2010年6月2日水曜日

文学少女と飢え渇く幽霊

文学少女と飢え渇くゴースト
 文学少女の二巻を読み終えた。
ライトノベルだから、キャラクターの魅力は満載。
おなじみの理事長の孫や、お屋敷住まいや、家族に恵まれていない謎めいた主人公。
そういった決まりきった約束事も面白いのだ。

遠子先輩のツンデレ要素を味わうために、 みつ編みお下げでどじっこで、でも頭は明晰で、文章を食べることが食事になるという異常性。

この巻は嵐が丘がモチーフになっているため、全く読んだことなかったイギリス文学を手に取った。
嵐が丘を読み、
飢え渇くゴーストを読み終えた







嵐が丘の世界は相当に魅力的だ。ここまでの文章をエミリーブロンテが作り、その周辺文学の存在も知ることができた。

遠子先輩に会いたければ、次はあれだ、武者小路実篤の友情を読まなくちゃいけない。

遠子先輩は良いナビゲーターだ。武者小路実篤はこの機会が無ければ一生読まないだろう。
白樺派というのがなんなのかすらよくわかっていない。
お下げの三つ編みで、文学少女という萌えキャッチーさは、素晴らしいよ。
その為には、過去の古典一冊読まなくちゃならないという負荷がある。
それが調度良い負荷になっている感じ。

小説というなかの物語はあまりに華麗だ。美しい。

だから、今は読む本を吟味する。家に積読がたくさんあるのでそういう時ありがたい。

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