2011年1月21日金曜日

幸福感=達成感 ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 キングスレイ・ウォード 




読了

ビジネスマン、起業した父から、自分の会社に入ってきた子供にたいして送った手紙をまとめたもの

この本に通底しているのは、父親から子供への知恵の継承。

お金や事業は物理的に継承できるものだが、

知恵や経験のような形に残らないもので大事なものは意識して伝えていかなくちゃならない。



本のスタイルは、子への親の愛情を感じることができる手紙形式の物語風実話。

著者が経験してきたことを手紙として、息子相手に送った書簡なので、血肉があり、叱咤激励の愛情がどう考えても溢れすぎているだろうという気持ちになりながら読める。

この親子の背格好やら、性格やらを想像しながら読めて、とても楽しかった。 ビジネスノウハウでありながら、家族物語でもあるところ、ノンフィクションということ。少し昔のカナダの話であり、自由な想像をしながら読める気楽さ。


「人生の目標を定め、それに向かって計画していけ」という言葉。この背景に息子に宛てた言葉という物語があるため、それが絵空事に聞こえず言葉を躍動させて自分のなかに入ってくる本。


努力、勤勉、常識、挑戦、責任、規律、仕事への取り組み、信念、勇気、他者との軋轢、

結婚、友情、経験、知識、金銭感覚、信用、努力と準備、礼儀、忍耐、勉強、失敗を受け入れる

決断、撤退すること、精神力、健康、読書、趣味、引継ぎ。

こういう実業界や人生で生きていく為に必要なものがある。ぶち当たる壁がある。

この息子がその道から外しそうになったり、悩んだり、恐怖心をもっていたり、怠惰になったりした時、

すかさず

父親として、人生の先輩として自身の経験譚と、名句の引用を込めて手紙が送られてくる。



この愛情深さがどう考えてもこの本の最大の魅力「一人の父親は百人の教師に勝る」

父親から息子への深い愛情のこもった 人格の薫陶の物語でした。

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