序章 はじめに
自分の両親は宇宙人かもしれない。て子供の頃、疑っていた時期がありました。
本当は宇宙人で、自分が見ているときだけ、人間の格好になる。
そんな捉えどころのない感覚、親友に話してもお前頭おかしいぞと言われる始末
それと死って似てる。から 始まります。
目次
- 死の入り口
- 死のカタチ
- 死のタイミング
- 死の場所
- 死の理由
- 死のものがたり
- 死のしまい方
死について考え始めた著者は、死の入り口で、色んな人から止められます。「止めときな」
仕事大丈夫なの?疲れていない?
そこからイラストで死の表現が、見開きが3回、計6ページが展開されます。
7ページ目では死の表現が終わり、死の事を考える毒気にやれれ吐いてしまったイラストで終了。
死自体を扱うことがあまりに難しくて気持ち悪くなるので、周辺の数字やものがたりを
カタログとして目録をつくり始めました。その目録をイラストとして100ページ以上描いてある本。
だから「死にカタログ」
2.死のカタチでは、世界各地の死生観がイラストでカタログ化されています。
基本的に 生きている世界があり、 死 という瞬間があり 死んでいる世界が
あるという考えが主流のようです。
バイキングの死生観は、ヴァルハラに行って、また戦い、
パプアニューギニア、トロブリアンド諸島の死生観は、実在しているとなりの島に引越しをする。
ジプシーの死生観は、死んだあとは生きている人は死んだ人をいなかった者として扱い、
現代生物学の死生観は、遺伝子の乗り換えで、不老不死を実現しているイラストを描く。
3.死のタイミングは、いつ人は死ぬんだろうを取り扱っています。
カラダの平均寿命と こころの平均寿命 がテーマです。
4.死の場所は、どこで人は多く死ぬんだろうを数字でカタログしています。
一番多いのはアジア、続いてアフリカ
街中での死亡事故の箇所、家の死亡事故の箇所、8割の日本人はベッドの上で死にます。
5.死の理由は、死因のちょっと手前の問題を取り上げています。
いつの間にか死んだり、突然だったり、段階的にだったり、長い闘病生活の上だったり
意識不明のままだったりします。
具体的には老衰、癌、自殺や交通事故だったりします。それをグラフをイラストしてカタログ化してます。
この本のメイン箇所
6.死のものがたり 死のイメージは、死ぬまでの物語が作る。
死んだとき、カッコイイ死、ダサい死、良い死、悪い死 死に方ひとつとっても色んなイメージがあります。
どんな死に方の物語が現実の世界やフィクションの世界であったのかをカタログしています。
ピカソの人生満喫な物語や、宮本武蔵の人生史、著者のおじいさん、ひとの人生史を描くことで死の物語をイラストとして表現しています。
日本の映画配給収入ランキングトップ20のうち、9割が人が死ぬ物語だそうです。
死というのは、それだけ迫力があって刺激的です。
ただ「死=物語 ではない」 すでにある死の物語に自分の死をあてはめても、
楽しいけれど空想なんだと思います と言います。「自分の死」と「世の中の死の物語」がすり替わってる。。。
7.死のしまい方
死を知ったときにひとがどんな態度を取るかを調べ、それをイラストにしています。
人生を一本の長い絨毯として捉え、それを折りたたんでいくことが自分の人生観、死生観です
と表明してこの本は終わります。
ラストまで読んで、最初の、未知の宇宙人扱いだった死がずいぶんとすっきりとしてきます。
人間で生まれてきた以上、死ぬことは決まっていて、
それを受け入れる為にイラストを描き、見えないものをできるだけ目に見えるようにしてくれるのは
とても嬉しいです。
「自分の死」とは、だれもが一度は絶対に経験することで、生きてきた人は絶対に経験していることですから怖くても、 それを受け入れなくてはならないですね。
その受け入れる為に一役買いそうな本でした。
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