2010年5月19日水曜日

日本の財閥の歴史入門

日本の15財閥 現在企業のルーツをひもとく

初め、期待して、そのあと、落胆し、後半になり、面白くなってくる。
財閥というと三菱、三井、住友、安田、くらいしか知らなかった。

だから、最初の部分では、三菱、三井、住友の話しばかりで、井上馨や
官営工場の払い下げの話しやらで最初の財閥の話しは面白くない。

だんだんとこの本はマニアックになっていき、戦前の財閥がどうやって戦後の6大グループ
に変遷していったかの経緯まで説明してくれる。
銀行が中心となったグループ編成に集約されていくなか、
古河や渋沢や山口銀行、野村銀行、など今は無くなってしまい名前だけが残った企業が数多くある

本当に、昔というのはこういう企業グループで一体化していたんだなというのがわかる。
そこの中心に銀行があり、商社と重工業があった。

各々スタンスは違ったりするが、昭和恐慌という波、敗戦とGHQの財閥解体の波、1997年の大不況の
この三つのなかでどう生き残っていったか、生き残れなかったか、そういった歴史でもあった。

まるで、武士の家計簿をみているかのように、入り組みながらも生き残りをかけていく姿をみるのは
まるで時代小説を読んでいるみたいで面白かった。

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