2011年9月16日金曜日

考えない練習 座禅の薦め




思考病を取り上げてる。

心が勝手に動いて物事を考えさせ続ける現代人の病について。

考え続けることによって、思考のなかに入り込みすぎて、外の世界(五感)を忘れてしまうことになる恐ろしさを説いている。

思考世界は無限に広がっているため、満たされることができない地獄だと考える。

よってその地獄をさけ、心の安寧をどう保つか?

その説いに対して、どうしたらを答えている本。


ひとつの方法として、自分の行動していることに意識を向けること。喋っているなら、唇と喉に。
触っているなら指先に神経を集中させることで、考えるよりも感じるようになる。


もうひとつの方法は、浮かび上がってくる感情、仮にムカつくことがあったら、「「ムカつく」」というように自分自身の感情を第三者的にみて自分自身から引き離すこと


そう考えると座禅を組むということは理に叶っている。

座禅を組む時、なにも考えるな、意識をぽんと放り出させられる気持ちにさせられる。

座禅には刺激が同じものしか来ないので、考えすぎていたら本当にヘトヘトになってしまうのだ。
なのであまり考えないようになる。

と同時にやることがないので、外の音や足の痺れなど、自分の身近なものや肉体に対してすごく集中するようになる。

座禅を組み終わると、どっという疲労感と同時に、自分が新しく新鮮な存在になった気持ちにもなる。


「考えない練習」は、たぶん座禅で得られるという感想を持った。

考えなくても思考はどんどんと浮かび上がってくる。それは嵐として、()に追いやり

すぎるのをやり過ごすしかないのだろう。

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