2013年5月3日金曜日
砂時計 名作の漫画でした。
砂時計計10巻読了
名作でした。最初の12歳冬の母親の自殺という事態に対して、
まわりの人々、とくに主人公の杏がどれだけ苦しめられているところが見どころでした。
砂時計がテーマだけあって、時間12歳冬、14歳夏、16歳春 20歳 26歳 など
時間時間によってこの杏、大悟、藤、椎名 の四人の青春時代を追体験することができます。
それぞれに悩みを抱えていきていき、少年時代から青春時代、そして20代なかばでどういう
ふうに生きているかを見ることができて幸せでした。
幸い、親類に自殺者はいないけれど、これほどまでに多くの人々を死ぬということが
苦しめ、主人公に重みを載せてしまったのかというのが、物語をどんどんと重く重厚に
していってくれました。
それにたいして大悟という恋人はガンバった。色々と手をつくしてきたけれど、、、、
2005年の小学館漫画賞受賞作だけあって、重いながらも良い漫画でした。
7巻辺りで杏が死の淵をみたことで、生まれ変わりを果たせてようやく母親の呪縛から
逃れることができたのが感動的でした。それにしても、26歳、14年間彼女は苦しみ続けた
のだというのがとても重かったです。
だからこそのあのラストだったのだとおもいました。
そして、この本は、若い女性にプレゼントする予定で、読み継がれていってくれるのが
嬉しいです。
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