2010年6月19日土曜日

内海正人さんの部下に仕事を任せる術

内海正人さんには、一度だけお会いしたことがある。
とてもアクティブな方で、運動をすることがとても好きな方だった。
経営者はパワーが溢れかえっているから、どこまでも自分の限界に挑戦する生き物なんだと
語っていらっしゃった。

内海さんの仕事は部下にまかせようを読了
どうしても、忙しかったころ、なにもできなかったころは、積んどくしていたのをどんどんと読み進めている。

仕事、組織、特に労務の専門家なので、会社内で辞める、辞めないなど感情にかかる部分がすごく大きいことに気がつかれて、良い組織はコミュニケーションが円滑に進んでいる企業だと感じられたそうな。
部下をもつこと、その部下に仕事を任せること、そうすると、自分の時間が持てて、仕事がよりはかどりやすくなることについて書かれた本。

本だけでは伝わりきれない。このひとの人の温かさは。とても柔和で、お会いしていて気持ちいい感覚になる。そんな方に対して失礼にも内海さんが出場するフルマラソンの撮影をする予定だったのだが、体調をその当時最悪までに崩していたので、前日のドタキャンという最悪の行動をしてしまったのだ、自分が。。。だから、すごく負い目を感じている。本当ごめんなさい。

労務関係は理論ではなく、ほとんどが感情のもつれから生まれてきたものだと感じているらしい。
仕事を任すということは、管理職にとって大事な仕事だけれど、いままでのスキルとは違う
コミュニケーションと観察眼が要求されることを説いている

本の半ばはそのためのテクニック論。すこしの変化、日報の行間や態度、やる気にさせつつ、成果を上げさせるにはどうすればいいのか。

自分たち、部下の立場からの意見は、権限がなにもない状態でこれをやれと言われたことをやることほどつまらないものはない、その時点で不安感にさらされるのだ。
楽ちんだが、命令されているロボットで頭はいらないよ、君を鍛える必要ないよと言われているみたいでさ。。。

自分が自発的に動けないたが、それが推奨される環境ではなく、(途中で意見が止まってしまい)やる気メーターはどんどんと下がっていった。「やりがい」て困難を自分たちが当事者で乗り越えたときに一番得られるだろう。自分は仕事やっていて本当に楽しい!!!て思ったことが本当にないんだよな。それが得たい。

本書のまとめでは、
労使間の対立の一番の原因は、対話の欠如
仕事はひとと人との「感情のやりとり」

このひとは、本よりも実際に話を聞いたり見たりするほうが、楽しい方だと思う。

本のことは言うがやすし、行うは難し
だからこそ、実践に落とし込むことのむずかしさを感じる。

そして、読者ターゲットは会社が10人以上に膨れたときの会社の社長さんや人事・総務。彼らに対する売り込みツールとしてとても良い本だと感じた。

なにより「対話」 仕事はこれに尽きる。それを改めて認識させられた本だった。

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