1995年のアメリカのラビ(ユダヤ教徒の牧師兼精神科医)がチャーリーブラウンの漫画を引用して、ライトに人生の生き方を示してくれる方法。
この本のモットーは、単純。自分の人生において、大事なのは自分に対する自分の正当な評価をもつこと。
自己評価が低いと、卑屈になり、その反動として傲慢になったりする。
自己評価が高いと、人の話を聞かない迷惑な存在になり、迷惑をまき散らす。
だから正当な自己評価、良いところもあるし、わるいところもあるし、
人間は周りが考えているより想像よりは飛び抜けて優秀ではないし、
自分が考えているほど、無能ではない。
そして、それはその時の感情のあり方によって無能感だったり、万能感をもってしまう。
ただ、この本のよわいところ、こお正確な自己評価を自分では見つけられない
それが大多数の人間だと思うのだが、その時は専門家に相談という回答に終止。
それが、精神科医としての良心だということは当然理解できる。
実際、人間は様々なオリジナルな問題を抱えていて、一緒くたに解決できる方法はない。
でも、この本は、自己評価を軸にしながら、その見極め自体は踏み込まなかった。
そこが悲しくて、流し読みで終わらせてしまった。
それと、過去をウジウジと考えるチャーリーブラウンだったり、
ルーシーのはた迷惑さ、
「ピーナッツ」というチャーリーブラウンや、スヌーピーを生み出した
チャールズ・シュルツ を 読もうという動機付けにはなる。
この本の価値は、「ピーナッツ」という漫画には、偉大な人間観察模様が書かれている。
それを教えてくれ、それぞれの解釈で作品を分析していいよ。
ということを示した一点にある。
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