SEを舞台とした物語と見たら、あまり大事な伏線ではなかった、立華の生い立ちの話。
立華、工兵、その他 登場人物のキャラクターを主体としたら大事な伏線。今回はキャラクターの巻。
話が立華の個人的な内向きな話になるので、
なれるSEシリーズの魅力である
技術の難局に大逆転を食らわせる立華無双や工兵の機転という部分では物足りない。
大企業は貴族階級というこの世の不条理さにぶつかりながらも、SEの辛さと楽しさを伝えつつ、
それを非現実的なスーパーヒーロー(機転と度胸)ヒロイン(技術)の活躍で解決していくという感じがなかった。
内的な動機に関する小説だった。なので自分の好みからは微妙な巻だった。
ただ、カモメさんと一緒にバイクに跨って首都高でお台場に行き、気持ちが晴れた瞬間の気持ちよさ。
このもやもやが晴れたときのすっきり感があり、さあ、激動の13巻、7巻のような地獄をまた再び読ませてほしい
ここまで読んだのだから終わりまで読み続けよう。