2014年4月15日火曜日

なれるSEはラノベ界隈の異端児

なれるSEについて、11冊も読んだのかと振り返ってみて驚き。

ライトノベルとは、中高生をターゲットにした恋愛、異能バトル、SF要素を含んだ
娯楽作品。台詞が多く、だいたい1時間くらいで読める小説と漫画の間のエリア

だから、舞台は高校だったり、異世界のSFが多いが、これは実社会の物語
半沢直樹に通じるものが多々ある。

この本に流れているのは、サラリーマンとしての板挟み。クライアントの無茶ぶり
苦悩、それを乗り越えるところに主人公のヒーロー性が発揮されるというテーマ

もちろんライトノベルの登場人物すべての女子が主人公に好意を抱くという
その文脈は外さない。

http://yasu0312.blogspot.jp/2011/01/se.html
なれるSE 1巻 IT業界のあるあるネタ 新入社員の桜坂工兵のIT残酷物語
でもこの辺は残酷でもなかったな。ライトノベルの形式に沿っていた

http://yasu0312.blogspot.jp/2011/02/se.html
なれるSE 2巻 これは、運用側と営業構築部門の確執

http://yasu0312.blogspot.jp/2011/07/se.html
なれるSE 3巻 大手クライアントにシステムの提案編

http://yasu0312.blogspot.jp/2013/12/se.html
なれるSE 4巻 プロジェクト管理編

http://yasu0312.blogspot.jp/2014/01/sese.html
なれるSE 5巻 カスタマーエンジニア編

http://yasu0312.blogspot.jp/2014/01/se.html
なれるSE 6巻 安請け合いした主人公工兵が悪戦苦闘する、短編集 これは飛ばしても

http://yasu0312.blogspot.jp/2014/01/se_18.html
なれるSE 7巻 大手Slerの 絶賛炎上中、デスマーチの職場にアサインされることになった。主人公工兵と立華。この巻がシリーズ白眉。

この巻にたどり着くまでに1−6巻は存在した。
地獄のデスマーチの耐え難さ、気が狂っていく他の協力会社のメンバー
それまでの解決して、水戸黄門のゴールは臨めない。
なんとして、このプロジェクトから逃げ出すのか、それが焦点
地獄絵図を現実にあるのではないかと思わせて書く姿は、著者が実際に経験してきたことを思いの丈をぶつけて書いている。

異端なライトノベルにもっとも異端な7巻

http://yasu0312.blogspot.jp/2014/01/se_24.html
なれるSE 8巻 ここも重い。
今度はいままで営業を伸ばしていた会社の顧客が奪われていく守勢に回った戦い。
珍しい形式だ。
いままでは攻撃のみという視点からずらした戦い

http://yasu0312.blogspot.jp/2014/01/seit.html
なれるSE 9巻 この巻は、顧客を失ったスルガシステム(会社)に社長の思いつきではじめた新規事業開発
段々と工兵がスキルアップしすぎて、付いていきなくなることも多くなった。
それでも、解決策を見つけだす姿にみんな一目置くようになっている。

http://yasu0312.blogspot.jp/2014/01/se_27.html
なれるSE 10巻 短編集 この人の短編は6巻でもそうだが、面白くない。
なれるSEの社会の不条理と戦う部分というよりもライトノベル要素が強いからだと推測

http://yasu0312.blogspot.jp/2014/01/se_28.html
なれるSE 11巻 こんどは新入社員が買収した会社の管理職になってしまうという話
っこでは勢いで敵や競合他社と戦っていた工兵がなかのやる気やそのひとの心の部分に接近する話。これでちょうど物語中 一年経過

すごくタイトな小説でありながら、社会の残酷さ、キツさ、それにも増した歓びを表現したライトノベル 経済ものでもあるので、アニメ化よりもテレビドラマ化のほうがぜったいに視聴者の創造しやすく、色々と自分に振り返ることができる本なんだ。

読み返して、本当に良かった。

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