2013年2月2日土曜日

ひとを責めない 自分も責めない



僕はこうして、苦しい働き方から抜けだした 読了

2012年の12月にお会いし 本にサインを頂いた時、書いてもらった言葉
この本のコンセプトはこれですよ!と言ってくれた。
見た目はラガーマンのようなガタイの良さと雰囲気がある経営者然とした方
その方がこんなに悩まれて過ごされてきたのかと実際にお会いしてイメージのギャップが凄かった。
生きている著者の方には出来る限りお会いできると、本の内容と実際の人間のイメージの違いが楽しめてより本が面白くなってくる。

小倉さんは、リクルートのサラリーマン時代、30歳で課長に昇格したが、
うまく部下がついてきてくれず、課長の責を自ら降りた経験がある。

その時は他人(部下)を責めて、総スカンを喰らい、次に自分を責めた。
うつ病になるくらい苦しんだが、それでもうまくいかなかった。
そんなサラリーマン生活で辛い時
自分を責めても他人を責めてもうまくいかない。
それではなくて未来だけを見て、今できることに100%全力投球する。

「今」を懸命に頑張ることで、未来に対して「責任」を取る続けることが
辛い働き方をどうにかぬけだした秘訣だったとのこと。


ただ、小倉さんも僧侶でも菩薩でもなんでもないから、
会社経営という現実世界を生きているうちに、
どんどん間違っていき、
うまくいかない現実にぶつかっては考えかたを改めていった模様が
ちょっとした小話みたいにこの本には実例が何個も書つらねられている。
 

P148からの両親が注いでくれた無条件の愛情 の項で
老人介護ホームに入所した老母が、食事時、自分も好きなハンバーグなのに息子が来たからといってそのハンバーグを息子に食べさすために残して、「兄ちゃん、食べな」というところ小倉さんの母親が特別じゃなく、 多分どの母親でもそうするだろうけれど
その普通さが、母親という存在の偉大さ、愛情の深さを感じさせてくれた。
小倉さんは、その愛情に泣き崩れたそうだが、自分も両親のことを想像してちょっとうるっときた項だった。



現実に向きあうとき、「志」を基準にどう行動するかを決めているのだが、そこまではよくある話だ。志、夢、希望がない人間なんてそんなにはいない。
どうやって自分の志を見つけて行ったか



10年前、会社で創業メンバーの大量集団辞職があった。
小倉さんの一番最初の挫折、リクルートで課長職になりながら部下のマネジメントができず逃げてしまったことそれが跳ね返って、より大きな問題として、会社経営というステージで集団辞職という形で起こってきたと痛感した。

神様が最初にリクルート時代に与えた試練を解かなかったので、より大きな試練問題として再度ぶつけてきた。

この集団辞職を解決していくにあたって、自己内省も繰り返し、生きていく上で「個人個人特有の試練にぶつかる」その試練の内容こそが、人生で解かなくちゃならない問題でありその内容こそが「自分の志」だったと気が付かれる。

志というのは、個人個人生きている上で無意識にあるはずだが、それを無意識下から可視化させるこの考えかたは使えると思った。


読み終わって、小倉広さんに書いてもらった「ひとを責めない、じぶんも責めない」  とくに自分を責めないことは大事な心の有り様だと思う。

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