2010年5月28日金曜日

ようやく嵐が丘を読み終え、文学少女二巻を読める。

嵐が丘(河島弘美訳)

翻訳って難しい。良い訳に出会えなければ文章は死ぬし、、かといってこれで食っていくほどには
稼ぐ事はできない。だから、作家が手間をかけてやってあげなければならない。

ようやく嵐が丘を読み終えた。
読み始めてから10ヶ月ほどかかった。
ヨーロッパの恋愛小説というのは苦手だったのだけれども、
ライトノベル文学少女シリーズは
名作のネタを使いながら物語がすすんでいくので、どうしても読まないと気が済まなかった。

キャサリンとヒースクリフと、二つのお屋敷
嵐が丘と、スラッシュクロス
アーンショー家と、リントン家、 二つの血筋と、
苗字の無かった孤児である少年ヒースクリフの人生の物語

エミリーブロンテ28歳の作品 そして二年後に30歳で死去。



バイト先で一緒だった17歳の浅黒のアメリカ人の可愛い女の子が
原書で読んでいて、 この本を見るとそんな個人的な思い出になる。
あの子はいったいどこでなにをしているのか。

そして、その子にではないけれども、フラレてしまった時期にちょうど読んでいた苦い思い出の本でもある。

恋愛小説として、あまりに激しい話し。すべてをキャサリンの元に帰っていってしまった
ヒースクリフ。どんなに卑劣な事をしても、それが死者になったキャサリンの亡霊に突き動かされて
しまっていた苦しみが伝わってくる。
そして、結末のハッピーエンドに、すべての人が感謝する終わり方。そして、ヒースクリフの人生。
ああ、名作ってこういう事をいうんだなというのが理解できた本だった。

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