友情
武者小路実篤の友情という本がこんなに熱く、純粋で、切ない 失恋小説だったとは!
武者小路という苗字から、堅苦しい話をしているのかと思い込んでました。
話の筋は単純
主人公の野島は、うだつの上がらない青年小説家
かれには、恋焦がれている女性がいる。友人の仲田の杉子という女性だ。
この杉子を女神のように崇拝している。彼女は私の妻になるために生まれてきたのだ。
そうでなければ、私がこんなに恋焦がれるわけがない。
といっても彼はうだつのあがらない小説家。 彼の唯一といっていい文学上の理解者
大宮 彼は新進気鋭の小説家なのだ。 そして、野島の小説を心から評価し信頼している。
彼らは親友同士なのだ。本当の心からの。
大宮には、従兄弟がいて、武子という。彼女と杉子が同級生なのだ。
そして、大宮は、野島の恋を成就させるために尽力を尽くす。
野島はうだつの上がらないが、大宮からは心から尊敬し、尊敬されている。
読んでいて、結末は もう見えるのだが、 どうやって その結末まで たどり着かせるのか
その過程が 楽しすぎる。
恋する男で、情けない男として描かれていた野島がいるなかに、 大宮も同じく恋に怯え、愛することに不安を感じていたのだ。
そして、ラストの 野島の激しい慟哭 そして、この深い友情 が どう決別していくのか!
超ハイテンションで進む恋愛小説及び 友情小説。
今年読んだ本で、一番面白かった。
文章も現代文と同じなので 特に気にしないで読める。 なおかつ362円という超安価
このコストパフォーマンスは凄いです。
“文学少女”と繋がれた愚者がこの本を紹介してくれた。文学少女シリーズは、古典名作を元ネタに
遠子先輩と 井上心葉という男の子が 出てくるライトノベル こちらもビターなラブミステリーで
なかなか面白い。 この本を読み進めるために 友情をよもうと決意したのだったから。
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