナンディが助けてくれた。 
    全速力で雷から逃げる。 
    前方で3回目の落馬した別の参加者がいて、彼女を落馬させたことで牧民スタッフ同士でメンチの切りあい。 
    あの激昂、13世紀、世界最強の戦闘部族モンゴル族の血の濃さを感じた 

    そして、落馬の女性は頭を軽く打ったので、リタイア。 
    凄まじく重苦しい雰囲気のなか、、 
    最後、広い草原があるから、みんなで走れる人だけ走ることになった。 
    モンゴルでは3回て意味ある数字なんですよ。 
    自分はその女性の落馬をみて絶対に落馬しない。落馬したら、もう乗るのを辞めると覚悟をした 
    その心構えが最も足りなかったものだったらしい。馬でもなく、実力でもなく、心で乗る動物だと 
    いうことを教えてくれた 

    ここで、初めて自分自身ギャロップに成功。厳密にはギャロップじゃない。全速力じゃない。まだムチを使ってないし 
    引き綱だし、  
    でも時速40キロが一番体が上下してしまい、 
    50キロを超える辺りから逆に安定してきて、60キロまではだせることができました 
    あれはやばい 
    風を切り裂いていって、人馬一体の意味を初めて理解できた。 
    左手の片手走法なのでバランスは難しいです。 

    走りさせることができてから、馬は俺のことを認めてくれたみたいで 
    お前、このくらいまでなら行ける?おー、ならこれくらいは?よーし、これくらいまでスピード上げてやろう。これが限界か。そうか。ならこのスピード維持してやるよ。と伝えてくれます。 

    相当にプライドが高い馬でした。泊まらせてもらったゲルのお父さんの馬だったので、 
    一番速くて、気性の強い、きちんと調教されている馬だったんですね。 

    100%ではないが、 
    最後はやりたい事やれてよかった。 

    心構えの問題。 
    最後はラム肉の振る舞い。 
    子羊を目の前で殺してくれて振舞ってくれました。 
    怯えてうんちを漏らし、逃げようとする子羊。それを、殺す。 
    一枚皮に綺麗に剥きました。 
    別の牧場から、羊のめーめーという鳴き声が聞こえます。 
    祈るしかなかったです。 
    可愛い子羊の皮まで剥いだ姿は生命の儚さでした。 

    仏教の地区です。自分のテントに仏教のペンダントと珠々が紛れ込んでいたので、返したところ 
    お礼のいわれようがハンパなかった。 

    砂漠の民が一神教になるのは、あの厳しさ、環境があまりにハード。 
    土の上にテントを立てて眠るのですが、それでも辛い。昼は暑く夜は寒い。 
    そして、集団をまとめなくてはならないこと。 
    馬のように集団で行動しなくてはなんにもできない。 

    モンゴルでの乗馬のメリットは、司馬遼太郎の明治時代の戦争の過酷さが理解できること 
    児玉源太郎がどのあたりを押さえれば勝てるか、地理をみてまわった理由はわかるし、 
    平原での騎馬決戦は数が決めるので、それをどううまく地形を利用するか、地形がはっきりと 
    わかるので、ここを押さえれば勝てるのか負けるのかがわかる気がする 
    秋山好治が日本軍の騎馬隊を育成したことの意味深さ 
    先人たちの戦った戦争の過酷さ。 
    自然の美しさと怖さと、なにより水の大切さ 
    そこでの瓜科の植物 とくに西瓜のありがたさ、ウマさははんぱないこと


    そんなことを感じた旅でした

    2010年7月15日木曜日

    はだか Ex-formation を読んで

    はだか Ex-formation  武蔵野美術大学の原研哉ゼミの作品集

    はだかにすると、なにか今まで見ていたものが違って見える。
    はだかにすると、本質の部分があぶり出される
    はだかにすると、なんでこんなに恥ずかしいのだろう

    はだかには、個人差、個体差がある。その部分に恥を覚えるのだ。

    服を着るほうがエロティックであったりする少女漫画
    たんなるフォークにパンツをはかせることでまるではだかのようにみえる。

    ひとによってアプローチが違う。こんなに違うとは、そして、情報informationの反対としてex-formationいかに知らないかを知らしめる

    しらないことをどれだけあらわにさせるか。そこに対するアプローチが多くのひとがチャレンジしているゼミ生の考え方にも勉強になった。切り取り方、アプローチの仕方によって伝わらないこともでてくる。

    見方をかえるというプロジェクトだから、成功するばかりではないのだ。ほとんどが失敗に終わる。そして、本当の一握りがセンセーショナルに取り上げられるまで、多くの作家が試みては失敗していくこともわかった。だからこそ美術家は食えないのだ。一握りしか。でも多くのひとが憧れ、挑戦したくなることも理解することができた。そんな本だった

    ディナモ・フットボール 宇都宮徹壱の本はすごい

    ディナモ・フットボール を読了 これでほとんどすべての宇都宮徹壱の本は読み終えた。
    良いジャーナリストだった。また本がでるまではコラムなんかを読んで楽しませてもらおう。

    この本は主に東欧諸国やロシアサッカー、旧ソ連諸国のサッカーを廻って旅をしている。
    ディナモ・モスクワによる1945年の英国遠征から始まる。
    そして、アーセナルとは名ばかりの英国代表との対決に4-3で勝利する。
    そして、46年に鉄の壁が引かれ、東欧のサッカーは壁の向こう側にはいってしまった

    ディナモの意味は内務省 つまりは国家権力という意味だ。

    ディナモという名前には冷戦崩壊で、いまとなっては負けた側の意味合いが強くなっている。
    そのディナモを探しにでかけた旅の本だ。

    フットボールとクラブの歴史を紐解き、その時代を表現し、そしていまの現状を伝える。
    これが彼の手法だ。
    DDR最強のクラブチーム、ディナモベルリンのように4部に沈んでいるクラブもある。
    クロアチアザグレブから、ディナモザグレブに戻したクラブもある。

    そして、ソ連リーグで最強で、シェフチェンコを生んだディナモ・キエフ
    戦争で負けて、同化政策でアイデンティティを失ったウクライナ
    そこに残るディナモ・キエフ 
    やはりサッカーチーム。スポーツチームというのは、人々の心のよりどころになるのか。
    とくになにもないところだと、それが強くなる。埼玉における浦和レッズのように。

    次の旅路はロシアだ。本田が所属しているリーグ。2000年前後はまだ牧歌的な感覚がある。
    その後、政府系のオイルマネーが入り込み、金満リーグになるとは想像だにしえない。
    でも、サポーターがあまり入らないというのは変わらないみたいだが。。。

    その後、グルジアへ。ディナモ・トビリシ
    ほとんどのクラブがディナモの名前を捨てて、そしてもどっていった。没落した名門クラブにとって
    その名前が栄光の残滓を感じさせるものだったのかもしれない。

    さいごに、なぜ日本人はロシアをこわがるのでしょう。
    ソ連の印象でしょうか。
    ソ連は十年も前になくなりました

    本田がCSKAに移籍するときも、なぜロシアに?と不思議がられた
    遠い国だったが、みんなの共通理解としてサッカーがあるのだと感じた。
    サッカーはひとつだ。これはよく使われるが、
    宇都宮さんの本はそれが本質的に正しいんじゃないかと信じさせてくれるのだ。

    これで宇都宮本をほとんどすべて読み終えた。とても素晴らしい読書の旅だった。

    2010年7月14日水曜日

    岩波明の狂気の偽装 精神科医の臨床報告

    狂気の偽装 を読了 狂気という隣人の続編に当たる。

    岩波先生の大立ち回り PTSDとは、本当に死の恐怖を味わったひとにしか罹ることはない。
    軽く言っているのはほとんどが嘘をついている。マスコミによって汚されて意味を取り違えられた精神科の用語だ。

    そして、フロイトのいうようにそもそも幼児期の問題が思春期にでるのか、なぜそんなにタイムラグが発生する。
    アダルトチルドレンも意味が履き違えて使われている。アルコール依存症の親をもつ子供のことをさしていたのに、機能不全に陥った家族の子供たちに使われるようになった。カウンセラーはいまの原因をいまの状況に求めないで過去に求めがちなので、ちょっとでもひっかるところがあると、それを拡大解釈してしまって、罪のない親を罪に追い込んでしまう。トラウマもそんな系統の言葉だ。ADHDもそうだ。病気の問題というのは、基本的に過去に原因があるよりも今現在に問題があるのだ。それを過去をひっくり返して考えるというのは間違っている。このスタンスはずっと変わらない。

    そして、岩波さんは自身の臨床で得た経験を書く。それは決してうまくいったものではなく、失敗したものをわざと集めて書いているかのように、失敗談が続く。患者に自殺されてしまったり、つらい目にもあっている。

    そして、農薬自殺や風邪薬自殺は、一瞬で死ねるわけではなく、体が吸収してしまったら手の施しようもなく数日死をまつのだ。それはどんなに悔いても戻らない。その時間はとても残酷だ。
    死ぬのがわかっていながら、手の施しようもなく、そして、患者は数日だけ命を取り留める。
    後悔しても取り戻せない命。

    自殺について 孤立感が関与していると引用している。社会からはじき出されてしまった。もしくは社会からでてしまった人々 空虚が心を支配していると述べている。ここにこの岩波さんの優しさを感じた。巻末の紹介文に甘えている若者論が出ているが、そちらには、現場のリアリティさがないように感じた。どうしようもないけれども、本質的に空虚な社会である日本。そこに飲み込まれたひとがいるということを精神科医が認識し、自分だけでは変えられないけれども、少しでもその穴埋めとして患者から精神科医が使われているのは仕方ないと考えている。

    最後に病気がどれだけ厳しいものなのか、急性期の統合失調症や、依存症の人々の壮絶さを書いていた。病気というものの重さをすごく考えているひとなのだ。

    そして、近年心療内科が乱立しているのは、厚生省が医療費削減のために行った政策のせいだと書かれていた。日本の入院ベッド数の3分の1が精神科でしめられていて、それを外来でまかなうことで、医療費削減をもくろんだ。
    しかし、結果は軽症うつなどの新規需要の開拓と、大学病院に医者が残らなくなってしまい、開業医ばかりふえて、大病院には医者を派遣できなくなる医療崩壊をもたらしたと。
    行政の失敗でもあったのだ。そういうことを切れ味するどくかいてくれる岩波さんの本はとても魅力的だと思う。

    枕は大事だよね 睡眠の基本かも

    枕革命 ひと晩で体が変わる 読了
    こういった本には半分怪しげな空気が漂っている。腰の痛さなんかは本当に治らないし、
    それをこれを使えば治ります。だったら保険適用して医療費削減につながるだろうと思うんだが、、、
    この本は丁寧に整形外科ができる分野はここまで、こういう症状がでたら脳外科、精神科、でも睡眠に関しては整形外科で対応していきます。というスタンス
    このスタンスはすばらしいと思う。それでhttp://www.makura.co.jp/  で枕を注文しようとしたら、1年待ち、ちょっと驚いた。そしてマスコミにたくさん取り上げられているんですね。

    この本を読んで学んだことは、睡眠は体の疲れをとる大事なもの
    そして、できる限り寝返りを打てるような枕を用意すること。寝返りが体の疲れをいちばんとる。
    レム睡眠(脳の休息)はひとと大差ない。ノンレム睡眠は大差あることがたまにある

    自分も不眠症で悩まされているから、枕を買おうと思っている。
    自分の狭い部屋で寝ているときには体の疲れは全然とれない。
    客間で布団を敷いて寝ると本当に熟睡できる。
    ストレスは変わっていないのに、寝る布団と場所がかわっただけで全然違うのだ。
    だから睡眠にはこだわりたい。
    でも、どこで選んでいいかわからないというのが悩みだ。
    この本で酷評されていた立ったままで首の曲がり具合をはかり、お好みがベストですよという接客を 寝具専門店で経験したあとだと、本当に良い寝具に出会えるのか悩んでしまう。

    枕選び絶対条件
    体格にジャストフィットすること
    横向き 上向き 両方ともに
    浮き沈みのしないフラット構造
    平で四角いまくらがベスト 
    一生ものではなく適時調整を
    体重変化やもろもろで変わる

    本当、寝具選びは一生付きまとうことだなと思います。良い医者にめぐり合うことが大事だともいえる分野ですね。 この本を読んでためしに山田先生のところに申し込みをしてみようと思いました

    数字は語る 3分で読み解く決算書入門

    数字は語る 3分で読み解く決算書入門 を読了 

    すごくわかりやすかった。わかりやすさで言えば、12歳でもわかる決算書の読み方 よりもカンタン
    あちらは最後のほうに分析手法や、減価償却などが入ってきたので、難しい面があった
    こちらのほうは実際の会社の決算書を使って説明してくれる。それも身近なココ壱や吉野家などを使って説明してくれる。
    そのぶん、イメージをわかせやすい。

    決算書をビジネスターゲットに絞るために使う営業マンて考え方は、恥ずかしながらなかった。
    有価証券報告書はすごく有益な情報ばかりがのっているではないか。目からうろこだったな

    その会社の有利子負債の平均利子率を推定する方法は豆知識だ。過去二年間の有利子負債の平均残高に当期の支払利息で割るとでてくる。だいたいの信用力をみることができる。

    キャッシュフローの営業CF 投資CF 財務CF どの形が健全かどうかも示してくれる。成長期は+-+になり安定期は+--になる。ともかくもわかりやすい。

    ROEが高ければ高いほど良いという訳ではない。とひとつの見方だけをすることにも釘をさす。
    利益が上がればあがるほど自己資本比率はあがるので、ROEは下降する可能性があるのだ。
    そして、利益追求だけをしていると、本当に少しの値下げで利益なんてすぐに変わることが起こる
    たった5%の値下げで利益は85%下がった例が載っていた。

    この本を読むと会計が楽しくなる。それくらいいい本だった。
    会計をしりたければ、これを入門にして、次につなげていけばいいと思う。

    ユーゴスラビア解体とサッカーの関係について書かれた本

    宇都宮徹壱の幻のサッカー王国 スタジアムから見た解体国家ユーゴスラビア を読了

    まず、1998年の本。ここに出てくる人はオシムや、通訳だった千田善さんの名前が出てくる
    オシムが日本代表になる前から、このユーゴ、バルカン半島にかかわりをもっていた人たちが
    出てくる。それは少し感慨深いし、ちょっとした発見をした気分になる。
    ウィキペディアでユーゴの歴史を調べてみた。

    1915年ユーゴスラビア王国の青年がオーストリア皇太子を殺害。
    露土戦争で、トルコから独立し、オーストリーハンガリー帝国の承認をもらいできた王国
    その後関係が悪化。

    汎スラブ主義者の暗殺だった。そこから第一次世界大戦勃発。
    40年ぶりの大規模戦争でヨーロッパ人はわくわくしていたらしい。
    が、近代兵器の投入で長引いたし、疲弊し、アメリカの台頭をもたらした

    20世紀初頭は、経済学者クルーグマン先生の本で、世界はひとつに統一され、
    南米アルゼンチンが今世紀もっとも先進国になるだろうと思われていたらしい。



    戦争になり、ユーゴ王国はオーストリアハンガリー帝国に勝利。
    独立を認められた。セルビア人主体で政府が運営された

    一次大戦の戦後は、クロアチアの独立機運が高まる。それを自治州というかたちで抑える
    1941年には、ナチスよりの政権が生まれる。が、崩壊。

    その後中立を表明するが、中立を表明するということは、すべての国の敵となる可能性を秘めているわけで、ドイツに占領される。

    クロアチアが独立。ナチス傀儡政権誕生
    クロアチア人によるセルビア人虐殺がはじまる。それを1990年代後半セルビア人のクロアチア人虐殺につながるらしい。

    その後、ティトー率いるパルチザンが共産党を率いて戦い、独立を確保。

    スラブ民族が集まってのユーゴスラビア連邦設立。
    東からも西からも独立を保った。

    驚いたのは、戦後落ち着いたあと、クロアチア独立には弾圧をするティトー
    だが、自治権を各共和国へ与えることになる。
    1980年に死去する。
    後継者を残さないままに。
    で、1989年以降のソ連崩壊 東欧革命で民族主義が台頭。

    独立が進む。スロベニア、クロアチアの独立。認めないミロシェビッチユーゴ大統領が戦時介入。内乱状態へhttp://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-1351.html

    に貼られていたユーゴ紛争の事態が起こる。この文章の作者はこれは経験談を聞いて書いた創作だとあとで表明した。自分は経験していなかったが、友人の経験談をまとめたのだとコメントしていた。でも、、どこからどこまでがうそでまことかわからないものだ。

    クロアチアもセルビアも殺し合い、でも隣人同士で殺し合う意味すらわからず。
    反対していた人間も多かったが、止まらなくなっていった。



    1990年ユーゴはワールドカップベスト8  オシムが指揮をしていた。
    連邦がバラバラで、各共和国が自分の国のヒーローを使うように要求してきたので

    全部ヒーローだけを参加させて初戦を落としたユーゴ。そこからマスコミをだまらせて、10番をストイコビッチに絞った戦いをスタートした。

    1992年はユーロ参加10日前に出場権利削除

    かわりに予選二位だったラウドルップのデンマークが優勝。

    1994年はユーゴ出場停止。

    このあたりでピクシーが名古屋に移籍。

    華麗なプレーをしてくれた。レッズ好きでも、ピクシーは巧すぎたので、惚れてしまった
    (監督としてはくそだったので2010名古屋は見事な敗戦を期待できてとても頼もしい)

    日本のJでユニフォームの下にユーゴ空爆反対を掲げた映像はあたまに残っている。
    で、各共和国は内乱をへてどうにか独立。

    オシムはグラーツを率いて旋風を。
    1998年ユーゴが復帰。クロアチア3位。ここにもし、あの伝説のユーゴ代表があれば
    チリでの1987年ワールドユース(U-20ワールドカップ)優勝メンバーが勢ぞろいしていたら
    もしくは優勝するのでは、という可能性のことを思い出させる。

    レッズからはペトロビッチがユーゴ代表として参戦。


    で、1997年30歳で仕事をやめてあてもなくフリーのフォトジャーナリストになった宇都宮さん。ネオナチに囲まれたり、ベオグラードで学生運動に参加したり、検問でつかまりそうになったり。ほとんど死の隣り合わせの場所にいくか、マニアックな場所(日本の4部リーグや東欧サッカー、マルタなどの欧州弱小国)をまわるひととして名を挙げた

    それまでは後藤健生が各国の国民性などの分析と国民性に合わせたサッカーについて書いていたが、現地に足を運ぶジャーナリストはやはり面白い。

    プラス、2010年ワールドカップは日本国中犯罪の恐怖心プラス期待できない代表をみたくないといっていたなかで、まあ、そこそこ安全だから大丈夫だよ、来ても大丈夫だよと言い放っていたことは、こんな理由があったのか。

    危険地帯でも数人集まっていれば。そして夜行かなければ大丈夫。本当に危険なところは鼻を聞かせて近付かない


    行くべき時に行く場所へ行ったことで人生がかわったと本で述べている。
    それが宇都宮さんにとってのユーゴ歴訪の旅だったのか。
    昨今は、グローバリズムの画一化で、どの町もつまらないと述べている。

    ツエーゲン金沢の取材をしたり(これは昨日、石川県知事を訪問した本田が石川のサッカー発展のためにはツエーゲンの強化が必要ですと訴えた)とにもかくにもマニアックな場所にいくひとだ。Jクラブはいまは18プラス19だから37チームある。準昇格を狙っているチームも10は超えるレベルにあるから、のちのちの整備で40から50チームJリーグが誕生する(公共財であることをアピールすることで自治体から金を引き出し税リーグといわれることもある)

    ただし、地域活性化の核となるひとつのモデルをしめしたJリーグでもある。
    2003年、オシムが千葉に来てから、サッカーが変わった。そして、2010年のスカパーで解説というか小言をのべる爺さんになっている。爺さんといえば、

    浦和レッズのフィンケ監督 彼らのグループが入ったブンデスリーガ再生計画が巧く行き、若手の伸びが顕著になった。最悪期は2000年のユーロ予選リーグ敗退あたりか

    そこからの復活ドイツを印象付けた。
    フィンケのいうようにボールオリエンテッドなサッカーが優勝候補に残った。

    レッズの試合も面白い。ボールは回るが、クロスバーにはじかれてゴール決まらず。。

    若手復活の機運がある。そして、イニエスタのような山田直輝が本調子になれば、

    ボールはうまくまわるだろう。ただ、得点力のあるエスクデロ、もしくは原口、どちらかで良いから才能を開花させてほしい。

    レッズの試合みたいよお。
    オシムは旧ユーゴのスロベニア、セルビア、 クロアチアに関しては、ワールドカップの予選敗退の痛手をきちんといま見直しているべきだと述べている。

    バルカンの国すべてに対して、愛着のあるコメントをのこしている。

    ボスニア生まれというセルビア正教、ムスリム、カソリック、民族が人種がほとんど関係なく生きていた町で生まれ育ち、東欧諸国を率いてきた。ここにサッカーへの愛を感じる


    ユーゴ分裂は民族国家の誕生でさまざまな損得はあったのかもしれないが、この地域に暮らす全てのサッカーファン、プレイヤーにとってダメージにしかならなかった。車椅子でピッチを眺める元選手。その写真には、苛立ちと絶望を感じた。

    そして、いまは若手が伸びてくる時期になっている。戦争から20年たった。民族の傷は癒えていないだろうし、どこで再発するかわからない。

    でも、サッカーは全世界で開催されていて、ワールドカップは全世界がみている。

    アフリカは選手を発掘しきった。つぎはヨーロッパビッグクラブは東欧を狙っている。スターダムに上り詰める機会があるのだ。

    そして、著者の宇都宮さんが30歳のときとった、旅は本当にすばらしい人生を変えるものだったのだとわかった。とてもあこがれる存在になった。そして数々のなかなかみられない写真を載せてくれていることに感謝したい。
    ピクシーがいてオシムがいてユーゴが気になっても、中まではわからなかった。
    彼らの生きた道が凄く過酷なものにしてしまった戦争だったことを内側からレポートしてくれた。
    それがありがたい。
    不寛容こそが戦争を生んでしまった。かれの結論はこうだった。
    サッカー選手にはその不寛容をピッチ上では持ち合わせていないで欲しい。それが自分の希望だ。

    そして、ひとには行くべきところがある。自分の行くべきところとはどこだろうか?それを考えさせられた

    12歳でもわかる!決算書は本当にわかりやすい

    http://www.tez.com/blog/archives/001581.html

    http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51406508.html

    12歳でもわかる!決算書の読み方

    決算書が読めることは、会社の状況がわかり、会社の改善策が見える。そして、決算書は会社の行動によって動くものだ。と語られる。これは通信簿というよりも、健康診断書みたいなものなのかもしれない。どういったものを食べたら、コレステロールがあがり、運動はどれくらいしたか、それがきっちりと数字に現れてでてくるのだ。

    自分が知らなかったことは、大企業の決算書は動きにくいということ
    固定比率=固定資産÷資本 100パーセントきるほうが、固定資産を資本で補っているから良いとわかる。
    当座比率=当座資産(すぐに現金化)÷流動負債 100パーセントが目安

    損益計算書において、時系列、同業他社で比較しないと意味がないが
    原価率をどう安定しているか、それが大事だと書かれている。
    規模の異なる場合は収益性の指標が有効になるROE、ROAなど
    一概にひとつの指標だけでみるのは危険。アステラスと武田薬品の利益の違いには
    武田が子会社買収にキャッシュを使ったせいで発生した。その行動が正しいかどうかは
    業界の人間しかわからないところがある。
    減価償却費がキャッシュフローにプラスの要因になることが図によってきちんと示されている。
    この図で一発で理解できた。
    EBITDA=税引き前当期純利益プラス支払い利息プラス減価償却費 で簡便的に営業CFがわかる
    あとは、自分の勉強してた時期のあとにでてきた国際会計への変更。

    わかりやすい。決算書を図解して示す能力は半端なくわかりやすかった
    あとは、手を動かして、実際に決算書を作ってみるともっと理解できるようになるだろうな。

    利益第二主義 を読んで

    http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51303129.html を読み、利益第二主義 を読んだ。

    利益とはそもそも株主のために再分配するために作られた会計の言葉なので、その利益を二番目にして、一番目はその地域のお客様を全体に考えているということがとても魅力的だ。

    小売業の本質を考えさせられた。あまり乗り気でなかった小売業を天職と考え、今までとは違った、過疎地への超大規模店舗、それを24時間営業するという前代未聞のことをした会社だ。

    しょうゆでも何十種類、生活必需品、顧客が望んだものを置くという方式。どんなに洪水のときでも
    いつでも、「日々の生活のお手伝い」という理念を貫き通している会社

    バイヤーがいなくて、売り場担当者が仕入れを受けもつという権限委譲がすばらしいと思う。自分も小売業なのだが、まったく許されず、トップダウンで決められる。どっちが利益を上げられるかはわからない。でも楽しいのは、自分で裁量権があるほうだ。
    自分たちでレジの動きも決められる。自分のいた会社はレジに入れる人間が決まっており、
    お客様よりも自分たちのルーチンを優先せざるえない。
    売り場にたつひとは、お客様立場でやりたいけれども、リミテッドサービスを提供すると線引きを
    することは社員も会社も守るために必要なことなのだ。
    でも、それを飛び越して、全部買う立場でやってしまうという実験精神にあふれた会社にすごく魅力を感じた

    いなかにとって、大きな小売店は憩いの場所。心のよりどころ。自分の近くの大きな小売店がつぶれたときは 本当にショックだった。そういった意味で最後まで小売業は逃げ出さない宣言は理想主義だが、小売業のこころの機微を知っていると感じる。

    もちろんこれは、プロモーションなので、内実はわからないが、こういう会社があることはとても嬉しいと思う。

    2010年6月23日水曜日

    FC東京対京都サンガ ナビスコを観ての雑感 2010.66 ナビスコグループリーグA六節

    今更ながら発掘したサッカーの感想がみつかったので、ここに残しておく


    京都のファイブバック、スリートップ作戦に驚いた 
    あんだけ守りを固めるチームは初めてみた。 
    5-2-3で、ディエゴや柳沢やドゥトラが中盤に下がってくる。そこからたて本一発で勝負仕掛けるスタイル。 
    これも、DFの強さがないから、DFを多めにしておいたんだろうか 

    対する東京は、4-4-2。赤嶺をポストマンで勝負仕掛けるスタイル。 
    それに加えて石川が、鈴木が走り回る。 
    殆どのチャンスは石川経由で生まれる 
    梶山10は手を広げて中盤の底でパスを要求するが、プレスがかかるとバックパス。 
    底が捌けるのは羨ましいが、あんなに棒立ちだと使いづらい。はしらなくても抜けるなら良いのだが、 
    徳永は適性ポジションではないので、どうしようもない。 
    前半は殆どこれといった動きなし。 
    羽生と、石川のポジションチェンジ 
    羽生が走り回るがボールは来ない。 
    京都は、ディエゴと、ポジションが被っている日本人選手がいたりと、三人だけで崩す意識しかない。ただ、サイドが高めなので、サイドチェンジなどは試みていた 

    後半。東京のサイドのポジションが上がる。ラインを高めに設定し始めた。サイドの攻防に見応えでてくる。なんにしても石川の斬り込みは、素晴らしい。 
    松下対京都17番。ワザと東京は17番をはなしていたのかな。あそこでは一対一が生まれてた。 

    バックスからたてパスで、フォワードが競り合って東京にファール。 
    ジャスティス岡田審判の判定に苛つき始めるファンたち 
    左25メートルくらいから、かべの下を通したライナーFKが決まり東京リード。韓国人の五輪代表候補らしい。 
    プロ初ゴール。 
    ようやく、京都が動く。ただ、体力の問題、暑かったので、70分以降は梶山がようやく前を向いてプレーでき始める。バックラインは、高めに、ディフェンスに入らずイケイケで攻める東京。京都の反撃は、中盤にどっしり構えるディエゴ二人三人は、もろともしないドリブル。 
    体力なくて、ノープレッシャーの打ち合いになる。 
    京都がようやくサイドを使い始めて突入するが、中の弱さはどうしてもダメで崩されずに京都敗戦。前後分断サッカーには、ボランチにスーパーがいないとどうしても、単発になる。レッズには、長谷部がいて、ワシントンがいて、ポンテがいて、個人の才能があったことがわかる。 
    ひきこもりは個人の才能が必要だと。 
    体力は、あの暑さは大変だったろう。 

    2010年6月22日火曜日

    リクルートはずっとあこがれの企業であって欲しい

    リクルートのDNA読了
    江副浩正氏のリクルート立ち上げの半生を描かれた本
    ベンチャーを立ち上げる苦しさや、面白さ、時代の目を見るすばやさ
    そして、リクルート事件、リクルートコスモスで多額の借金を抱えた会社

    そして、それを見事完済してみせたリクルート現在の社員たち

    アイディアが思いもよらないところから飛んでくる。
    発想がとても自由だった森ビルの屋根裏部屋の会社運営

    自社ビルを購入すると
    会社は傾くというパーキンソンの法則そのままに傾いてしまったリクルート

    自分は何度もリクルートを受けたような気がする。
    そもそもR-CAPではじかれるし、面接もあまり得意ではなく、おっとりナチュラルな感じでいると
    何度も見られたりした。
    成長できるをキーワードに社員を集めてきて、それに自分たちの世代は熱狂したのだ。
    社会のはじっこにいたから、メインストリームに登れなければ、地力をつけるしかない。

    そんなふうにあこがれの企業だったな。そんな思いでと、自分には合わないものを
    向こう側が見ぬいてくれていた事に感謝だ。
    いつまでも輝かしい企業であってほしい。そんな思いを持ちながら読んでいた。

    山口組に関してのまとめて概略がわかる本

    山口組の弾子飼の書評を読み
    山口組概論 最強組織はなぜ成立したのかを読了


    いま、相撲協会がやくざとの癒着ですごくもめている。ただ、これを読む限りにおいて
    それは数十年培ってきた関係性だともいえる

    港湾労働者としてスタートし、その後、二代目が興行の世界で身を立てる

    そして、第二次世界大戦での政府による活用
    敗戦後の混乱期において、市民を守る側
    1995年には阪神大震災での活躍

    23歳の田岡一雄を戦後すぐに抜擢するその能力そして、美空ひばりの後見人となる。
    まるで、日本の組織ではない行動の大胆さ
    それは、日本ではアウトローとして生きてきたからかもしれない。

    そして、そのかわりに身内で戦争ごっこを始めたり、それによって民間人を巻き込んだり
    賭博を生業にする暴力団との癒着で、相撲の権威はしぬほど失墜したりさせている。

    どちらもひとつの組織が行っているのだ。本当によくわからない。

    アウトローとして生きていくには、自分の性格や能力は足りなかったが、
    こういったところにはみ出してくる人をどうにか吸収する場所は必要なのだという言説には納得。

    悪いことだから、見なかったことにしましょう というのが最悪の行動パターンだ。

    問題は貧困、格差、病気、いつの時代もどこの国でもある問題だ。
    そして、一番のつらさは孤独 孤立することなのだ。

    孤独のきつさは、ドロップアウトして、行き場がない時は本当に苦しい。
    そこに山口組やらの暴力団が入っていく
    社会不適合者をどう扱っていくのか、精神病患者に対する扱いを取り上げた
    狂気という隣人にも書かれていたが、
    これを無視するという方向でなかったことにしようとする圧力が社会には凄いのではないだろうか。

    その山口組も暴対法の影響でリストラのあらしだそうだ。
    そこからも滑り落ちた人たちはどうなるのだろうか。

    社会の裏側から見た本
    山口組に好意的に書かれている本 今度は反対側からの意見や本を読みたくなる。
    総会屋問題や、取り立てなど、そういったところに携わったひとの話には
    暴力沙汰というのは絶えないと聞くのだ。そして、暴力という最大の武器を持っている。
    それは、近代国家として、政府と警察しか持たないと決めたものなんだ。

    野崎弘樹著 の働き方

    働き方革命 あなたが今日から日本を変える方法

    バリバリ働くのではなく、すべてのこと、人生を楽しんで、仕事中毒にならないで
    きちんと、家族、恋人、いろんな人と幸せに暮らしていけるように、仕事のあり方を変えよう
    と提案している本

    2009年の11月に日経アソシエのセミナーでお話を伺った。その時はバリバリのビジネスマンとして
    登場。NPOの運営は基本的にはビジネスの方法と変わらないんだという主張がはっきりとわかった

    終わったあと、徒労感というか、充実した疲れが感じられた。

    本を読んでみると、あの熱い野崎さんの姿を照らし合わせながら読めるので良い
    本を読むときは、東京にいるならば、確実に著者さんの講演会は聞きにいったほうが良い。
    それで、想起できるイメージ量が半端ない。

    この人の本は体験を時系列につづっていってくれる。だから読みやすい。ビジョンの選定や、
    それに対するあやしさなんかも書かれている。追体験できるのだ。一緒に野崎氏の人生を経験できるのだ。この本の最高の魅力の部分だ

    ビジョンを紙に落とし込み、それを眺めることで、それに対する目標と行動指針を立てていく

    本の読者と著者を分けている部分は、この行動なんだろう。

    この人はとりあえず無理やりでも実行してみる。そしてその枠のなかでアイディアを出していく
    在宅勤務や、マニュアル化、メールのフォーマット作成

    楽しい仕事とは、小さくとも自分に裁量権を持てる仕事だ。使われているのは正直いってつらいのだ。
    面白さは、本当に壱ミリもない。
    最期に、どこに向かっていたかわからず、がむしゃらに仕事をしていて、
    それで進んだは良いが、どこに進んだのかわからず、不安に駆られていた
    いまは、どんなおんぼろ車でも、目標は定まっているから、ある程度の気は楽になる。

    ビジョンを大事にするという話だった。これを自分は大上段でとらえたり、望んだりしたら、勝手に
    体が動いてくれて、実現できるとは思わない(ずっと思っていてプランを立てても、少しの挫折で計画全体が駄目になってしまうのだ)
    だから、いまは身近なこと、やりたいこと、やらないこと、長期的にも短期的にもすべて書き出すという行為をしている。それをやっただけで凄く心地よくなったのは間違えない

    このひとの働き方9時から6時まで。それを無理やり導入するわけにはいかないんだが
    それでもこの働き方は、とても魅力だ。ひとつの参考事例として、今後お会いしたい人間だ。

    自分もそういった面白く、傍を楽にすることをしていこうと思う。

    具体例が書かれているので、最初に生協に申し込んだら、値段が高くて、商品の選択も少なくて
    辞めたということが実家であった。
    つぎは自分の住んでいる市にコミットメントすることもしていきたいと思う。
    うちの町には、定年過ぎのおじいさんと、結婚した若者と、子供と、働き盛りがまだきちんと揃って
    いる関東の小さな町なのだ。だからこそ、いろいろとできるかもしれない

    こういう風にモチベーションを高めてくれる野崎さん。この本を読んで良かった

    2010年6月20日日曜日

    28歳貯金ゼロから考えるお金のこと

    28歳貯金ゼロから考えるお金のこと をきちんと再読
    田口智隆さんは、埼玉出身ということでシンパシーを覚える。

    とてもわかりやすく説明してくれる。
    きちんとお金のことを考えましょう。
    28歳の現在 38歳のときどういう生活を送りたいですか?

    本気で現実をみてください。真剣に考えてください


    では、これくらいのお金が必要になりますね。
    そのために、どうしたらいいでしょうか。
    貯金をしましょう。 支出をきちんと管理して、無駄を省きましょう。
    資産形成=(収入-支出)+(資産×±利回り)

    肝としては、利回りについて、ここでプラスにもっていけるのが本当に難しい。
    それができる人は時流にのるカンのあるひとか、能力のあるひとだ。それか
    きちんとしたブレーンを得ているか。

    この人から保険を見直してもらいたいと思った次第だった。
    実際に依頼してみようかな。