2010年3月26日金曜日

2000年代前半のファン目線でサッカー界を振り返る最高の本だった

サッカーの上の雲
浦和レッズサポーターだからか、もうわかってしまう処が多くていい本だった。
俺らは小野伸二を小野選手と呼ばないでシンジと呼ぶなあ。会ったことないのに。
大好きなんだよ、浦和に、サッカーの馬鹿さ加減に、もうどんなに糞サッカーやっていても。
サッカーを93年のドーハの悲劇、94年のバッジョのPK失敗。Jリーグは95年の駒場改修時の
大宮スタジアムから観だした身として、本当に同時代を同じように見てきた人間なので、本当に
すべてのことがわかる。
久保竜彦への期待感。山田暢久への期待と、あきらめと、
なにより、レッズが荒っぽいディフェンスをして、ハートを全面に出すDFの選手を愛し続けていた
のを思い出させてくれた。いまのスマートさは浦和じゃない。時代は変わるから仕方ないが。
アルパイ、ネネ、トゥーリオ やギド ボリ 田口 のような凶悪なかおをしたDF陣が売りだったのにな

柳沢「イップス」説は確かにあったかも。2004年の記事で2006年のQBKを思い出すと。

日本サッカーはカズ以前と、カズ以降に分けられ、そして、中田バブルが97年から06年まであった。
その間に黄金世代が出てきて、夢を見せてもらったような、尻つぼみになったような。
でも、なにより、サッカー場で二階席から攻撃の形をみるのは大好きだ。

スタジアムには行かないと、本当に駄目だ。喜怒哀楽すべてがあそこにある。

いびつなファンタジスタ俊輔、バーサーカー川口、中田、宮本、茂庭、永井、エメルソン、
中澤、
2000年代前半は、ずっとずっと久保の覚醒に期待をしていた時代だったのだなあ。
覚醒しないからこそ、伝説のドラゴンに例えられたのだ。

サンパイオ チェヨンス グラウ ウェズレイ シジクレイ アマラオ 懐かしい。

2000年代前半を全盛期だった選手へのファン目線の期待感、これが本当にマッチしていて
なおかつ浦和レッズの黄金期だったりした。読み物として最高だったな。

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