2011年5月27日金曜日

日本人はなぜシュートを打たないのか? 再読読了

日本人はなぜシュートを打たないのか

湯浅健二さんの本

素人ながら彼のサッカーへの思いは正しいと思う。

2011年浦和レッズ対名古屋グランパスエイト  の時点 浦和が圧倒して3対0で圧勝したのだ。

観に行っていたのだが、あまりのショートカウンターの見事さに優勝するんじゃないかと想っていました。


その試合で、湯浅健二さんは、ゼリコペトロビッチのウィングを張らし過ぎる戦術は失敗するだろうと言っていた。

彼の昔の本を読み返して、どういうサッカー理論を持っているのかを探ってみようと思った。

彼の考えは、サッカーはミスの積み重ね 不安定な足でやるスポーツなので ミスをするのが前提

そのミスに落ち込まないで、気持ちを奮い立たせてチャレンジできるかが、勝負の分かれ目なんだ!

だからサッカーは心理ゲームなんだ!!!

でも、チャレンジ 無謀なチャレンジばかりして、自分勝手で戦えるほどサッカーは甘くない。

そこに組織バランスと 個人プレーの 両立をはからなくてはならないものがある。


彼の本は、独時代のコーチライセンスを取ったときの、話がたくさん出てくる。

チーム内の確執や、サボり、モチベーションの上げ方、監督の仕事、サボらないことの大事さ

とかく自分勝手になりがちな人をどれだけチームプレーに組み込めるか 

先進国の独ではどうやって教えていたか それをどう学んだか、 その青春記でもある。


私見だが、、 


サッカーでとかくシュートを打たない日本人はといわれるが、

心理的にビビってシュートを打たないというものではない。

シュートを打たす為の連動性やフォアザチームの精神に欠けている

プラス 

最後の一歩のミスをしてもパスがこないと不貞腐れて再度動きなおすことができない

そのことを日本人はシュートを打てないと表現する。 と自分は理解した。

そして、それは攻撃だけではなく守備でもそういうことだ。

どれだけ頭をフル回転させ、危険な箇所に走り、身体を張り、ボールを奪取するか

その殆どが徒労に終わる。それでも諦めないでやり続ける。

後ろにいる11人の仲間たちがみんなその気持ちになったとき、チームは躍動するのだ。

その精神面をなんども説く。(自分には戦術面はわからないので)

チーム全員の気持ちを持っていくか それが監督の仕事 心理マネージャーと呼ばれる仕事だ

ビジネス書や 起業する 自己啓発 サッカーを観る上での参考本 そんな風に読めるのではないだろうか。


この本で自分の考えと違うところは、リスクを取るところに関するところだ。

リスクを取りに行き、チャレンジするのは悪くない。が、それを許容する環境と

それをサポートする仲間が必要だ。

毎週観ているレッズは リスクを取った行動するとき、

まわりが一切動いてあげない。彼だけのリスクテイクになるのだ。

リスクをとる人をサポートする それができたら  

人種に関係なく ポジションに関係なく チャレンジするだろう

その献身性とモチベーションと根性。そこの部分がレッズには足りないのかもしれない。



で、いつもサッカーで言われる日本人は農耕民族で欧州は狩猟民族 という俗説だが


あれはもうヤメにしようよ。 日本だって結構長い間狩猟してたし、欧州南部及び北アフリカは


大穀倉地帯 中国はどうなんだ! 文明の爆発的な発展の為、農耕民族の系統しか民族は


生き残っていないでしょうに。。。



そして、サッカーは究極の心理ゲームだ!という彼のフレーズ通り

決して一つの形の成功事例はない。そして、成功してもバランスを崩し駄目になってしまう例も

暇がない。

それでも、選手たちをどうやって勝利へ導くのか それぞれの監督のやり方があり

本髄は、選手を戦える集団にしていくか!!!それをどれだけ長く続けられるか

その答えは現場でやっている練習や、本番である試合、その後の全ての時間を使い

全知全能を賭け、人間として立ち向かっていくしかないんだな

だから監督は長く続けることが出来ない仕事なのだ。



サッカー監督を主人公にしたナンバーワン漫画

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