2011年6月3日金曜日

アサヒビールの中興の祖 樋口廣太郎

お借りした本
前例がない。 だからやる




アサヒビール躍進をした
樋口廣太郎氏の本 1926年 大正15年 昭和元年生まれ 京都府出身

夕日ビールとまで馬鹿にされていたアサヒビールに住友銀行から出向し、

日本一のビールを作るまでの軌跡

やったこと
工場毎の利益管理は見ない。工場は最高の商品を作ることに専念させた。
損切りとして、売り場から古いビールを撤去させた。
設備投資をした。

殆どが単純なのだが、やはり心構えが違う。
切ろうとしても掴めない、掴ませない意思の強さ
人使いのウマさが半端ない。

営業と、技術が喧嘩をしていた。
責任のなすりつけあいをしていたので、上手いことスムーズに流れるように調整をした。
時間がないとお客様から言われれば、移動の車に乗り込んで、商談してしまう強引さとお茶目さ。
若い人に任せよう。どうしても年寄りは、残された時間の短さから保守的になってしまう。


なにより 明るい職場、明るい会社にしよう


居心地の良くリラックスしたらよくなるというのを信じ切った。


公正明大、積極性、いいものをつくる、失敗を恐れるな


特別なことはいらないから、本当に必要なもんだけを大事にしようとしている。
挨拶から身だしなみ、大きな声、部下の悩みみっつ聞き出すこと。マイナス情報を大事にする。
成功したCI活動を止めること。本業が大事だ。
感謝の心。その感謝は、お客様、地域、従業員、先人たち すべてに注がれる。
それを表現するために、先輩社員の慰霊碑を建てる!この発想は凄い。


先人を大切にする精神を忘れたらいけない。
京都出身、関西出身の人らしい死者への歴史の重みを感じる。
人員整理系のリストラをしたら、本当に苦しくなる。
ご飯が食えなくちゃみんなでお粥をたべよう
三食を二食にしよう。リストラは切ったほうも切られたほうも心に傷を負う。
初代社長の地位復権。心にダイナモを。自分で自己燃焼していく。

そして

知に溺れるな
かしこ、あほう より あほう かしこ であれ
他人の悪口を言わない。
一つの商品を磨きあげる。
前進は若手の仕事、撤退を決めるのがトップの仕事。
引退したら存在感をなくすのが大事。
社員を萎縮させるな。
ビールは文化です。



この本を読んで、関西に行きたくなりました。

こういう性格になりたい。こういう人格でありたいと思います。

慰霊碑を建てる発想は関東にはあまり聞かない発想だ。

良い経営者だったんだなというのが読んでいて感じます。

ブックオフで100円で売っているので、お気軽に読んで合わなければ途中で読まなくても済む値段です。

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