社会起業家という生き方
社会を変えるを仕事にする 読了
駒崎弘樹氏http://www.florence.or.jp/ NPOフローレンスの代表
病児保育という問題にひとつの解決策を投じた人として有名。
彼の人生がどうやって学生ベンチャーから社会起業家という道に進むようになったのかの自伝
自伝を書くには早い気がするが、それでも彼は後に続く人を作りたいから自分の過去をきちんと本にのこしたのだろうか。。。
たしかに社会に役に立ちたいという思いは普通すぎるのだが、それがタニマチや寄付や補助金などに寄らないで、NPOであっても経営でありビジネスであるということをきちんとした形で実践された最初期の方だったと思う。一度公演を聞いた時、何度も経営感覚という言葉を口にしていたのを覚えている。
ほんの20年前は、まだあちこちで地域社会が生きていたのだが、経済が駄目になるにつれて、商店街もなくなり、地域社会が瓦解し始めた。それを政府が援助したのがスウェーデン方式だったが、日本の場合、そんな財政的余裕もなく、税率を高くすることもなかったので、放ったらかしになっていた分野だった。そこをこのNPO社会起業家という人種は埋めていこうと決意した。
そして、それの立ち上げのときの助成金の取り方、それをだまし取られそうになった時の話。ロビイングの重要性、商店街のひとと話すときにはそれなりの場にあった言葉使いやコミュニケーション方法があることなど、実体験を書いていく。なんか情けないくらいに空回りしていくのだが、その姿がなんとも面白く、自分で追体験しているような気分にさせてくれる。
いろんな人の支援があったのも、この社会性という意義そのもの理念そのものに共感してくれたひとが多かったし、それによって実際多くの母親が救われたという事実も合ったからなのだと思う。
ほぼほぼ同い年ながら、立派に社会を変えていることに感銘を受けた本
2013年6月12日水曜日
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