2013年11月19日火曜日

100円のコーラを1000円で売る方法 講演を聴いて本を読んでまとめてみた


100円のコーラを1000円で売る方法 読了。
永井さんの講演会を聞き、その場で購入しました。
講演では、基本的なマーケティングの理論の説明でしたが、自分たちの身近な例を用いて
顧客絶対主義と顧客中心主義について講演をしてくれました。
改めて顧客中心主義を考えよう
下記のような内容を話してくれました。

なぜ買うのか
どうしても欲しいと思ってかったもの

他の選択肢は?

お金を出した決めては?

機能の多さか
価格
利便性
お気に入り
価値観

下から理由が強くなる。

お客様の立場に立つのは簡単なはず、

しかし、しかしわかってもらえない

企業のメッセージのうち何パーセント理解しているか?

0.004%の理解25000社に一件

良いと思ってもお客さんに伝わらない


テレビのライバルはスマホ

日本のメーカーはテレビのライバルはテレビ

目の前にいるお客様のいう事を言いなりになったから

お客様は自分の問題は知らない

お客様の言いなりになると皆が同じものをある作る

そうなると価格勝負になってしまう

価格勝負に勝てるのはトップシェアの企業のみ

経験曲線
生産コスト

二位以下の会社は価格勝負でやるのは負ける

いつも一定価格 コンスタント

平日高め、週末お客様でー 週末爆発、普段売れない

価格勝負だと最安値を求めるお客様が集まる

買ったあと、半額になると怒る

値引き勝負だと定価で買う優良顧客が逃げる

価格勝負は麻薬です

顧客満足の式イコール感じた価値引くお客様の期待

お客様の本当の課題は何か?

顧客絶対主義 神様 間違えない
全ての要望に気付く
当たり前

顧客中心主義 大切な人 間違える
気付かない要望に応える
凄い!

私たちの価値はなにか?

現状維持は破滅

真空管
トランジスタ
ソニートランジスタラジオ
悪い事言わないから辞めとけ
今までラジオを使ってない人が使う

イノベーションのジレンマ

過剰性能 価格暴落
商品寿命はますます短くなっている

得意なものはなにか?

お客様が解決して欲しい事はなにか




顧客絶対主義が、顧客の言うことには、間違えはないという思考の元、顧客の要望について完璧に実行していこうという考え方に対して
この顧客中心主義は、顧客の課題に対して自分たちの価値を提供しようという考えかた

この100円のコーラを1000円で売るという本は、タイトルどおりの内容ではないけれど、マーケティングの基礎も知らない自分にとっては、楽しみながら読めました。

初学者向けの本で、ビジネス小説というか、漫画チックで、ライトノベル感覚で読めるところは良いなと思いました。

永井さんも、この100円コーラで大ヒットを飛ばすまでは、自費出版でいろいろと本を書かれていた方なので、そういった意味でこのタイトルを付けた、マーケティングセンスをこの著書の大ヒット自体が証明しているように思います。

主人公の宮前という女性。めちゃめちゃ気が強くて、セールスでトップを10年間はり、売れる会計ソフトの商品を作りたいと意気込んで商品企画に異動してきたが、うまくいかず・・・
依田部長というマーケティングのメンターというべき人と対立しながらも、教えてもらい、最終的にライバル企業に勝利するという話。そのなかに一切がっさいコーラの商材を10倍の価値にマーケティングでできるなんていう嘘っぽい浮ついた部分はない。この依田部長というひとがマーケティングの万能な人なので、その人(永井さんの物語上の分身)から主人公(読者)が教えてもらい、反発しながらも、最終的な勝利に向かって進むという、努力、友情、勝利というジャンプ鉄則を忠実に沿ったつくり

学べることは、顧客中心主義と顧客絶対主義の違いは、もの凄く大きいこと。

事業定義について(会社の存在理由)
顧客絶対主義
製品指向:技術的に優れた製品を作り、その商品の価値に主軸を置く
顧客中心主義
市場指向:顧客のライフスタイルや自己実現、夢に主軸を置く

顧客満足の式 顧客が感じた価値ー事前期待値=顧客満足
顧客絶対主義
顧客が感じた価値100ー事前期待値100=顧客満足0
顧客中心主義
顧客が感じた価値200ー事前期待値100=顧客満足100
顧客の期待を超える提案をしなければ、顧客満足度は0かマイナスしかなりえない。

価格勝負について
マーケットリーダー(業界1位)しか許されない方法
マーケットチャレンジャー(業界2位以下)はそれ以外のバリューで勝負するほかない
なぜなら、マーケットリーダーは、コスト面で一番下げるコストリーダーシップがある為

バリュープロポジション
どこに自社の価値(バリュー)があるか、顧客が望んでいて、競合他社が提供できない、自社が提供できる「価値」のこと
ここ以外の部分に自社の価値があると、果てしない価格競争が待っている。

バリュープロポジションはコンセプトであり、そこから実際のマーケティング戦略がうまれ、実際の商品開発、セールスがなにをすればよいのかが決まり、明日皆はなにをすればいいのかが明確にしていく。そして、ビジネスの結果(売り上げ)とは、顧客に価値を提供できたことの証左となる。

流通チャネルをどこにするか。必ずしも自社の流通チャネルを使わなくても顧客と接するうちに、顧客の不便に思っていたり、信頼する人などがいて、そこから売り込みをすることも可能。なんにせよ、視野を狭めたりすることを禁止する。

カスタマーマイオピア http://blogs.itmedia.co.jp/mm21/2011/08/post-8406.html
顧客の要望を絶対として、近視眼的に製品を捉えてしまうこと。永井さん自体のブログで紹介されている。

キャズム理論
リスクを取るタイプとリスク慎重型に分かれる。セールスという経営資源を新商品の場合、どう投入するか、新商品の場合、イノベーター2.5%が買い、アーリーアダプター13.5%が後を追い、ここまで普及するとキャズムの崖を突破し、普及していくことになるアーリーマジョリティー(34%)レイトマジョリティー34%ラガード16%(購入しない)という数値になる。ほんとうかどうかはわからないが。

顧客のいうことをなんでもかなえるのではなく、顧客の課題に対して自社ならではの価値を徹底的に考え提供する。近視眼的に物事を考えるなというテーマが全体に張り巡らされた本でした。2巻、3巻以降読むかは主人公達の性格が好きだったらおすすめですが、苦手だったら裏に書いてある推薦書に取り組んだほうがいいのかもとも思いました。



2013年11月17日日曜日

風立ちぬ 鑑賞してきた まどマギパンフ購入

前売り券買っておいて、観る機会を逃していた風立ちぬ

宮崎アニメで最もわかりやすく、美しいアニメでした。

耳をすませば、海が聞こえる のようなジブリが作る青春物語が好きだったので、自分のなかではド直球でした。

どこをどう観ても宮﨑駿とオーバーラップして二郎を観るしかできないので、私小説の映画版?でしたか。

主人公とヒロインの顔はナウシカから一切変わってないのがぶれないで凄いです。

サナトリウム文学にゼロ戦主任設計者の青春とNHKのプロジェクトX、

昔のディズニーのミッキーたちの演技をドッキングさせたようなお話でした。

牛車で戦闘機試作機を引っ張るシーン、牛が実写に見えました。

車輪の回転がすごく綺麗でした。二郎の歩き方とムスカ大佐の歩き方がそっくりで、面白かったです。

最後の宮﨑駿のクレジット見た時は、ちょっとばかし涙ぐみました。

もう宮崎駿の作品は観ることはできないこの寂しさは堪らなかったです。

創造できる10年間がもう尽きてしまったんですね。

新海誠のプロデューサーがおっしゃっていた、天才に作らせられる作品は、死から逆算しても30作が限界

そのなかでどういう作品を作らせる環境を作っていくのか、

それが周りの人の役割だという言葉が思い出しました。


この風立ちぬ、わかりやすくそして本当に美しい作品でした。



それと違う続きの目を残してくれた 魔法少女まどか☆マギカ

完璧までに完結したテレビシリーズにどうやって内容を加えるかが楽しみであり不安でしたが

奇麗じゃない終わり方でしたが、作品全体、皆が楽しみにしていた通りのことをしてくれました。

きゅうべえ達は、今後どうやって宇宙の均衡を保っていくための力を手に入れていくのか、説明が欲しいです。



まどか☆マギカと、風立ちぬの映画パンフレット購入。まどマギ1000円、風立ちぬは600円

パンフ自体の出来は、まどマギが分量が多いが、薄いながらも内容の的確さは風立ちぬと思います。

まどマギのパンフはインタビューで多くて、思ったよりもネタバレはなかったです。

風立ちぬはページ数自体は少ないけれど、その分この映画への想いが厳選されて載っていました。

鈴木プロデューサーと庵野秀明のインタビューは心に響きました。

両方とも良い映画でした。


何年ぶりに映画のパンフレットを購入したんだろう位、方向性は違う二つの名作に出会うことができました。