2014年4月29日火曜日

今年いちばん心理描写が心地いい青春ラブコメ アニメ  僕らはみんな河合荘

http://www.tbs.co.jp/anime/kawaisou/

僕らはみんな河合荘


女性作者が描く男性雑誌への漫画
なので、心理描写は、すんなりと腑に落ちて、おかしいとか引っかかるところはない。
花澤香菜の声は良いなあと思って見始めたアニメが、内容が結構好きで楽しみになってる。




麻弓の、友達が彼氏と分かれて、友達が上から目線で設定して暮れた合コンが別れて流れたとき、
友達の不幸を喜ぶような女にはなりたくない、でも喜べばいいのか、惜しめばいいのか、どうすれば良いか悩むという4話の冒頭のシーンなんか、
お婆ちゃんが、その友達、本当は嫌いでしょ、だったら他人みたいなものじゃない。とスパッと切ってくれる。
こういうのが心地いい。
その合コンセッティングした経緯をはなしているときののとき、女子ヒロインの青ざめている顔と男子主人公の能天気さの聞いている顔の違いも芸が細かい。






設定は、憧れの先輩美少女、男運のない巨乳OLや、サークルクラッシャーな腹黒悪魔女子大生、元小説家のドMな無職男性、それに管理人のお婆ちゃん、で暮らす 河合荘という賄い付きのシェアハウスみたいなもの。
舞台は、作家の故郷、岐阜市。

はじめは妄想を具現化したような設定。
でも、設定には馴れる。フィクションの物語なので、異空間に行こうがタイムトラベルしようが、
見る気さえあれば慣れて気にしなくなる。

ただ、世界観を構築したあと、登場人物の心理や行動が構築された世界観のルールに則って無かったり、
あまりに現実と離れている心理描写だと、イラっとする。不快感を持つ。

だって、実際に人間はその人間とのあいだで日々経験しているもので、その人間の機微などずっと気にしながら行動している。人は人間関係については、どんな人も凄く詳しい専門家。
そこに間違えが出てくると、観ても違和感が残り、見なくなる。

物語は、そもそも自分で出来ない、出来なかった経験を伝えるために存在した。
昔の人が、子供達に物語へ伝承を伝えるとき、過去と現代ではまわりの環境は変わっていただろう。
でも、そこに動く人間自体は変わらないから、後世でも伝わっていったんだ。

河合荘はその辺の人間心理描写にズレが感じない。
登場人物のあり方などは、アニメなのでデフォルメされていても、うんうんと共感しつつ、主人公とヒロインへにやにやしながら、この河合荘を眺めて観ていることができる。

どう振り返っても、高校生男子を主人公にして、女子への好意に鈍感な主人公というのは、存在し得ないと思う。河合荘のように舞い上がって、勘違いしていき、転けながら、距離を縮めていく方がすんなりとはいる。

律ちゃんのショートカットは可愛い。


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