2010年8月7日土曜日
内モンゴル自治区の乗馬の旅
先週、内モンゴル自治区から帰国しました。
最高に素晴らしい旅でした。
ギャロップの一歩手前くらいかなあ
時速100キロでる馬を60キロまで抑えてギャロップ
ここまで来るのに三回落馬です
一回目は馬乗り始めて2日目
自動車の通る土道で上り坂を馬がはやく走りすぎてコントロールできなくなり落馬。
右腰を打ち身
2回目は3日目 砂地があるところでギャロップ。全速力で走らせる命令を馬に出して
牛の群れのなかを駆け抜けたところ、牛を避けきれず、正面衝突。
頭から放り投げ出されて一回転したせいで、受身をきちんとれたので、左肘の打ち身
ですみました。が、自信をめっちゃ失いました
三回目は3日目の昼食後、馬を使って、稜線の砂丘というか山を登っては下ってはをしている最中に
馬がコントロールできず(自分が高いところにびびっちゃった)右腰から落馬
激痛が走りました。腰とともに精神的に。馬は気品たかいけれど、ナメられてしまった。
もうコントロール効かないくらいに関係が悪化
4日間で三回落馬したひとは初めてだったらしいです。今回もう一人も3回の落馬経験
で、4日目も言う事聞かなくて現地スタッフの牧民の少年ナンディにヘルプしてもらって。
それで、最後は馬のチェンジをしてと言われた。
乗り心地が馬によって違うもんだと感じました。感性が合わない。乗りこなせない。逆に怖かった。
ので、乗換をやめさせてもらって、舐められてる馬に再度乗った。
そして、雷雨が発生。ギャロップで逃げなくちゃ行けなかったので、
走らせたが、ビビってるからコントロール出来ないことで、また落馬しかけたら
牧民スタッフのナンディが助けてくれた。
全速力で雷から逃げる。
前方で3回目の落馬した別の参加者がいて、彼女を落馬させたことで牧民スタッフ同士でメンチの切りあい。
あの激昂、13世紀、世界最強の戦闘部族モンゴル族の血の濃さを感じた
そして、落馬の女性は頭を軽く打ったので、リタイア。
凄まじく重苦しい雰囲気のなか、、
最後、広い草原があるから、みんなで走れる人だけ走ることになった。
モンゴルでは3回て意味ある数字なんですよ。
自分はその女性の落馬をみて絶対に落馬しない。落馬したら、もう乗るのを辞めると覚悟をした
その心構えが最も足りなかったものだったらしい。馬でもなく、実力でもなく、心で乗る動物だと
いうことを教えてくれた
ここで、初めて自分自身ギャロップに成功。厳密にはギャロップじゃない。全速力じゃない。まだムチを使ってないし
引き綱だし、
でも時速40キロが一番体が上下してしまい、
50キロを超える辺りから逆に安定してきて、60キロまではだせることができました
あれはやばい
風を切り裂いていって、人馬一体の意味を初めて理解できた。
左手の片手走法なのでバランスは難しいです。
走りさせることができてから、馬は俺のことを認めてくれたみたいで
お前、このくらいまでなら行ける?おー、ならこれくらいは?よーし、これくらいまでスピード上げてやろう。これが限界か。そうか。ならこのスピード維持してやるよ。と伝えてくれます。
相当にプライドが高い馬でした。泊まらせてもらったゲルのお父さんの馬だったので、
一番速くて、気性の強い、きちんと調教されている馬だったんですね。
100%ではないが、
最後はやりたい事やれてよかった。
心構えの問題。
最後はラム肉の振る舞い。
子羊を目の前で殺してくれて振舞ってくれました。
怯えてうんちを漏らし、逃げようとする子羊。それを、殺す。
一枚皮に綺麗に剥きました。
別の牧場から、羊のめーめーという鳴き声が聞こえます。
祈るしかなかったです。
可愛い子羊の皮まで剥いだ姿は生命の儚さでした。
仏教の地区です。自分のテントに仏教のペンダントと珠々が紛れ込んでいたので、返したところ
お礼のいわれようがハンパなかった。
砂漠の民が一神教になるのは、あの厳しさ、環境があまりにハード。
土の上にテントを立てて眠るのですが、それでも辛い。昼は暑く夜は寒い。
そして、集団をまとめなくてはならないこと。
馬のように集団で行動しなくてはなんにもできない。
モンゴルでの乗馬のメリットは、司馬遼太郎の明治時代の戦争の過酷さが理解できること
児玉源太郎がどのあたりを押さえれば勝てるか、地理をみてまわった理由はわかるし、
平原での騎馬決戦は数が決めるので、それをどううまく地形を利用するか、地形がはっきりと
わかるので、ここを押さえれば勝てるのか負けるのかがわかる気がする
秋山好治が日本軍の騎馬隊を育成したことの意味深さ
先人たちの戦った戦争の過酷さ。
自然の美しさと怖さと、なにより水の大切さ
そこでの瓜科の植物 とくに西瓜のありがたさ、ウマさははんぱないこと
そんなことを感じた旅でした
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