2011年9月16日金曜日
山川出版社 ヨーロッパの傭兵 世界史リブレット
山川出版社 世界史リブレット
えらくニッチな分野を取り上げてくれるたった90ページのリブレット(小冊子)
17世紀ヨーロッパの傭兵たちはいったいどんな存在だったのか、
いまのイメージの荒くれ者たちといったのとは違う像を浮かび上がってくる。
職業として手職としての傭兵たちは、社会階層は貧しい層がメインだが、
普通の若い人間が2,3年の期間限定で勤める仕事だったりもする。
また傭兵としてあちこちの都市を回る為、旅をすることが少なかったであろう昔の人々にとっては
新しい発見や違う職業につくチャンスだったのかもしれない。
そして近代に整備される常備軍へどう変遷していったかを数字を用いて示してくれる。
たった100ページにも満たない小冊子だが、さっくり読めてほんとう面白い。
戦史や政治史のような歴史の大きな流れとは違う社会生活史は
歴史をとても身近に感じさせてくれた。
このシリーズは120冊近くでているので、気が向いたら読みたいのだが、なかなか売っていないのが
ちょっと残念だ。。。
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