なれるSEシリーズも11巻まできた。
短編集のあとの、長編は絶対に面白い。
ちょうど節目になる巻。
物語時間的には1年経とうとしていて、
立華の幼すぎる容姿の謎など、そろそろシリーズのクロージングが見えてきている。
だんだんと、起こっている仕事内容について、
まるで時間や精神力、体力は無限かのように物語が進んで行くので
齟齬が発生しまくっているが、工兵新卒一年間の物語として終わらせたいのかと
思ってしまった。
それにしても、工兵という主人公は、どんどんと成長しすぎてしまった。
ものすごい仕事のできる人間。作者も物語のなかで自嘲気味に登場人物に語らせていた。
自分にとっては、ここまできちんと仕事をしたことがないので、
読んでいて、すごい、問題解決していくワクワクという所から、
ああ、管理職の苦悩てこういうことなのか、まで追体験させてくれる。
仕事に誇りをもつところから始まって、技術オタク的な立華を超えて
会社全体の利益や関わる人のモチベーションや想いまで汲み取って、
前にむく提案をしていく。
その姿に、まるで半沢直樹を観ているかのような痛快感。
それプラスに、仕事社会への問題提起もしている。
ライトノベルの可愛らしい猫の皮をかぶり、
会社組織の残酷さややるせなさを描きだしていく姿は
半沢直樹以上だと思う。
どうか、これをテレビドラマ化してほしいなあ。奇麗な女優さんに、
たくさんのIT用語をマシンガンのように語らせてほしい
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