2010年12月20日月曜日

ゲームの作り方からゲーム開発者の仕事内容まで幅ひろく網羅された本



多分馬場保仁さんと10分くらいお話をさせて頂くことがあり、

とても頭が良く、すっきりと明瞭な方なんだなあ

という印象を持っていた。

本もそのとおり明瞭に書かれている。

ゲームの定義から始まり、ゲームの作り方、関わる職種、人数から作業フローまで、網羅していく。


読んで感動したところは、ゲームはソフトウェアだけれども、

製作者がゲームの場面あらゆる全てを経験することができないというところ。

何兆通りもあるパターンが再現されるから、バグがどうしても発生しちゃうという点

そして、ゲームが最終的に面白くなるのは、ブラッシュアップでバグ取りをしているときに

ゲームバランスを調整していくうちにどんどんと面白くなっていくという点。

このバグ取り作業で製作者がゲームをやる側に回ることができる。

ここで形になったゲームをやってみて、見えてくる物があるらしい。



ビデオゲームの面白さはなんだと言われれば、「答えは必ずあり、頑張ったら必ず報われる所。」

報酬がきちんと支払われることなんだ!

偶然を遊ぶということよりも、ゲームバランスを作り上げながら

製作者がたくさん仕込んだ楽しさを追求していくことがビデオゲームの楽しみ。

きちんと支払われる報酬が保証されていることがゲームをやる喜びなんだなあ。


二章ではゲーム開発に関わる職業紹介。ゲーム企画がどうやって商品化されるかの説明

ラストのブラッシュアップでバランス調整で、どのゲームも相当レベルまで面白くなるというくだり。

仕事のワークフロー等々。

細かい。。企画時の一日のスケジュールから 製作時のスケジュール 最終日までのスケジュール

本当に丁寧に書かれている。

アイディアひとつを数年単位で、ゲームまで仕上げていくゲーム開発者の根性を感じる本だった。

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