2010年9月11日土曜日

渋滞学は科学の魅力を満載に振りまいてくれる

渋滞学 を読み終えた。


今更感はあるかもしれない。 
2006年発売の渋滞学 西成活祐 

物理学者で、渋滞学を始めたひと。 

おっそろいほどにわかりやすい 
なんで、渋滞がおこるの 
インターネットが繋がらないのはなぜ? 

それを説明するモデルはセルオートマトン法で説明する。 
ASEP Asymmetric Simple Exclusion Process 
p27の図形は感動した。
単純なモデルを作るのは経済学でも一緒。 
そこから複雑にしていき、広げていく手法も説明してくれる 
勉強をしてこなかったから定性的に一致していると定量的に一致しているの違いですら、感動した。そういった業界の言葉を教えてもらえるのはありがたい

基本的に一般人向けの本だから、混み行ったところにいかず、 
ここからは専門知識が必要だから結果を書くという風に 
読み手に超絶優しい 

tipsとしては、渋滞の時は、追い越し車線よりもより左側のほうが早く抜け出せるということか。これは人間心理の話なので、今現在はそうだけれどもという条件がつく。

物理学の限界地点 自分たちの使っている道具には解けない部分があることや、紙と鉛筆でとけるが、コンピュータが必ずミスをするパイこね変換の問題など、科学の魅力を振りまきまくっている。 

クルーグマンという経済学者が、よく専門分野は二つ持たないと意味がない。 
そんなことを15年前から言っていたな。 

そして、このひとは理学部と工学部の橋渡しみたいなことをしている。 

そしてなにより、数学の素晴らしさ、自分にはわからないことだらけだけど、やっぱり数学はかっこいい! 
趣味は数学です!ていってみたくなったじゃないか。 

平易で、度文系の自分でも理解できる科学の力。 

いい本だ!!めちゃくちゃ嬉しい!

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